【Facebook】明日からできる「ほんのりキャラクター運用」とは?ファンとの距離が近づく人間味のある運用のススメ。

2015/03/20

Facebook キャラクター運用 コツ
一般的に、ソーシャルメディアにおける「キャラクター運用」と聞くと、ページのキャラクターをデザインから作って、設定や語尾に特徴をつけるものをイメージしますよね。こういったキャラクター運用は人々に好まれやすく、効果的なSNS運用方法の一つとしてよく話題になります。

…とは言っても、本格的にキャラクター運用を進めようと思ったら、初期設計やデザインの用意、その後の運用体制の整備など諸々のハードルは高いのも事実です。

でもやっぱりキャラクター運用をして、多くの人に愛されるページを作りたい…そんな思いがあるなら、『ほんのりキャラクター運用』をしてみてはいかがでしょうか。

「ほんのりキャラクター運用」とは、その名の通り「運用に少しだけキャラクターをにおわせる」手法で、例えば発信する情報の最後に一言だけ付け加えたり、情報に対する感想を述べることで担当者のキャラクターに人間味を加える手法です。

今回の記事では、この運用方法を事例と一緒に解説していきます。すぐに取り入れることができるので、ぜひご一読ください!

■目次

新たなFacebook運用の形『ほんのりキャラクター運用』とは?

1.「ほんのりキャラクター運用」の定義

2.事例から見る「ほんのりキャラクター運用」のコツ

1.「ほんのりキャラクター運用」の定義

あらためて、この運用方法の定義をご紹介します。

ほんのりキャラクター運用とは:

運用・投稿担当者に「ちょっとだけ」キャラクターをにおわせること。

以上です。ちなみにこの呼び名と定義は、ガイアックスソーシャルメディアラボが勝手に考えました。

2.事例から見る「ほんのりキャラクター運用」のコツ

それではさっそく事例を見ながら、いったいどういった運用のことを指し、なぜ優れているのかを解説していきます。

マルコメ/marukome

味噌でおなじみのマルコメのFacebookページは、とても丁寧な運用をされており、この「ほんのりキャラクター運用」のお手本のような運用をされています。

そもそもマルコメには、おそらく皆さんにもなじみ深い坊主の少年のキャラクターが居ますが、このFacebookページは新入社員の丸田米男(まるたこめお 以下、丸田君)という広報担当のキャラが情報を発信しているという体になっています。ある程度キャラクターは固められていますが、あまり尖らず馴染みやすい設定なので他の企業にとっても参考になりやすいのではないでしょうか。

ポイント1:嫌味がなく、なんとなく「良い人」そう

丸田君のFacebook投稿は、まずどれも文章が短めで、非常にあっさりしています。

文章は短めでありながら温かみがあるトーンで、ファンと視点が近く、とにかく「良い人そう」オーラがものすごく出ています。

また、自社製品の紹介をする投稿でもあまり宣伝色が強くなく、商品や情報に対する感想が一言添えられているという点にも注目したいです。

例えばこちらのCMを紹介する投稿に対して丸田君自身が、「目頭が熱くなりました。」というコメントを添えています。確かにとても感動的ですが、丸田君もこのCMに対して「感動した」というコメントを寄せることで、ただ商品を紹介するだけのはずの広報担当にキャラクターを吹き込んでいます。

ファン目線で見ても、「めちゃくちゃ感動するのでぜひ見てください!!」と言われるよりも、あっさりと「目頭が熱くなりました」と言われる方が、気になってしまうものではないでしょうか。少なくとも筆者は捻くれ者なので、「見て!」と言われたら見たくなくなります。

マルコメのFacebookページはこのようなあっさりとした嫌味のないキャラクター設定をすることで、いわゆるファンとの距離が近い、ファンと寄り添う、ファンと同じ目線に立つ運用ができていますね。

FindTravel(ファインドトラベル)

旅行に特化したキュレーションメディアであるFindTravelFacebookページも、そういった「ちょっとしたキャラクター運用」がされています。

こちらの投稿では、「旅に行きたくなりますね」といった形で投稿に対する感想を第三者目線で一言添えています

こういったコメントを添えることで、投稿者は情報の発信者としてだけでなく、情報に対して最初に反応をする受け手の役割も果たすことになり、結果的に投稿に対する反応の手本をファンに示すことになります。

ポイント2:ファンにアクションの手本を示す

この「投稿に対する反応の手本を示す」とはどういう意味か、具体的に例を見ていきましょう。

例えば、みなさんは以下の2つの投稿を見て、どちらの投稿に対して自分も何か言いたくなりましたか?

おそらくですが、「右」だと思った方が多いのではないでしょうか。

右の画像の場合、「おいしそう」という感想以外にも、「好き」という言葉に対して「俺も好き」「いや私は嫌い」といった、「好き」か「嫌い」かを自然に引き出すことができます。そういった感情に訴えることができれば、「わかる、皮が最高」「ドラムじゃなくてサイをよこせ」といった、更に深い感想も引き出せるかもしれません。

このように、投稿に対する感想が投稿者からさらっと書かれていることで、自然にファンからも似たようなリアクションも引き出すことが期待できます。

もちろんここでも、自社製品に対して「これめっちゃ面白そう!最高!」などと持ち上げすぎるとそれはそれでまた宣伝くさくなるので、あくまでもあっさりと自然にコメントを添えることが重要です。

マルコメのFacebookページにも同じことが言えますが、イメージとしては運用担当者が「ファン第一号」でもあることが、この「ほんのりキャラクター」を生み出すコツになりますね。

Sapporo

ビールのSapporoのFacebookページも、「ほんのり」キャラクター運用がされています。

ポイント3:担当者「個人」のエピソードで人間味を生む

基本的に製品情報が中心ですが、毎週金曜日だけは運用担当者さんが自分で飲んでいる画像をアップするのが定番になっています。

こういった運用をすることで、担当者に人間味が生まれますね。ファンから見ても、機械的な宣伝担当ではなく一人の人間と対峙している気持ちになるので、普段の投稿もより距離が近く感じられます

このような個人的な内容は、ある意味他の人に突っ込まれることもないので、それだけで完成された1つのコンテンツにもなりますね。

最後に

もちろん従来のキャラクター運用も効果的なので、今回の運用が通常のキャラクター運用よりも良いというワケではありません。

ですが、そういった本格的なキャラクター運用ができない場合も、今回ご紹介した「ほんのり」キャラクター性を追加することで、担当者に人間味が加わりファンとの距離が近づきます。

Facebookに限らずその他のSNSの運用でも、少し要素を足すだけで今回のちょっとしたキャラ付けができるので、取り入れてみてはいかがでしょうか?ぜひ今回ご紹介した形以外にも、皆さんのオリジナルのほんのりキャラ付けを編み出してみてください!


以上、『【Facebook】明日からできる「ほんのりキャラクター運用」とは?ファンとの距離が近づく人間味のある運用のススメ。』でした。

この記事を書いた人:ソーシャルメディアラボ編集部

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