Facebookが「表示時間の長さ」を加味したアルゴリズムへ変更

2015/07/01

Facebookは、6月12日(現地時間)にニュースフィードに表示する投稿の表示優先度を決める要因として、「ユーザーが投稿の閲覧に費やした時間の長さを考慮する」というアルゴリズム変更を発表しました。

今回の記事ではこのアルゴリズムのアップデートについて詳しくお伝えします。

■今回のアルゴリズム変更の内容

これまでFacebookは、ユーザーのニュースフィードにどの投稿表示するかを決定するにあったて、投稿に付いたいいね!やコメント、シェア数、ユーザーが同じページからの投稿にたくさんいいね!しているかどうかなどの、Facebook上での明確なアクションに基づいて優先順位を決めてきました。

今回のアルゴリズム変更により、その決定要因の1つとして、「特定の投稿の閲覧に費やした時間」が新たに加わります。

この項目を追加した理由として、ユーザー調査の結果、いいね!のクリックやコメント、シェアをしない投稿を、必ずしもユーザーが軽視しているわけではないということがわかったからだとFacebookは説明しています。

簡単な例を挙げると、事故や災害などの深刻な出来事には、じっくり読んでもいいね!をつけないといったことなどが実際のケースとしてあります。

このような場合を考慮して、今後は、スクロールを止めて他の投稿よりも相対的に長く表示された投稿について、そのユーザーが関心を持ったものと判断し、類似投稿の表示頻度が高くなります。

ただし、ニュースフィードに投稿が表示されていた時間(絶対的)ではなく、あくまで他の投稿と比較した時間(相対的)で判断を行っています。

理由としては、絶対的観点から判断してしまうと、ユーザーのネット環境に依存してしまうため、表示時間の長さが異なってくることが考えられ、正確な指標とならないためです。

このアルゴリズム変更は既に開始されており、数週間で全ユーザーに対して、段階的に適用していく予定です。

■最後に

今年に入ってFacebookは、3度のアルゴリズム変更を行っています。自分と関係のない広告や情報が、ニュースフィードに現れることを煩わしいと感じているユーザーも多くいたと思われますが、こうした改善によってその精度が高まることで、さらにユーザービリティーが高まり、使い好まれるSNSとなり、Facebookの価値は高まっていくのではないでしょうか。

この記事を書いた人:ソーシャルメディアラボ編集部

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