Facebookからのサイト流入はX(Twitter)の約25倍!?Facebook・Pinterest・X(Twitter)の集客に関するデータが興味深い結果に。

2014/10/30

SNSを使った集客・Eコマースへの流入事情。

Hands on White Board with Social Media Concepts

先日、海外WebサービスのShareholic(※)が、2014年第3四半期のソーシャルメディアからのウェブサイトへの流入に関するデータを発表しました。

各ソーシャルメディアからどれだけの人をサイトへ流入させることができたのかを調査したデータなのですが、なかなか興味深い結果が出たので、ラボ向けに簡単に結果と考察をまとめました。

■目次

 1.サイト流入数の多かったSNSランキング

 2.ランキングから見える各SNSの集客の現状

  -Facebookは今や新しいニュースメディアに?

  -「ソーシャルカタログ」Pinterestから見る画像の訴求力

  -X(Twitter)はX(Twitter)内で完結する場合が多い?

Shareholic:お気に入りのサイトが様々なSNSでシェアできるようになるアドオンを提供する海外のWebサービス。今回の研究は、30万以上のサイトと毎月4兆人以上のユニーク訪問者を調査したものです。

1.サイト流入数の多かったSNSランキング

それではさっそく、ランキングの結果を見てみましょう。

▼2013年9月から2014年9月までのデータ。
(※画像引用:https://blog.shareaholic.com/social-media-traffic-trends-10-2014/

ご覧の通り、Facebookがぶっちぎりの1位で、大きく差を開いて次点でPinterest、更にそこから大きく開いてX(Twitter)と続きます。Facebookはぶっちぎっているだけでなく、右肩上がりでどんどん流入数を増やしていることも伺えます。

具体的な数値を見てみると、Facebookは全体の流入元の約20〜23%を記録しており、サイトに流入してくる人の約5分の1以上はFacebookから来ていることがわかります。

▼こちらは直近4ヶ月のデータです。
(※画像引用:https://blog.shareaholic.com/social-media-traffic-trends-10-2014/

かなり顕著な差が出たランキングでしたが、なぜこのような結果になったのでしょうか?トップ3のFacebook・Pinterest・X(Twitter)に注目して、少し考察していきます

2.ランキングから見えてくる各SNSの集客の現状

Facebookは今や新しいニュースメディアに?

全体のサイト流入元の5分の1以上を占めたFacebook。海外のデータとはいえかなり大きな差が出ているので、日本でも似たような結果になっていると仮定して見ていきます。

特に最近、私のニュースフィードでもそうですが、『○○さんがいいねと言っています』と表示されているリンク投稿を多く見かけるようになったと思いませんか?

リンク投稿の優先度が上がるというニュースも何度か流れましたが、その効果を徐々にですが実感してきています。リンクフォーマットの見やすさもこの流入の多さの一因だと思います。

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オウンドメディア運営者はFacebookとの連携は必須

友達や気になる業界の人・著名人などがいいねと言っている記事は、信頼度も高く、自身との感性も近い興味を惹かれるものが多くなりがちで、気になってリンク先に飛ぶ…ということも多いのではないでしょうか。

したがって、今やFacebookは一種のニュースメディアとして機能しているように感じています。引き続き高い効果が期待できるリンク投稿だけでなく、サイトのいいねボタンも実はかなり効果が高いので、トラフィックを増やしたいオウンドメディアを運用している人は、Facebook運用は必須です。

「ソーシャルカタログ」Pinterestから見る画像の訴求力

一見すると意外だった2位のPinterest。日本では未だに流行りそうで流行っていない感はありますが、サイト流入元として安定した数値を記録しています。

Pinterestとは、ユーザーが好みの画像や動画を収集(Pin)し、自身のボードにコレクションとして表示するサービスです。他のユーザーは友だちのボードや企業のページを見て、また気に入った画像をPinして…といった形の、画像がベースとなって人と繋がるSNSです。

http://jp.pinterest.com/uniqlo/uniqlo-fallwinter-outerwear/

 

例えば上のユニクロのPinterestのページでは、各商品それぞれの紹介にサイトへのリンクがついており、いわばソーシャル機能付きのカタログとして機能しています。

実はEコマースとの相性抜群のPinterest

Pinterestの高い数値は、Eコマースとの親和性の高さが大きく影響しています。

さらに、EコマースへのトラフィックはFacebook(37%)よりもPinterest(41%)経由の方が多い、というデータもあります。

アパレル業界はもちろん、商品を扱う企業にとってはかなり注目すべきSNSであると言えます。ECサイト経由で海外のユーザーに訴求するのも狙っていけるのではないでしょうか。Pinterestを使ったソーシャルコマースは、今後も注目です。

X(Twitter)はX(Twitter)内で完結する場合が多い?

一見すると「集客」という面では、X(Twitter)はFacebookには大きく差をつけられた結果になりますが、そもそもなぜこんな差がついたのでしょうか?

裏付ける具体的なデータがないので、ここからはあくまでも肌感のお話になってしまいますが…考えられる要因としては、X(Twitter)ではリンクをリツイートすることはあっても、X(Twitter)上で会話のネタとして盛り上がるだけで、そこからリンクを踏むケースがFacebookよりも少ないように感じます。

そもそもタイムラインに流れてくるリンクの割合がFacebookよりも少ないというのもありますし、リツイートされたリンクが流れてきても、そのリツイートを見ただけで簡単に情報を収集する…という使い方をされている方も多いのではないでしょうか。

情報露出ツールとしてはX(Twitter)は依然強力

リツイートによる情報の拡散自体には非常に価値があるので、今回の「サイト集客」に絞ったデータには表れなくとも、実際の情報露出には引き続きX(Twitter)は大きな役割を担っていると私は思います。この辺りの「数字に出にくいX(Twitter)の集客の価値」についても、あらためて調査を進めていきたいです。


以上、『Facebookからのサイト流入はX(Twitter)の約25倍!?Facebook・Pinterest・X(Twitter)の集客に関するデータが興味深い結果に。』でした。

この記事を書いた人:ソーシャルメディアラボ編集部

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