事例で学ぶ! ファッション・アパレル業界のFacebook活用法

2016/05/24

ファッションFB

「今日のコーディネート」や「新しく買ったアイテム」など、個人によるファッション関連の投稿は最早定番になってきていますが、ファッション業界も多くの企業がFacebookを利用し、プロモーションなどを行っています。ファッション業界だからこその活用法はあるのでしょうか?4つの事例を集めてみました。

    ■目次

  1. Tiffany & Co. ティファニー
  2. UNIQLO ユニクロ
  3. 土屋鞄製造所
  4. まとめ

1. Tiffany & Co. ティファニー

宝石の高級感を時節に合わせて訴求

ティファニー
Tiffany & Co. ティファニー https://www.facebook.com/TiffanyAndCo.Japan/

多くの女性が憧れのブランドとして名前を上げるジュエリーブランドの「ティファニー」。
「いいね!」の数は850万を上回り、この数はファッション業界の中でも飛び抜けた数となっています。1日1~3件、ほぼ毎日投稿をしており、月で20~30件ほどの投稿数があります。
ティファニー2

多く目立つのはやはり自社商品を紹介する投稿やフェアの告知ですが、「クリスマス」や「ホワイトデー」など、季節にあわせて贈り物としての提案もできるように、自社のHPの特集ページへリンクされています。ジュエリーというキラキラとした商品を活かした写真はそれだけで魅力的ですが、写真だけでなく動画を取り入れるなど、ファンを飽きさせず「いいね!」をもらえるような投稿を行っています。

商品の紹介以外では、イベントなどニュース的な投稿がある他、「ブルーブック」という”売り物”ではない、芸術性の高い”作品”を集めたコレクションカタログから作品紹介をしたり、ジュエリーブランドらしく月の初めに「今月の誕生石」を写真付きで紹介しています。

ポイント

基本的に商品のプロモーション内容の投稿が多く、企業イメージを連想させる高級感のあるページを作成しています。また、「クリスマス」などの季節に合わせた商品のプロモーションを行い「いいね!」を獲得するねらいが見られます。

2. UNIQLO ユニクロ

キャンペーン告知にくわえ、コーデの提案や著名人へのインタビューなど、幅ひろい層に受け入れられるコンテンツを

ユニクロ

UNIQLO ユニクロ https://www.facebook.com/uniqlo/

言わずと知れた日本発のファストファッションブランド「UNIQLO」も、100万を超える「いいね!」を獲得するFacebookページを運営しています。ほぼ毎日1~2件の投稿があり、内容はやはり写真や動画を用いた商品紹介やキャンペーン・フェアの告知といった内容のものが多く見受けられます。

特徴的なのはX(Twitter)やInstagramなど、他のSNSと共通のハッシュタグを必ずポストに入れている点。これで他のSNSとの連動も図っているようです。

商品紹介の他には、コーディネートの提案や、ユニクロの商品を愛用する著名人へのインタビューなどへのリンクなど、様々なコンテンツを展開し、ファンにさまざまな角度から自社製品の魅力を伝えています。また、自社商品を着用しているスポーツ選手の試合結果といったファッションとは関係のない投稿もしており、ファッション好きとは違った層へのアプローチも行っています。

ポイント

Facebookページの「いいね!」数は100万を超えます。モデルを起用したプロモーションによりエンゲージメントを高めています。また、商品のプロモーションの他にコーディネートの提案や商品を愛用している著名人のインタビューのリンクなどプロモーション以外のコンテンツも「いいね!」数やPV数に影響を与えるものと言えます。

3. 土屋鞄製造所

オシャレで親しみやすい、使う人の日常感を追求したコンテンツ

土屋鞄製造所

土屋鞄製造所  https://www.facebook.com/tsuchiyakaban/

上記の二つほどメジャーなブランドではないものの、着実にファンを増やしているのが革製品を取り扱う「土屋鞄製造所」。投稿数は月に10~15件(3日に1度くらい)と頻度は高くありませんが、ゴリゴリに自社製品の紹介をするのではなく、毎日のふとしたワンシーンを切り取った、身近に感じられながらもオシャレで季節感のある写真を投稿するといった親しみやすいページ作りがされています。ほとんどの投稿が1000以上のいいね!を獲得しており、全体でのいいねの数は29万に及ぶほどになっています。

土屋鞄製造所2

自社製品の紹介も、あまり多くは語らず、思わず「いいね!」したくなるおしゃれな写真や動画を用いてすっきりと行っている点が印象的です。中にはスタッフが実際に使っている製品を写真に収めているものもあります。また、コメントにも丁寧に返信を行っており、ファンとの距離が近い運営が特徴といえるでしょう。

ポイント

土屋鞄製造所さんのFacebookページは288,557人から「いいね!」があり、各投稿に対しても平均して「いいね!」数が多いです。商品の紹介だけでなく四季折々の投稿やライフスタイルに沿った投稿も多くそういった投稿には自然とファンユーザーからのコメントも多くなっています。商品の紹介以外の投稿もファンにとってはより親近感が沸きより多くのユーザーにシェアされる可能性が上がります。

4. まとめ

いかがでしたか? 今やFacebookの投稿で写真・動画を添えるのは当然となってきましたが、その中でもファッション業界における写真・動画の役割は非常に大きいです。それだけで「いいね!」されるような魅力的な写真を載せるのもひとつの有効な手段と言えそうですね。また、自社商品の紹介が多くなる傾向になりますが、ファンに飽きられないよう違う投稿も混ぜ込む、全面的に推すのではなく、さりげない風を装うなど、様々な工夫も大切となります。