【拡散力が狙える広告機能!】X(Twitter)広告のカンバセーションボタン&インスタントアンロックとは?

2024/01/09

X(Twitter)広告で活用できるクリエイティブ機能のひとつである「カンバセーションボタン」。広告ツイートにハッシュタグ付きのCTAボタンをつけることができ、ボタンをタップすると簡単に特定のハッシュタグをつけたリポストができるため、拡散性が高いのが特長です。

今回は、このカンバセーションボタンの基本機能と、このボタンと併用することでより広告クリエイティブの幅を広げられる「インスタントアンロック」について、事例を交えて解説します。


 

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※編集部注
2023年12月:最新情報をもとに加筆修正しました。
2022年2月:最新情報をもとに加筆修正しました。
2017年2月:事例を追加しました。
2017年1月:X(Twitter)社へのメール取材をもとに、情報を追加しました。

■目次

  1. X(Twitter)広告で使えるカンバセーションボタンとは?
  2. カンバセーションボタンと併用できるインスタントアンロックとは?
  3. カンバセーションボタンを使うメリット
  4. カンバセーションボタン&インスタントアンロック活用事例
  5. まとめ

1. X(Twitter)広告で使えるカンバセーションボタンとは?

カンバセーションボタンとは?

画像引用:https://business.twitter.com/ja/help/campaign-setup/conversation-buttons.html

カンバセーションボタンとは、「Tweet #~」という選択肢ボタンがついたポストのことで、ユーザーの引用を促す広告機能です。

最大4つのハッシュタグをつけることができ、タップすると自動的にツイートが作成されます。手軽にハッシュタグ付きのリポストができ、ユーザー自身が第2、第3の広告主となって効果的にブランドのメッセージを拡散することができます。

以前は「カンバセーショナルカード」と呼ばれていましたが、2021年4月のX(Twitter)広告のリブランディングで名称が変更されました。

変更前は、X(Twitter)広告メニューの中のポストを広告として配信する「プロモ広告」において、画像もしくは動画付きの広告と組み合わせて利用できました。

現在は、Twitter広告とのパートナーシップによって、Brand Networks社よりカンバセーショナルカードに対応したツイート作成ツールがリリースされ、そちらから利用することができます。

Brand Networks社のツイート作成ツールにはこちらからアクセスできます。
https://composer.bn.co/

カンバセーションボタンはどのように表示されるの?

カンバセーションボタンを用いた広告は、通常のタイムライン内にインフィード広告の形で表示されます。そのポストの画像・動画の下部にあるボタンがカンバセーションボタン機能を持つ「コールトゥアクション(CTA)ボタン」です。 2 そして、ユーザーがCTAボタンを押すと、選択されたハッシュタグと広告主によって決められたメッセージが、自動でポスト本文に表示されます。そして、この本文はユーザーによって自由に変更できるため、ユーザー視点とブランドメッセージが組み合わさった広告を出すことができます。 さらに、ブランドメッセージを拡散してくれたユーザーには、元のプロモーション投稿に特定のメッセージを表示することもできます。 4

2. カンバセーションボタンと併用できるインスタントアンロックとは?

カンバセーションボタンと併用できる「インスタントアンロック」機能についても併せて解説します。

インスタントアンロックとは?

インスタントアンロックとは、カンバセーションボタンを使った広告を拡散してくれたユーザーに対して様々なコンテンツを特典として設定できる機能のことです。

拡散してくれたユーザーに対して、お礼のテキストやお礼のURLを設定することもできます。

Brand Networks社のツイート作成ツールでは、下記画面の「Thank You Text」、「Thank You URL」にそれぞれお礼のテキストとお礼のURLを設定できます。

インスタントアンロックの見え方

インスタントアンロックを利用した場合、ユーザーから見たポスト画面はどのように変化するのでしょうか。 まず、ユーザーにはカンバセーションボタンがついた広告ポストが表示されます。ユーザーがカンバセーションボタンを使ってリポスト。 5 その後、広告ポストを見ると、広告主が設定した画像や動画などの特典コンテンツを閲覧できるようになります。 6

画像引用:https://twitter.com/TwitterAdsJP/status/761314819869806592(GIF画像から)

元のポストは、ユーザーがカンバセーションボタン機能を使ってポストすると、インスタントアンロックの画像・動画部分のみが変わり、特別な動画・画像が表示されるようになりますが、元のテキスト部分に変化はありません。 対して、ユーザーがリポストした投稿をほかのユーザーが見たときには、インスタントアンロック解除前の画像・動画が表示されることになります。 また、インスタントアンロックの機能はデバイス間の同期がされないため、リポスト後に別の端末で該当投稿をみると、他のユーザーと同様、インスタントアンロック前の画像・動画が表示されることになります。

3. カンバセーションボタンを使うメリット

X(Twitter)広告でカンバセーションボタンを活用するメリットをご紹介します。

広告をツイートしてもらえる確率が高まる

カンバセーションボタン機能を使えば、ユーザーはボタンを1つ押すだけで簡単にハッシュタグ付き広告をポストできます。アンケートのような楽しさもあり、広告をリポストするハードルも下げられるでしょう。

また、広告をポストする際は、投稿の文言をユーザー自身が自由に編集できます。これにより、機械的な広告ではなく、ユーザー視点を取り入れつつ、広告の二次拡散、三次拡散を狙えます。

拡散力が高い

ユーザーがカンバセーションボタンを用いてポストする際にも広告主によって設定された動画や画像が自動で付くため、タイムライン上で目に付きやすくなります。これにより、文字のみの広告よりも注目度が上がり、拡散力が高まります。

また、広告を投稿したユーザーはいわば新たな広告塔。プロモ投稿そのものよりも、そのユーザーのフォロワーに対して強い拡散力を持っているため広告がより広がっていくのです。

4. カンバセーションボタン&インスタントアンロック活用事例

以降では、カンバセーションボタンやインスタントアンロックを活用した企業の事例を紹介します。

事例1:JAL

JALの以下コンテンツは、「もしも空の上でインターネットが使えたら…」という問いに対し、4つの選択ボタンが設けられています。ユーザーがボタンをクリックしてリツイートすると、豪華賞品などの抽選をするためのURLが表示されるようになっています。 画像1_R

事例2:日清

日清は東西の有名ラッパーが、どん兵衛とそれぞれの地域についてディスり合うという動画を配信しています。動画を見て、東か西の気に入った方を選択し、リポストできます。 画像2_R

事例3:UNIQLO

UNIQLOでは、UNIQLOのスカートとスカンツを着こなしている二階堂ふみさんの動画を配信し、ユーザーにスカート、スカンツのどちらが気になるかを選択してもらい、リポストを促しています。 画像3_R

事例4:カルピス

カルピスでは、キャンペーン動画を配信しました。具体的にはカルピスの商品動画を流しつつ、カルピスを飲む理由をユーザーに問いかけ、ユーザーが選択をすると抽選でヤクルト商品がプレゼントされるというコンテンツです。 画像4_R

事例5:グリー株式会社:マジカルギア「ぐるぐるじゃんけんキャンペーン」

グリー株式会社では、X(Twitter)のカンバセーションボタンを押すことによって、ゲームに登場するキャラクターの声優とじゃんけんができるというキャンペーンを行いました。 7 このジャンケンの結果はボタンを押したユーザーにしか表示されず、フォロワーには同様の告知内容とジャンケンのCTAボタンが表示される仕組みになっています。ジャンケンの結果によって、再チャレンジを促すメッセージを送るなど、様々なアプローチができるようになっています。

事例6:コカ・コーラ: #TasteTheFeelingキャンペーン

アメリカのコカ・コーラでは、クリエイターが制作したブランドGIFアニメをカンバセーションボタンに掲載するというキャンペーンが行われました。 8

画像引用:https://blog.twitter.com/ja/2016/0805cv

その結果、キャンペーン当日にも関わらず、 @CocaColaと #TasteTheFeelingを含むツイートを18万件獲得することに成功し、トレンドの上位に表示され、カンバセーションボタンを用いたブランド戦略に成功しました。このようなクリエイターとの協業による革新的なブランド戦略は、コカ・コーラのグローバル戦略に定着し、日本でも2016年1月20日から #TasteTheFeelingを掲げた様々なキャンペーンが行われています。

事例7:マーベル:カンバセーショナルカードと絵文字による広告

マーベルは、スーパーボウルの時期に合わせ、カンバセーションボタンを用いて映画「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」のプロモーションを行いました。その内容は、複数の画像や動画と共に、映画内に出てくる #TeamCap と #TeamIronManの絵文字を用い、どちらを支持するかを問いかけるというものでした。 9

画像引用:https://blog.twitter.com/ja/2016/0805cv

この広告により、スーパーボウル当日に、カンバセーションボタンを通じて約150万件の会話が発生し、さらに、スーパーボウル1週間でこの映画のブランドリフトが6.5倍に上昇するという結果となりました。ここから、カンバセーショナルカードとブランド絵文字を組み合わせることで、利用者参加率が大幅に増加することがわかります。

5. まとめ

本記事では、X(Twitter)のカンバセーションボタン機能とインスタントアンロック機能について事例を交えて解説してきました。 ハッシュタグ付きのポストを促せるカンバセーションボタンは、企画を工夫することでユーザーが楽しみながら参加し、かつ拡散にも貢献してくれるような活用が可能です。X(Twitter)広告を活用する際は、ぜひカンバセーションボタンやインスタントアンロック機能の活用を検討してみてください。

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