Facebook広告の始め方は?種類・費用・メリット・ターゲティング設定まで完全攻略

2024/01/09

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世界中に多くのユーザー持つFacebook。世界の月間アクティブユーザーは18億人に達し、日本国内でも月間アクティブユーザーが2,700万人となっています。そのFacebookの広告には様々な種類があり、多くの企業や団体が活用しています。

本記事では、Facebook広告を出稿するために知っておくべきことを詳しくご紹介します。

※編集部注
2023年12月23日:最新情報をもとに加筆修正しました。
2023年4月12日:最新情報をもとに加筆修正しました。
2017年3月31日:新しい広告フォーマット(コレクション広告)について加筆しました
2017年2月16日:最新情報をもとにユーザー数を一部修正しました。
2017年2月14日:最新情報をもとに加筆修正しました。

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    ■ 目次

  1. Facebook広告とは?
  2. Facebook広告の特徴・メリット
  3. Facebook広告の種類
  4. Facebook広告の課金方式
  5. Facebook広告のターゲティング設定
  6. Facebook広告の出稿方法
  7. まとめ

1. Facebook広告とは?

図1

Facebook広告とは何か

Facebook広告は、Facebook上で配信される広告のことを指します。Facebookは、世界中で多くの人が利用するSNS(ソーシャルネットワークサービス)であり、その利用者数は数十億人にのぼります。そのため、Facebook広告を利用と、多くの人々に広告を配信することができます。

Facebook広告のメリットは、広告の配信範囲が非常に広く、ターゲット層を非常に細かく設定することができる点が挙げられます。またFacebook広告は、広告主が配信する広告の種類が多岐にわたるため、目的に合わせた広告配信が可能です。

さらにFacebook広告は、課金方式がコンバージョン数に基づくものなど複数あるため、広告予算に応じた適切な課金方式を選択することができます。

Facebookユーザー数やユーザー層

国内の月間アクティブユーザー数は2,600万人であり、多くの人が使用していることがわかります。

また、年齢別・性別ごとのユーザー数は以下のようになっています。

2023年12月更新!性別・年齢別 SNSユーザー数(X(Twitter)、Instagram、TikTokなど13媒体) 

海外の月間アクティブユーザーは30億3,000万人にのぼります。

依然としてユーザー数は伸び続けており、国内外問わずFacebookユーザーが多いことがわかります。

Facebookは、X(Twitter)やInstagramのような友達や共通の趣味を持った人に加え、仕事関係の人とつながることが多いSNSです。また、友達の情報だけでなく、友達の友達の情報がタイムラインに流れてくるため非常に拡散力が高い面があります。つまり、ビジネスに活用することに適した媒体なのです。

2. Facebook広告の特徴・メリット

Facebook広告は運用次第で多くの企業にメリットをもたらすことができます。

しかし当然のように、万能ではありません。メリットとデメリットを理解することで、どのSNS広告が自社の商材に向いているのかということも判断しやすくなります。

Facebook広告の特徴

広告の配信範囲が広い

Facebook広告は目的に応じて、さまざまな媒体に配信できるのが強みです。Facebook広告の配信先は、こちらです。

  • Facebook
  • Messenger
  • Instagram
  • Audience Network

広告配信の種類が豊富

Facebook広告は配信の種類が非常に豊富です。

商材やサービス内容等、目的に基づいて広告配信するフォーマットを決めることが可能です。また、多様な課金方式から目的に応じて最適な課金方式を選択することができます。

Facebook広告のメリット

詳細なターゲティング設定が可能

Facebook広告の最大の特徴は、細かな条件設定により精度の高いターゲティングができる点です。

ユーザーの興味関心や年齢・性別など基本的な情報から行動遍歴まで細かくターゲティングすることが可能です。

低予算から始められる

Facebook広告は非常に低予算から始められるといったメリットがあります。広告配信にかかる費用は最低100円からです。

ピープルベースのトラッキングが可能

Facebookはクロスデバイスレポート機能を導入しており、ピープル(人)ベースでトラッキングが可能です。

今までは広告主が行動履歴を分析する方法として、Cookieを利用したトラッキングが中心でしたが、マルチデバイスを前提とした人の行動データを取得する場合、Cookieではトラッキングが不可能です。

Facebookは様々なアプリとログイン連携が充実しています。そのため。購買プロセスの特定が、異なるデバイスやシステムを利用した場合でも可能なのです。

3. Facebook広告の種類

Facebook広告の配置

ホームフィード

ホームフィードはFacebookを開いた時に表示される最初のタブです。

ユーザーの日常投稿に混ざって広告が流れます。

Marketplace

FacebookアプリでMarketplaceを閲覧している利用者に表示されます。Marketplaceのホームページに表示されるか、フィードに表示されることもあります。

ビジネス発見

ビジネス発見は、モバイルのFacebookフィードでビジネス投稿の見出しかコメントをタップすると、表示される広告です。

ストーリーズ

24時間限定で配信されるFacebookの「ストーリーズ」と呼ばれる投稿位置に配信できる広告です。ユーザーが投稿されたストーリーズの間に出てくる広告のため自然と広告が目に入ることが特徴です。

リール

リール広告はFacebookのリールタブに表示されます。

動画フィード

動画フィードはユーザーが投稿した動画と動画の間に配信される広告です。

インストリーム

インストリームは、投稿された動画と動画の途中もしくは前後に表示される広告です、スキップ可能なものと不可能なものがあるのが特徴です。

右側広告枠

右側広告とは、デスクトップ版のみに表示することができ出来る広告で、ホームフィードの右側の広告欄に表示されます。モバイルからアクセルしているユーザーには右側広告は表示されません。ホームフィードとは異なり常に右側に表示される広告のため、通常の投稿に埋もれない特徴があります。

検索

Facebook内で検索した際に、検索結果が広告内容に関連していたときに表示される広告です。検索結果に関連しているため、より興味関心のあるユーザーにリーチが可能です。

インスタント記事

インスタント記事内に広告枠があり、そこに表示させる広告です。

インスタント記事とは、Facebookのモバイルアプリ上でも早く表示させることのできるHTML型のドキュメントです。

Facebook広告のフォーマット

画像広告

画像とテキストで構成されている広告です。

Facebook広告の中でも一番使いやすく初心者でも扱いやすい広告です。

動画広告

動画を用いた広告です。
写真だけでは伝わらない商品の特徴や、ブランドストーリーを伝えることができます。Facebookでは毎日1億時間も動画が再生されており注目度の高い手段だといえるでしょう。

関連記事:
[熱い動画広告市場!] Facebookの動画広告の事例と特徴とは

カルーセル広告


https://web.facebook.com/business/help/927639917355563?id=563305920700338

カルーセル広告は、1つの広告につき、3~5枚の画像や動画を設定でき、それぞれに個別のリンクやコールトゥアクションボタンを設置できる広告です。

複数の商品を表示する場合や商品機能の説明、ストーリー性のある広告などさまざまな見せ方ができるのか魅力です。

関連記事:
[事例効果付き]徹底解剖!Facebookカルーセル広告のすべて

スライドショー広告

スライドショー広告も動画を用いる広告です。動画広告との違いは動画の作成方法。

一般の動画広告では事前に制作した動画を利用するのに対し、この広告では、3~7枚の程度の画像を用意するだけで、写真を次々に表示させる形式の動画を簡単に作成できます(最長15秒)。

動画広告よりもファイルサイズが小さいため、デバイスや通信速度を問わず利用することができます。

関連記事:
Facebook、『スライドショー動画広告』を発表

インスタントエクスペリエンス広告

インスタントエクスペリエンス広告とは、スマートフォンのアプリ上で広告をクリックすると、1枚のLPでフルスクリーンで表示される広告です。

インスタントエクスペリエンス広告は、画像・動画・テキストなどが組み合わさって表示されるので、
他広告と比べ多くの情報をユーザーに伝えることができます。

コレクション広告

複数の画像を同時に表示させることができる広告です。メインとなるカバー画像またはカバー動画の後に3点の商品画像が表示されます。

また、広告をタッチすると、インスタントエクスペリエンスというフルスクリーン表示に切り替わります。シームレスに自社サイトに誘導することができるため、ECサイトのプロモーションなど、販売に直接結びつけたい場合に特におすすめです。

リード獲得広告

リード獲得広告とは、ユーザーのアドレスやリストを集められる広告です。

広告をみてクリックをしたユーザーの個人情報取得を目的にしています。

リード獲得広告はフォームの送信完了までがFacebook上で終えられるため、ユーザーにストレスがかからないという強みがあります。

ダイナミック広告

ダイナミック広告とは、ユーザーと関連性の高い広告を画像つきで表示できます。

ユーザーの検索履歴や行動遍歴を元に配信される広告なので、ユーザーにとっても有益で最適な広告が掲載されます。

同じ広告枠であってもユーザーによって異なる広告が表示されるのが特徴です。

イベント広告

イベント広告とは、Facebook上で作成したイベントを宣伝できる広告です。イベント広告は、多くのユーザーにイベントを知ってもらえるため、イベントの認知度を高めることができます。

4. Facebook広告の課金方式

Facebook広告では自分で予算を設定することができ、予算を超えることはありません。また、自分で選択した課金対象の条件が満たされた時にだけ費用が発生する仕組みになっています。

課金方式

クリック課金(CPC)

クリック課金では、広告主のWebサイトやアプリに移動するための広告リンクがユーザーにクリックされるたびに支払いが発生します。しかし、クリックをする人と本来のターゲットが一致しない場合もあります。クリック数が増えてもビジネス目標が達成するとは言い切れず、出稿時のターゲット設定などが最適でないと広告の費用対効果が悪くなる場合もあります。

インプレッション課金(CPM)

広告がユーザーのニュースフィードやタイムライン右側の広告枠に初めて表示されることでインプレッション(表示回数)がカウントされます。このインプレッションを1,000回獲得することによって支払われるものがインプレッション課金です。

最適化インプレッション課金(oCPM)

課金対象は、インプレッション課金と同様でインプレッションによって支払われます。インプレッション課金と異なる点は、広告主が希望するアクションを起こしてくれる可能性の高いユーザーに広告が表示されるように最適化できる点です。

動画の再生課金(CPV)

CPVは動画広告の視聴が1回行われるごとに課金される方式です。

課金対象となる時間は2秒、10秒、15秒と設定することが可能になります。

設定された時間再生されない限り課金対象にはなりません。設定された時間よりも短い動画の場合は最後まで再生された時、課金対象となります。

目的別の課金方式

また、その他キャンペーンの目的によって選択できる課金対象が変わります。
以下にご紹介します。

アプリのインストール(CPI)

アプリのインストール画面や広告主のWebサイトなどのリンクをクリックし、広告経由でアプリがインストールされるごとに支払いが発生します。

ページへのいいね!

広告主のFacebookページにいいね!が押されるごとに支払いが発生します。

動画の10秒間の再生

動画が合計10秒以上再生されることで支払いが発生します。

投稿のエンゲージメント

投稿に対して、いいね!・コメント・シェアなどのアクションが起こることで支払いが発生します。

5. Facebook広告のターゲティング設定

Target Goal Mission Strategy Icon Concept

広告をどのようにどこで誰に配信するのか、ターゲティングは広告主が決めることができます。広告を見てもらいたい人の特徴に基づいてオンラインオーディエンスを作成します。

地域

1.地域のターゲット設定

国、都道府県、市区町村といった地域区分や、最近の所在情報に基づいて、利用者にリーチが可能です。

  • この地域に住んでいる人、または最近この地域にいた人

選択した地域内に自宅や最近の位置情報がある人が含まれます。例えば、ダブリンから半径20マイル以内にいる人々に、主なコンサートやスポーツイベントの広告を表示できます。

  • この地域に住んでいる人

選択したエリア内に自宅がある人が含まれます。えば、実店舗の近隣に居住している人にその店舗のプロモーション広告を表示できます。

  • 最近この地域にいた人

選択した地域に最近の位置情報がある人が含まれます。国外からの旅行者も含まれます。例えば、旅行者向けのホリデーイベントや、近隣の小売店での1日セールのプロモーションの広告を表示できます。

  • この地域を旅行中の人

デバイス情報や接続情報により、選択した地域内に滞在しているが、自宅の所在地から200km以上離れていると判断される人が含まれます。例えば、メルボルンに居住しているシドニーを旅行中の人にレンタカーサービスの広告を表示できます。

また、地域を詳細に入力することも可能です。

  • 国(最大25か国)
  • 都道府県
  • 市区町村(最大250か所)
  • 選挙区
  • 郵便番号(最大50,000件)

2. 詳細ターゲット設定

多種多様なユーザー情報を指定し、アプローチが可能です。すべての情報はFacebook上でユーザーが登録したり、「いいね!」したりした情報に基づきカテゴライズされます。具体的には主に以下情報に基づきます。

  • 利用者層
  • 興味・関心
  • 行動

 

上記3つのカテゴリには、学歴やライフステージ、ユーザーの購買行動や利用している端末、「いいね!」やコメントをしたアクティビティの頻度、所在地や移動の状況などが含まれているので、さまざまな行動パターンからターゲティングを設定可能です。

カスタムオーディエンス

カスタムオーディエンスとは、Facebook広告のターゲット設定の一つです。

自社で保有している顧客リスト(メールアドレスなど)とFacebook利用者データを紐付けし、Facebook利用者を把握できます。紐付けた顧客データをもとにFacebookからリターゲティング広告を出稿可能です。

カスタムオーディエンスには4つの種類があります。

  • ウェブサイトカスタムオーディエンス
  • アプリアクティビティカスタムオーディエンス
  • 顧客リストのカスタムオーディエンス
  • エンゲージメントカスタムオーディエンス

類似オーディエンス

作成済みのカスタムオーディエンスや、ある特徴(趣味・関心など)に類似するであろうFacebookページのファン、ページ来訪者などのオーディエンスを指定し、類似オーディエンスを作成できます。今までアプローチしたことがない領域、経路の顧客に対しアプローチでき、新規顧客の獲得に繋がるターゲティング機能です。

6. Facebook広告の出稿方法

Facebook広告の出稿で主に行うこととしては、キャンペーン・広告セット・広告を作成する手順になります。

手順1:今回はFacebook広告マネージャからの広告作成を説明します。下記URLからアクセスしましょう。

https://adsmanager.facebook.com/adsmanager/

 

手順2:「+作成」をクリックして、キャンペーンを作成します。

 

手順3:広告を見た人に何をしてほしいか、目的にあったものを選択します。キャンペーンの目的を選ぶと、右下にどういった目的に適うのかが表示されるので、参考にするとよいでしょう。

 

手順4:キャンペーン名を①に入力し、②~⑤で該当するものを選んだら「次へ」をクリックします。

①キャンペーン名は分かりやすい名前を入力します。
②広告が「信用・事故用・住宅・社会問題、選挙または政治」に関連がある場合、特別な広告カテゴリの申告が必要です。
③購入タイプでは入札方式を選びます。初めに選んだ目的を変更したい場合、ここで再設定が可能です。
④広告でABテストを行う場合はここをオンにし、あとで詳細設定をします。
⑤Advantageのキャンペーン予算は、複数の広告をセットする場合に使用すると、最大この成果が期待できます。

 

手順5:キャンペーンの作成後、広告セットを作成します。

 

①広告セット名は分かりやすい名前を入力します。
②コンバージョンの場所では、広告の成果が発生してほしい場所を選びます。なおMetaピクセルはWebサイトに設置するトラッキング用のコードのことです。コンバージョン先で宣伝の効果を測定したい場合は、サイトの開発者に相談して、設置しておくといいでしょう。
③ダイナミッククリエイティブは画像や動画、テキストなど複数の素材を、さまざまな広告要素と自動的に組み合わせて配信したい場合にオンにします。

 

手順6:予算と掲載期間を設定します。

予算は「1日の予算」もしくは「通年予算」のどちらかを選択することができます。

1日の予算は、毎日ほぼ同じ金額を消化し、1日単位の結果を安定させることを重視している場合に有効な方法です。

通年予算は、特定の消化金額を超えないようにしたい場合や1日あたりの消化金額を柔軟に使いたい場合に最適です。

 

手順7:オーディエンスを設定します。既存のデータからカスタムオーディエンスや類似オーディエンスを設定するか、詳細設定を使って「地域・年齢・性別・詳細ターゲット設定・言語」で広告配信先のターゲットを決定します。

 

手順8:「配置」では広告を設置したい場所を決定します。「最適化と配信」では最適化したいイベントを入力すると、期待する結果が得られるようなオーディエンスに配信してくれます。これらを決定したらページ右下にある「次へ」をクリックします。

 

手順9: 最後の画面では、再度広告名と広告に表示する名前を記入できます。

 

手順10:広告設定では広告のメディアのアップロード方法とフォーマットを決定します。

 

手順11:クリエイティブでは、表示したいメディアやテキスト、そのほかの情報の設定を、「広告プレビュー」をオンにして確認しながら行いましょう。

 

手順12:トラッキングでは、設定によって広告を設定したイベントの効果計測ができるので、活用しましょう。

 

手順13:ここまでの設定が完了したら、右下にある「公開する」をクリックします。

 

手順14:支払い情報を追加のダイアログが表示されるので、登録したい所在地と通貨と時間帯を入力し、「次へ」をクリックします。

 

手順15:そののち、支払い方法を追加します。デビットカード・クレジットカード・PayPal・PayPayが使用可能です。

 

手順16:支払情報を入力して、「保存」をクリックします。これでFacebookの広告出稿設定は完了です。

 

7. まとめ

fb1

Facebookは、国内の月間アクティブユーザー数2,600万人のSNSです。広告を出稿する際には、莫大なユーザーの中からしっかりとターゲティングし、そのニーズに合わせたものを打ち出していく必要があります。

本記事でご紹介したさまざまな広告出稿方法を参考に、有効な広告を作ってみてください。

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