独自に発展する巨大市場!中国のSNS市場が分かる最新ニュースまとめ14選

2016/09/15

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日本でメジャーなSNSとしてFacebookやX(Twitter)、LINEなどがありますが、こういったサービスの多くは、中国では利用が規制されていることをご存知でしょうか?その他にもInstagram、YouTubeなどの多くのソーシャルメディアが中国国内では禁止されています。

「ということは、中国にはSNSがないの?」とつい思ってしまいますが、当然そんなことはありません。中国では中国国内で誕生したSNSが広がっており、利用者数は億単位、非常に巨大なマーケットを形成しています。人口が多いと、1ヶ国でもこれだけの規模になれるわけです。

今回は大規模な中国SNS市場をゼロからでも理解できるオススメ記事をご紹介いたします。

    目次

  1. 中国のSNS事情
  2. 中国のSNS全般に関するニュース
  3. テンセントが運営する2大サービス「WeChat(微信)」「QQ」関連記事
  4. 中国版X(Twitter)「Weibo(微博)」関連記事
  5. まとめ

中国のSNS事情

世界に遅れをとらない、中国独自のソーシャルメディア

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画像引用元:http://iyota.asia/social2016/

中国でFacebookなどが利用できないのは、「グレイトファイアウォール」と呼ばれる政府の情報検閲システムによる管理のためであり、中国国内外間の通信が禁止されています。2010年に起きた中国政府とGoogleの大きな衝突は、後にGoogleの撤退につながるものとなり大きな話題となりました。それから次第に、世界中で認知されているソーシャルメディアが中国で規制されるようになっていきました。そして、中国国内で多くのソーシャルメディアが開発され、国内で圧倒的なシェアを獲得、その勢いは全世界に波及しつつあるのです。

中国のSNS全般に関するニュース

決済機能との継ぎ目がないSNSを最初に実現した中国

【解説付き】中国ソーシャルメディア業界図2016
中国のソーシャルメディア業界図についてまとめられた記事です。
中国で強い影響力を持つ企業、「バイドゥ」、「アリババ」、「テンセント」、「シナ」の4社の頭文字をとって「BATS」と呼ばれており、中国の主要なSNSはBATS企業が運営しているものがほとんどです。中国のソーシャルメディアを理解するためにはこれらの企業を理解する必要があるようです。
その他、中国のソーシャルメディアと決裁の関係性など、周辺情報をいくつかのカテゴリに分けて解説しています。

計画から決済まですべてアプリで。中国人旅行者が使い倒ししているスマホアプリとは

中国モバイル旅行市場の現在を読み解く  - ユーザー行動の変化から3大主力企業の動向まで
中国内で浸透する旅行アプリやソーシャルメディアの実態についてまとめられています。2020年に2億人にのぼると推計されている中国人旅行者。ここまでの人数に発展していく鍵は、モバイルによる旅行ツールやサービスによるものとされています。モバイルの影響力が中国人への旅行意欲を喚起させるものであることがあらゆる観点から論じられています。

中国でのビジネスを考えるなら「微博・微信」でSNSマーケティングを

中国ECでは当たり前「微博・微信」でSNSマーケティング
中国国民は”物事を簡単に信じない”という国民性があり、それゆえにソーシャルメディアが購買に与える影響が大きいそう。中国向けにECサイトを運営する際に理解しておきたいポイントが解説されています。

中国のソーシャルメディアの情報源まで伸びる規制

中国、ソーシャルメディアが情報源のニュース取り締まりへ
中国において、ソーシャルメディアの情報は情報の信ぴょう性が定かでないものとして、無断でその情報を報道に取り上げてはならない規制が発表されたニュースです。中国国内での情報メディアに対する規制はまだまだ厳戒態勢のようです。

政界がおそれるほどの影響力?!政府関係者がサクラ書き込み

中国SNSのサクラはほぼ政府職員だった、その数4.8億件
中国のSNS上の、世論誘導に繋がりそうな政治的な書き込みは、ほぼ政府関係者によるものである可能性が高いことが、分析調査によって明らかになったというニュース。サクラ書き込みは合計すると4億8,800万件にのぼるとされており、中国国内の言論統制の闇を感じます。

人気のライブ動画、他国とは違う方向で成長?

「バナナを食べる女性の映像」に批判 中国でも加熱のライブ動画配信市場
中国発の動画配信アプリ「Ingkee」「Douyu TV」。全世界的に流行しつつある「リアルタイム動画/ライブ動画」を配信する機能もあります。中国でもライブ動画の人気は高まっていますが、配信する内容に対して規制の手が届かず、犯罪やポルノに結びつくような動画がアップされる問題も浮上しているという実態もあるようです。中国独自のライブ動画市場について解説されています。

テンセントが運営する2大サービス「WeChat(微信)」「QQ」関連記事

Facebookが追い抜かれる日も近い?中国大手ソーシャルメディアが世界に迫る

テンセント46%増益、Facebookに肉薄:今週のデジタルマーケティングサマリー
中国のメッセージアプリやソーシャルプラットフォームを提供するテンセントの勢いがまさに鰻登り状態ということが四半期決算から明らかになったようです。Facebookの純利益が約35.7兆円に対して、テンセントは約24.7兆円。10兆以上の開きがあるものの、純利益が前年同期比46.8%増と、成長率の高さが伺えます。両者の収益を獲得手段の違いに関する解説も非常に興味深いです。

tencent

参照:http://www.tencent.com/en-us/

時価総額23兆円の大企業「テンセント」の海外戦略

広告海外戦略の一歩は世界で22兆円使う中国人観光客:テンセント・シニアダイレクター・ベニー・ホー氏
テンセントが提供する「WeChat」は7億6,200万人「QQ」は8億7,700万人のユーザーを抱えており、同社は国内事業に留まらず海外進出に向けて活動を進めていますテンセントの海外戦略のビジョンがインタビュー形式で掲載されています。

飲み会の割り勘もアプリで。WeChatがあれば仕事もプライベートも無問題

中国のSNS事情――もはや生活インフラになりつつある「WeChat」
中国国内で大きなシェアを誇る「WeChat」ですが、消費者目線でどのような機能が生活に大きく反映されているかを取り上げた記事です。目を引くのは、LINEのようにコミュニケーションツールとしてだけでなく、支払い機能がついた「WeChat Pay」。クレジットカードのように気軽に利用できるのですが、家賃や水光熱費の支払いだけでなく、飲み会の割り勘分までも支払えるという幅広いシチュエーションに対応した機能として中国人の生活に深く根ざしていることがよくわかります。

wechat

参照:https://www.wechat.com/ja/

家電量販店「エディオン」が中国アプリ「WeChat」を導入

エディオン、中国SNS「WeChat」活用の顧客サポート開始
家電量販店として知られている国内企業「エディオン」が中国顧客向けのサポートを展開するために「WeChat」を取り入れました。この取り組みは家電量販店では初めてのケースとされており、中国人向けコーナーを見かけることの多い日本の家電業界においてどのような成果が得られるか今後の動向が期待されます。

ロフト、大丸松坂屋、甘太郎…中国決済アプリ「WeChat Payment」を導入する日本企業たち

ニュース – 中国決済の「WeChat Payment」、2月1日よりロフトが導入
日本政府観光客の調査によると、2015年の訪日外国人の数はおよそ2,000万人ものぼり、その中で中国からの訪問者数は約500万人でした。これだけの莫大な人数を顧客として獲得するために、中国で主流となっている支払い方法「WeChat Payment」と導入する日本企業が続々と現れてきていることが書かれています。

中国版X(Twitter)「Weibo(微博)」関連記事

情報規制の国とは思えない。ユーザーも売り上げも爆発的増加の中国ツイート事業

ニュース – 新浪のQ2決算は14%増収で大幅増益、「Weibo」が好調
「Weibo」は中国企業の「シナ」が提供するミニブログサービスであり、X(Twitter)とFacebookを兼ね備えた機能をもっています。前年同期より270%増加した純利益や1年で1億人も増えたユーザーなど、サービスに関する具体的な数値が紹介されています。

weibo

参照:http://www.weibo.com/login.php

企業認証公式アカウントでマーケティングデータがとれる。情報規制の国が認める、「Weibo」ブランド

Weiboとは?(微博・ウェイボーとは?2016年版)
「Weibo」は個人アカウントと企業アカウントの取得が可能で、前者は約5.6億、後者は約112万が登録されているそうです。1日のアクティブユーザーが1.26億人、投稿数は約1.6億件と、膨大な情報量と利用者数に達していることがわかります。また、Weiboの審査をパスして取得したアカウントをもつ企業は自社アカウントのデータを分析することができるそう。Weiboを使ったマーケティングに関する情報が満載です。

日本を愛する中国人が写す日本の姿は。大盛況の「Weiboコンテスト」

中国版SNSで日本の魅力発信 日本大使館で授賞式
「享受日本」というテーマでWeiboを通じて日本の魅力を写真と文章で表現した投稿を募ったコンテストが、中国の日本大使館で開催されました。投稿数は2,000件となり、閲覧数はなんと4,300万回と非常に大規模なコンテンツとなりました。Weiboを使った参加型のマーケティングキャンペーン事例です。

まとめ

情報規制が厳しい環境から生まれた中国産のソーシャルメディアですが、中国国内では寡占状態にあること、結果として海外進出が狙えるほどの規模に成長していることがよくおわかりになったかと思います。
中国というビッグマーケットにどのように参入していくか、ビジネス展開を考えている企業においては熟知しておきたいツールとして今後の動きも注目しておくべきでしょう。

その他参考URL
http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2014/05/16/17281
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%91%E7%9B%BE
http://xn--pqq79suta38thqqkwr.com/11575
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/356270.html
http://www.edion.co.jp/release/detail.php?id=801

この記事を書いた人:ソーシャルメディアラボ編集部

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