Facebookログインは課金率を上げる救世主に!? Webサービスの「継続率」「課金率」を上げたい人は見ておきたい9個のデータ

2013/01/29

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皆さんが運営しているWebサービスでは、Facebookログインの連携はしていますか?

「Facebookのアカウントを利用してログインしているユーザーは、他のユーザーよりもエンゲージメントと課金が多く得られる」というデータが公開されました。

まだFacebookアカウントを利用した認証システムの開発に二の足を踏んでいる方がいらっしゃれば、今回のデータを元に開発を検討してみて下さい。

今回の記事では、Inside Facebookで公開されたデータをラボの読者さん向けにまとめました。

[留意点] 今回のInside Facebookの記事では、「モバイルアプリの場合Facebookログインを利用するユーザーのほうが~~」と書いています。

ですが、これはモバイルアプリだけではなく、ECサイトや他のWebサービスでも同様の傾向が見えるのではないかと思いますので、そういった視点でご覧頂けたらと思います。

1.「Are You Smarter Than a 5th Grader?」の例

Ludiaの「Are You Smarter Than a 5th Grader?」では、ユーザーの52%がFacebookでログインしており、売上の70%がFacebookにログインしたユーザーから生み出される。

[原文] In Ludia’s Are You Smarter Than a 5th Grader?, 52 percent of users connect with Facebook, but 70 percent of revenue comes from those users.

2.「Are You Smarter Than a 5th Grader?」の例その2

さらにLudiaは「Family Feud & Friends」を毎日利用しているユーザーのうち63%はFacebookにログインしており、ユーザーの保持率(恐らく継続率)はFacebookログインユーザーのほうが、ゲストユーザーの2倍になっている。

またこれらのFacebookユーザーからの売上は70%を占める。

[原文] Ludia also says 63 percent of daily players of Family Feud & Friends connect with Facebook. Retention of Facebook users is double the retention of those who sign in with guest mode. These Facebook users contribute 70 percent of total revenue.

3.「Bingo Blitz」の例

Buffalo Studiosの「Bingo Blitz」のiPadユーザーのうち、55%がFacebookにログインしており、iPadでの売上の62%に貢献している。

[原文] Buffalo Studios’ Bingo Blitz sees 55 percent of its iPad audience connecting with Facebook, and those users contributing 62 percent of total iPad revenue.

4.「Diamond Dash」の例

Woogaは、「Diamond Dash」にFacebookを使ってログインするユーザーは、それ以外のユーザーよりも9倍課金しやすい傾向がある。

[原文] Wooga says users who log into its Diamond Dash game using Facebook are nine times more likely to spend money than players who don’t connect with Facebook.

5.「Slots Journey」の例

Murkaの「Slots Journey」では、7日間のユーザー保持率は、Facebookログインユーザーのほうがそれ以外のユーザーよりも322%高い。

これらのFacebookログインユーザーは、最初の7日間で普通のユーザーよりも214%高い確率で課金する。

[原文] For Murka’s Slots Journey, the seven-day retention rate of Facebook users is 322 percent higher than non-connected users. These users are also 214 percent more likely to spend money in the first seven days.

6.「SongPop」の例

FreshPlanetの「SongPop」では、FacebookユーザーはFacebookを利用しないユーザーよりも35%多く課金している。

さらにFacebookユーザーは、通常のユーザーよりも70%高い割合でお互いにチャレンジを送りあっている。(恐らくゲームの中でチャレンジを送り合うという要素があるのだと思われます。)

[原文] FreshPlanet says Facebook users spend 35 percent more in SongPop than players who don’t use Facebook to log in. Facebook users also send 70 percent more challenges to each other.

7.「Storm8」の例

Storm8は、Facebookにログインしてゲームをプレイするユーザーは、通常ユーザーより3倍の確率でゲームに戻ってくる。

また、これらのユーザーは7倍の確率で課金しやすい傾向にある。

[原文] Storm8 says players who log in with Facebook are three times more likely to return to its games and seven times more likely to spend money in them.

8.「TopEleven」の例

Nordeusは「TopEleven」で、Facebookでログインしてアプリを利用しているAndroidユーザーは、通常ユーザーより3倍の確率で課金プレイヤーになりやすく、iOSユーザーの場合はFacebookユーザーが4倍の確率で課金する。

Nordeusは80%のAndroidの課金者はFacebookでのログインユーザーであり、83%のiOSの課金者はFacebookログインユーザーである。

[原文] Nordeus has found Facebook-connected Android users of its TopEleven game are more than three times more likely to become payers and iOS-connected users are more than four times more likely to become payers than users who don’t connect with Facebook. The company says 80 percent of Android payers are Facebook users and 83 percent of iOS payers are Facebook users.

9.「Dragonplay」の例

Dragonplayは、Facebookでログインしているユーザーは通常ユーザーよりも135%高いエンゲージ率を誇る。Facebokユーザーが30日後に他のゲームに移る確率は、通常プレイヤーより133%低い。

課金の場合、Facebookユーザーは通常ユーザーより274%高い確率で課金者になりやすく、全体の平均でもFacebookログインユーザーは通常ユーザーより85%多く課金している。

[原文] Dragonplay says Facebook users engage with the games 135 percent more than non-Facebook users. Facebook users are 133 percent less likely to churn after 30 days. When it comes to monetization, Facebook users are 274 percent more likely to convert to a paying users, and on average, Facebook users spend 85 percent more .


ソーシャルメディアマーケティングは、ソーシャルメディア上に公式アカウントを作るだけの話ではありません。以下の図に示すように、自社サイトのソーシャル化もして、相互に誘導し合う事が重要です。

▼ソーシャル利用の枠組み

相互に誘導し合うと言っても、「潜在的な顧客はソーシャルに誘導しロイヤリティ向上やニーズの顕在化」を図り、「ソーシャルで接点を持っているファンの中で、ニーズが顕在化している方は、自社サイトやECサイトへ誘導」する。

このようなフェーズに合わせた誘導しし合えるように設計すると良いでしょう。


以上、『Facebookログインは課金率を上げる救世主に!? Webサービスの「継続率」「課金率」を上げたい人は見ておきたい9個のデータ』でした。

この記事を書いた人:ソーシャルメディアラボ編集部

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