バイラルだけで96万人のファン獲得!究極のFacebook診断アプリ『自分新聞』の効果と、そこから学ぶ企画ポイント

2013/02/07

自分新聞

みなさんも『自分新聞』の診断アプリはやりましたでしょうか?

年末年始にかけて、私の周りでも多くの人がやっていました。この診断アプリ、どれだけ使われて、どれだけ効果があったのでしょうか?

自分新聞は、グローバルアストラインズ社がリリースしたアプリです。合計130万回以上利用されており、96万人のFacebookページのファン獲得にもつながりました。

今回の記事では、提供元のグローバルアストロラインズさんの話を元に、自分新聞の効果や、Facebook診断アプリでバイラルさせる企画ポイントについてご紹介します。

■目次

1.自分新聞の効果

2.『自分新聞』の成功から学ぶ、

Facebook診断アプリをバイラルさせるための企画ポイント

1.自分新聞の効果

年末年始には皆さんも何度も友達の診断結果を見てるはず。ではアプリはどれくらい使われたのか。

『自分新聞』のアプリだけで、130万人以上のユーザーに使われました。

診断アプリのバイラル力で96万人以上のファン獲得

この診断アプリは、ハーバード流宴会術というFacebookページの中で提供されました。

診断アプリにはファンゲート機能を付けて、自分新聞を体験するには「いいね!」してファンにならないといけない作りです。その結果、13日間96万人以上のファン獲得につながりました。

▼自分新聞効果によるファン数の伸び

自分新聞効果によるFacebookページファン数の増加グラフ

『自分新聞』効果によるFacebookページファン数の増加グラフ

自分新聞は、2012年12月20日から公開されました。

それが、12月29日、30日にはピークを向かえ、1日40万人~50万人に利用されました。

『自分新聞』は4代目診断アプリ

自分新聞の診断アプリにばかり目が行ってしまいますが、実はハーバード流宴会術のFacebookページでは、これまで4つの診断アプリを提供していました。

各診断アプリともに、一定の利用者数は獲得していました。その成功体験の積み上げと毎回の企画の改良の結果、自分新聞という大ヒット診断アプリの提供につながったのです。

▼これまで提供してきた診断アプリ

1代目 宴会政党新役診断 利用者数 2100人
2代目 宴会役割診断 利用者数 4万人
3代目 MY流行語大賞2012 利用者数 4万5000人
4代目 自分新聞 利用者数 130万人

1ウォール投稿で10万人~35万人にリーチ

診断アプリでのファン獲得というと、ファンの質を気にされる方もいらっしゃるかもしれません。

ですが、ハーバード流宴会術では、1投稿でだいたい10万人のリーチ数を獲得しています。ファン数が96万人にもかかわらず、約10%のリーチ率を保てているほどアクティブ率は良くなっています。

多い時で、1投稿35万リーチに達したこともあるようなので、広告効果は非常に高いものになったでしょう。

2.『自分新聞』の成功から学ぶ、Facebook診断アプリをバイラルさせるための企画ポイント

自分新聞の診断アプリは、なぜここまでの成功を見せたのか?提供会社さんの話を元にポイントをまとめました。

 ・【ポイント1】誰しも自分の事を知って欲しい

・【ポイント2】自分新聞という切り口

・【ポイント3】事前に作っていたファンのベース

・【ポイント4】モバイルにも対応していた

・【ポイント5】利用が爆発した時の保守

【ポイント1】誰しも自分の事を知って欲しい

提供元で出版されているハーバード流宴会術の書籍にも書かれていますが、「人は誰しも自分のことを知って欲しいと思っている生き物」です。

それに、日本人は振り返りが好きですし、さらに診断結果では友達とのつながりを見える結果がパブリッシュされました。

それが友達に拡散した結果、そこからの会話の発生につながったり、友達も診断を体験するまでのモチベーション喚起につながりました。

【ポイント2】自分新聞という切り口

ポイント1で紹介したように、日本人は振り返りが好きです。今回の診断アプリでは、それを『自分新聞』という企画が分かりやすい切り口で提供した事が成功要因の1つです。

タイトルだけじゃなく、見た目にも新聞になっているためさらに企画意図が伝わりやすくなっています。

[参考] Facebookアプリの企画のポイントは以下の記事でもまとめています。切り口周りの視点については、こちらの記事の『ポイント1』『ポイント2』も参照して下さい。

また、年末向けの企画なので「年末だからこそやる意味がある」という、『今体験しなければいけない理由付け』になりました。

【ポイント3】事前に作っていたファンのベース

前述のように、自分診断の前に3つの診断アプリを提供していました。自分診断アプリの大ヒットは、この3つのアプリで集めていた1万人のファンのベースがあった事も理由の1つです。

せっかくバイラルで広がる企画だったとしても、最初の体験者が少なければバイラルの絶対数が少なくなってしまいます。

ガイアックスの過去の経験からも、初期にクチコミのバーストになるような一定の利用があった上で、それが閾値に達すると利用が急増したりします。

【ポイント4】モバイルにも対応していた

自分新聞はスマホからも遊べるようになっていました。そして、自分診断を利用した方の7割がスマホ経由でした。

診断アプリは、『診断結果がウォール投稿され友達に拡散する』という流れを経て、クチコミで広がっていきます。友達のニュースフィードに表示された時にすぐ遊べなければ離脱します。後からPCでやってみようとは思いません。

[参考] Facebookの利用タイミング、その時の利用端末などの調査データについては、以下の記事もご参照下さい。

【ポイント5】利用が爆発した時の保守

前述のように、自分新聞は1日40万人~50万人に利用された日もあります。それに公開初日の12月20日には急激に利用が増え、一旦公開を停止しました。

これだけの利用があるとアプリは重くなり、せっかくの体験しようと思ったユーザーも離れて行ってしまいます。そんな時にサーバーの増設や保守を柔軟にやってくれる技術陣の存在が、大ヒットを支えています。


今回ご紹介したら自分新聞のアプリは、前述のように元々ハーバード流宴会術という書籍のプロモーションのために活用されました。

▼ハーバード流宴会術

ハーバード流宴会術

皆さんも良かったら覗いて見て下さい。


診断アプリは、いくつも同時に出回ると飽きられたりもしますが、企画内容や定期的に流行るタイミングがあります。

皆さんのFacebookページでも、何か次のイベントごとに合わせて診断アプリの利用を考えて見てもいいかもしれないですね。

以上、『バイラルだけで96万人のファン獲得!究極のFacebook診断アプリ『自分新聞』の効果と、そこから学ぶ企画ポイント』でした。

[参考] ガイアックスのFantasticsアプリでは、診断アプリも作れます。ご興味おありの方は以下のページをご覧下さい。

■サービス紹介(プレスリリース)

■診断アプリ利用事例

この記事を書いた人:ソーシャルメディアラボ編集部

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