【データ】Facebookの1シェアの価値を公開!Levi’sに続くソーシャルコマース成功事例、年間160億円のチケットを販売するEventbrite。

2010/10/21

■ソーシャルコマース、次の成功事例は『Eventbrite』

levi's

(引用:CATCH UP LADY
2010年、グルーポンサイトと並ぶホットなサービスに、『ソーシャルコマース』があります。

その事例として、よく米Levi’sが紹介されているかと思いますが、そろそろ次の事例もご紹介したいと思います。

オンラインチケット販売サイト、『Eventbrite』です。

---■目次■ 
1.年間750万枚、2億ドル分のチケットを売りさばくEventbrite!
2.Eventbriteとは?  -Eventbriteは『ユーザー投稿型、イベント情報掲載&チケット販売サイト』  -a.イベント情報をパブリッシュ  -b.イベントチケットを購入
   
3.Eventbriteのソーシャルメディア活用法  -チケット情報のアテンションはソーシャルメディアから!  -ソーシャルレコメンデーションの表示のされ方
4.Eventbriteが得た費用対効果  -シェア方法はこの4つ!  -Facebookでの1シェアの価値は2.52ドル!  -10シェアで1チケットが売れる!
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■年間750万枚、2億ドル分のチケットを売りさばくEventbrite!

日本では、まだこのサイトの名前を聞かれた方は少ないかと思います。

eventbriteロゴ

ただこのEventbrite社、2010年には、年間750万枚、160億円(*注1)分のチケットを売りさばくと言われています。
(* 注1:2億ドルとなっていましたが、1ドル80円と単純計算して160億円としています。)また、昨年比2倍の成長率という事でした。
Eventbrite社は、ソーシャルメディアを活用し、ユーザー数やチケット販売数を伸ばしています。その同社が、Facebookでの1シェアの価値が2.52ドルになると発表しました。
ニュースサイト「PaidContent.org」によると、Eventbrite社の2010年収益は750万ドル以上になると予想されています。

※ラボ編集部注:2016年7月現在に上記URLが残念ながら閲覧できないため修正をしました。

■Eventbriteとは?

TOPキャプチャー

▽Eventbriteは『ユーザー投稿型、イベント情報掲載&チケット販売サイト』

Eventbriteは、簡単に言うと『ユーザー投稿型、イベント情報掲載&チケット販売サイト』です。
会員登録すると、誰でも「a.イベント情報をパブリッシュ」でき、「b.イベントチケットを購入」できます。
ビジネスモデル的には、
・基本使用料は無料
・成果報酬型でチケット販売価格の2.5%
・チケットごとに0.99ドルを支払う
・但し、彼らに支払う額は、マックス9.95ドル。

といった形をとっているようです。
(引用:三橋ゆか里さんのエントリー

▽a.イベント情報をパブリッシュ

以下のような画面で、簡単にイベント情報を投稿できます。

publish画面

※以下のように、料金設定も簡単に出来ます。
料金設定

▽b.イベントチケットを購入
パブリッシュ後、以下のようなイベント詳細ページが生成されます。

イベントページ

この画面で、イベントの紹介から、決済方法の選択まで出来ます。

■Eventbriteのソーシャルメディア活用法

▽チケット情報のアテンションはソーシャルメディアから!
まず、以下の図を見て下さい。

social

こちらは、Eventbrite社から発表されたもので、チケット情報がどのように認知・購入されていくか、というフローをまとめています。

上記エントリーでは、以下のように情報が循環していると紹介されています。(以下、意訳です。)
  • 1.ソーシャルネットワークを通してイベント情報を共有する
    (原文:Share events through social networks
  • 2.イベントの認知が広がる
    (原文:Event awareness spreads)
  • 3.友人が参加するイベント情報が、ソーシャルレコメンデーションとして表示される
    (原文:Event your friends are attending feed your social recommendations)
  • 4.友人が参加するイベントを発見する
    (原文:Discover events your friends are attending)

▽ソーシャルレコメンデーションの表示のされ方

友人のイベント参加状況や、他の人の推薦は以下のように表示されるようです。
1.イベント詳細ページで表示
イベント参加状況の共有のされ方


2.日程別のイベント情報と参加する友人の表示

どのページで表示されるかは確認できていないですが、以下のように、facebook上の友人を参照し、いつ、どのイベントに、どの友人が参加するかを見れるようです。
ソーシャルレコメンデーション
3.facebookのニュースフィードに表示
友人のイベント参加状況・レコメンドが、ニュースフィードに表示されます。

facebook

■Eventbriteが得た効果

▽シェア方法はこの4つ!

Eventbriteで、イベント情報を共有する情報は以下の4つがあります。

  • 1.facebook
  • 2.X(Twitter)
  • 3.linkedin
  • 4.メール
▽Facebookでの1シェアの価値は2.52ドル!
Eventbrite社では、独自にソーシャルメディアの効果測定ツールを開発・運用しているようです。
その調査によると、各共有方法での”1シェア当たりの価値”が以下のようになるとの事です。

1シェア当たりの価値
(引用:Forbes

▽10シェアで1チケットが売れる!
Fobes記事によると、『2010年には750万枚のチケットが販売され、その販売額は2億ドルになる』とされています。
単純に割ると、1チケットの販売額は平均26.6ドル(=2億ドル÷750万枚)になります。
という事は、facebook1シェアの価値は2.52ドルなので、だいたい10シェアで1チケットが売れると予想されます。
20渋谷

以上、という事で、『【データ】Facebookの1シェアの価値を公開!Levi’sに続くソーシャルコマースの成功事例、年間160億円のチケットを販売するEventbrite。』でした。

また、定期的に海外のソーシャルコマースの動向もお伝えしたいと思います。

弊社でも、複数のソーシャルメディアを活用したコミュニティやwebサービスを研究・企画・開発しています。

事業会社・開発会社・代理店問わず、宜しければ情報交換でもしましょう!

この記事を書いた人:ソーシャルメディアラボ編集部

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