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2014.11.11

ソーシャルリクルーティングの雄・ウォンテッドリー。影のキーパーソン・藤本遼平氏に聞く、「シゴトでココロオドル人」の増やし方。

「お金」より「やりがい」を求める、これからの働き方

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ソーシャルリクルーティングの先駆者・ウォンテッドリーに取材に行ってみた。

こんにちは、ソーシャルメディアラボの渕上です。

今回、当ブログでは久しぶりとなる取材企画記事を公開させていただきます。

FacebookやTwitterといったメジャーなソーシャルメディアについて取り扱うことが多いこのブログですが、ソーシャル要素を持つ様々なメディアやサービスが世に出てきていることから、“ソーシャル✕◯◯”という観点で面白いと感じたプロダクトについても、幅広く取り扱っていきたいと思います。

ソーシャルリクルーティングってなに?

今回のテーマは「ソーシャルリクルーティング」

IT業界に属している方なら、言葉は聞いたことがあるのではないでしょうか?しかし、ソーシャル要素を利用したリクルーティングであることはなんとなくわかっていても、詳しいことまではよくわからないという方もいるでしょう。

そこで、日本におけるソーシャルリクルーティングの第一人者である、ウォンテッドリー株式会社のオフィスを訪問し、担当者から直接ソーシャルリクルーティングについて伺ってきました。お答えいただいたのはビジネス担当・執行役員の藤本遼平氏。

ウォンテッドリーといえば仲暁子CEOが表に出てメディアに対応されることが多いですが、今回主として伺いたい内容であるソーシャルリクルーティングについて、ウォンテッドリーで企業対応を一任されているという藤本氏にお話を聞かせていただくこととなりました。

過去の様々なウォンテッドリーに関する取材記事にはない話も伺うこともできたので、ソーシャルリクルーティングに興味ある方はぜひご一読ください!

ウォンテッドリー株式会社 執行役員・藤本遼平氏

ウォンテッドリー株式会社 執行役員・藤本遼平氏

    ■目次

  1. 新しい働き方をつなぐソーシャルリクルーティングとは何か?
  2. リアル・ウォンテッドリーを開催した理由
  3. 注目するSNSと、企業がSNSを使う利点について
  4. 仕事以外にも広がるマッチングサービスの世界
  5. 「シゴトでココロオドル人を増やす」を体現するアプリ制作
  6. ウォンテッドリーは求人サービスではない?
  7. アメリカのLinkedIn、日本のウォンテッドリー
  8. 実は藤本氏も「潜在転職者」だった!
  9. Webサービスが成功するかは、世に出してみないとわからない。

1・新しい働き方をつなぐソーシャルリクルーティングとは何か?

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ガイアックス 末広

もうすでに何度も聞かれていることかとは思いますが、改めてソーシャルリクルーティングについて簡単にお伺いできるでしょうか。ソーシャルであることの最大のメリットや、既存の就職・転職サービスとの違いなど、オリジナリティはどこにあるのでしょう?


ウォンテッドリー 藤本 :

違いで言いますと、集客とマッチングの大きく2つがあると思います。まず集客の面で言うと、通常の就職サービスでは今まさに就職活動をしている人にしかフォーカスが当たらないんですね。つまり就職活動を頑張っている人しか集まってこない。働いている人の内、実際に転職活動をしている人って大体20%くらいしかいないそうです。80%の人はそもそも求人サイトを見ていませんし、見る環境にもありません。

私たちはそんな80%の中にこそ、企業が本当に欲しがっている人財がいるんじゃないかと思っています。そこにリーチできないかなと考えた結果、FacebookやTwitterといった普段いろいろな人が利用するサービスで、タイムラインに友だちの情報が流れてくる中に自然と求人要項が流れていくようにすればリーチできるんじゃないかと気づきました。しかも、友だちが「いいね!」や「シェア」したものであれば、求人要項であっても違和感なく見てしまうかもしれません。こういったアプローチで集客を図っています。

履歴書や職務経歴書で、人はわからない。

次にマッチングの面ですが、ウォンテッドリーでのリクルーティングは、必ずしも一般的な書類選考→面接といったプロセスを踏みません。「お昼ごはんを一緒に食べましょう」であったり、カジュアルに遊びに行くような感覚で会社を訪問することから始まります。いきなり履歴書を持って参上するわけではないんです。

履歴書や職務経歴書ではわからない部分ってありますよね。面接となると行く方も準備して望みますし、こういっては何ですが「面接の上手い人」が採用されることも多いでしょう。しかしそれでは、結局ミスマッチを起こしてしまいかねません。それでこのようなプロセスを取っているんです。

アプローチ手法と面接プロセスの改革

ウォンテッドリーの登録は今でこそメールアドレスでもできるようになりましたが、それまではFacebookのアカウントがなければ登録することすらできない仕様でした。Facebookでその人の面接ではわからない普段の姿を見ることができるので、ミスマッチを防ぐのに役立っていました。

今までの就職サービスではアプローチできなかったところにリーチできることと、面接ではなく一緒にご飯を食べたり会社に遊びに来てもらうことで、人となりを知ってから採用に結びつけられるのが、SNSを使用したソーシャルリクルーティングにおけるメリットなんじゃないかなと思います。

2・リアル・ウォンテッドリーを開催した理由


ガイアックス 渕上

そんな中で9月22日には、ウォンテッドリーに求人を出している企業さまを中心に招いた潜在転職者向けイベント「リアル・ウォンテッドリー」が開催され話題となりました。実は私もこのイベントに参加していたのですが、こんなに笑い声に溢れた楽しい転職イベントは初めてでした。

企業も注目!増える「共感転職」 2014年10月6日(月) 日経ビジネスオンラインより

企業も注目!増える「共感転職」 2014年10月6日(月)
(日経ビジネスオンラインより)

藤本さんはこのリアル・ウォンテッドリーを企画された方と伺っています。入り口はソーシャルを利用するウォンテッドリーというサービスで、リアルイベントをやろうと思ったきっかけはなんだったのでしょうか?また、藤本さんは昨年の12月にウォンテッドリーに入られたそうですが、イベントはいつ頃に企画されたのでしょうか?


ウォンテッドリー 藤本 :

前述の通りウォンテッドリーは、いろんな会社に話を聞いてみたい人や潜在的に転職を考えている人にリーチしたサービスですが、やはり実際に会社に行って話をするとなるとハードルが高いと感じる人もいます。カジュアルに話が聞ける経験ができればユーザーのウォンテッドリーに対する理解も進みますし、「こんな人にも話を聞きに行けるんだ!?」という経験をしてもらうことでサービスの価値も上がります。ユーザーにもっと実際の会社に行ってほしいという思いがありますね

企画についてですが、実は今年の8月下旬あたりに出しました。1ヶ月と少しで開催までこぎつけたんですよ。苦労しましたね(笑)。

ウォンテッドリーを利用していただいている企業さまを中心に声をかけました。結果的にスタートアップを中心に出展していただいたのがありがたかったです。何より運営があんなに人が集まると思っていませんでした。事前登録の時点で1100人位いたのですが、連休の間の平日夜だったため、登録していても来ない人は多いだろうなと思っていましたから。

リアル・ウォンテッドリーの成果


ガイアックス 渕上

参加者からすると、あまりの参加者の多さに「大成功!」だったんだろうなと思いますが、そもそもこういったイベントでは何を持って大成功とするのかよくわからないところはありますよね。実際採用に結びついた企業様はいらっしゃったのでしょうか?またこの成果を受けて、これから先も第2回・第3回と続けていこうと考えていらっしゃいますか?


ウォンテッドリー 藤本 :

まだそちらを十分には追えていないのですが、イベント後にコミュニケーションがつながっている人がいるという話は何社か伺っています。今後も関わっていく中で、採用に結びついていくこともあるんじゃないかと思っています。

来年1月末あたりには2回目の開催を予定しております。また、まだ企画段階ですがNPOなどのソーシャルセクター向けのイベントをやろうかなと考えてはいます。

ソーシャルセクターと相性の良いウォンテッドリー

ウォンテッドリー自体、募集要項の内容がビジョンややりがいについて打ち出す形なので、ソーシャルセクターの方々と相性がいいんですね。実際に病児保育のフローレンスやかものはしプロジェクトなどのNPO法人にウォンテッドリーを利用していただいていますので。

リアルで開催したとしてもウォンテッドリーっぽさは残していきたいなと考えています。よくある転職イベントの真似をしても仕方ないので、ウォンテッドリーらしい切り口でやっていきたいですね。

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3・注目するSNSと、企業がSNSを使う利点について


ガイアックス 末広

ウォンテッドリーが信頼を担保するためにFacebookと連動させているのは、マッチングサービスにおいて非常に重要な事だと思うのですが、その観点でTwitterなど他のソーシャルメディアで気になっているものはあるでしょうか?

また、当メディアでは企業向けにSNSの利用法を発信していますが、企業がSNSを利用してうまく自社を宣伝するには、どういった使い方をおすすめされますか?


ウォンテッドリー 藤本 :

そうですね、私個人の意見ではありますが、やはりLINEには注目しています。アルバイトやインターンであればLINEのメインユーザー層とも合致しそうですし。ウォンテッドリーでは中途採用での利用が目立ちますが、必ずしも中途採用に絞っているわけではないんです。新卒採用に関してもやっていきたいと考えています。

企業でのSNS利用法についてですが、今ってサービスやプロダクトは知っているけれど、会社の名前は知られていないところが結構多いんじゃないかと思います。会社としての情報がホームページ上にしかなかったりすると、どんな会社なのかよくわからないんですよね。どんな人が働いているのかも見えてこない。そもそもホームページってそうそう更新されるものでもありませんし。

プレスリリースだけで、会社の良さは伝わらない。

ですので、SNSで自社のことを積極的に発信していくことが重要になると思います。発信内容もプレスリリースだけじゃなくて、普段の何気ない小さなできごとや、働いている人のことをどんどん発信していった方がいいです。そうやって自社のことをシェアできる環境があるっていうことだけでも、風通しのいい社風なんだなとか、イメージが伝わるでしょうから。

ウォンテッドリーでも、会社フィードというフェイスブックページの企業版のような仕組みを用意しています。気軽に自社のことを発信できるのは、今後大きなメリットとなるはずですよ。

4・仕事以外にも広がるマッチングサービスの世界

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ガイアックス 渕上

リアル・ウォンテッドリーでも出展社が多かった「マッチングサービス」についてお聞かせください。ウォンテッドリーは人財マッチングという昔からある仕組みをアップデートしたものだと思います。そんなマッチングサービスを運営する者として、何か注目されているマッチングサービスはあるでしょうか?


ウォンテッドリー 藤本 :

マッチングサービス自体は今後もどんどん増えていくんじゃないでしょうか。ひとつひとつは小さなものでも積もり積もれば大きなものになる。それがネット時代の特色でしょうね。

働き方も変化しています。ひとつの会社に務めるのが当たり前の時代はとうに終わっていますし、パラレルキャリア・二枚目の名刺・クラウドソーシングが当たり前の社会に変化していくと思います。

マッチングサービスは「特化型」へ

私が使っているのは主に仕事でクラウドソーシング系のサービスだけですが、プロシートというエンジニア向けのマッチングサービスのように、ビジネス系の特化型マッチングサービスがこれからは増えてくのではないでしょうか。こういったサービスは海外では普通に使われていますが、日本ではまだ根付いているとは言えませんね。

5・「シゴトでココロオドル人を増やす」を体現するアプリ制作


ガイアックス 渕上

社名でもあるウォンテッドリーというサービスの他に、「Contact」「Siori」というふたつのスマートフォンアプリをローンチされています。これらはどういったコンセプトで開発されたのでしょうか?

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ウォンテッドリー 藤本 :

当社のコーポレートビジョンは「シゴトでココロオドル人を増やす」というものです。メインとしてウォンテッドリーというサービスがありますが、これは人とワクワクする仕事とのマッチングを行なうことを主目的としています。しかし、あくまでこのサービスは仕事でココロオドル人を増やすための手段でしかないんですね。

知的好奇心を満たして「仕事でココロオドル状態」へ

そもそも「仕事でココロオドル状態」って、いろんなかたちがあると思うんです。もちろん自分がワクワクする仕事をするのもそうですし、「もっとこんなことが今の仕事でできるんじゃないか?」と考えることもそうですよね。それには知的好奇心を満たすことが重要になってくると思うんです。ニュースキュレーションアプリの「Siori」をつくったのはそういった理由からですね。

キュレーション元ですが、ウォンテッドリーにはデザイナーやクリエイターの方に多く登録していただいていることもあり、テクノロジー・クリエイティブの記事を多く扱うWIREDVICEというメディアを選びました。連絡帳アプリのContactをつくったのも、発想としては同じです。

連絡帳を「点から線」に、「線から面」へ。

これまでの連絡帳アプリは似たり寄ったりのデザイン・機能で面白いものがなかったんです。Contactでは、登録した人を関わり方ごとにグループ分けできる機能を設けています。点でしか表示されない連絡帳よりも、「つながり」を活かしたつくりの連絡帳のほうがきっとウケるだろうと考えたんです。

Sioriはまだローンチしたてということもあってまだ掲載メディアは2種類ですが、今後掲載させていただく予定のメディアはいくつかあります。企画段階で相性のよさを感じて選んだのがWIREDとVICEだっただけですね。とはいえ、最初は意図的に絞ったというところもあります。なんでもかんでも載せればいいというわけではないので、とにかく質が保証されているメディアに絞りました。

あ、ちなみにSioriというネーミングの由来なんですが、「思いを織る」しおり(栞)ということで記憶に残る記事を見つけられる、もしくは好きなメディアが見つかって読み続けることが叶えられれば、という思いを込めています。

年間100万人が関わる新卒採用も視野に


ガイアックス 渕上

これからも「シゴトでココロオドル人を増やす」というビジョンに基づき、様々なアプリを開発していかれるのだと思いますが、現在進行中のものはあるでしょうか?


ウォンテッドリー 藤本 :

そうですね、今ウォンテッドリーの主要な利用は中途採用ですが、毎年少なくとも100万人が関わる新卒採用にも足を踏み入れたいとは考えています。まだリリース時期など具体的なお話はできませんが、来年にはアプリなどのかたちにしたいなと思っています。

とはいえ現状のウォンテッドリーも、別に新卒では使えないサービスというわけではありませんし、あくまでウォンテッドリーを補完するような仕組みを目指しています。

応募数ではなく採用率を見る。

そういえば、最近は新卒採用で利用される企業も増えてきました。Soup Stock Tokyoを運営する株式会社スマイルズさんでは、今季より既存のリクルートサービスを辞めてウォンテッドリーのみで新卒採用を運用されます。理由を聞いてみたことがあるんですが、エントリー数は他社リクルートサービスの方が多いものの、実際採用に結びついている割合ではウォンテッドリーの方が圧倒的に多かったそうなんですね。

正直、まだウォンテッドリーの仕組みは大量採用には向いてないと思いますが、スマイルズさんのような企業にそうした選択をしていただけるのは嬉しいことです。

6・ウォンテッドリーは求人サービスではない?


ガイアックス 渕上

ちょっと答えにくい質問かもしれませんが、ウォンテッドリーのライバルはどこになるのでしょうか?


ウォンテッドリー 藤本 :

そうですね、求人サイトとして見るならFind job!さんやグリーンさんになるでしょうか。ただ、私たちはウォンテッドリーが求人サービスであるとは捉えていないんです。出会いの間口を最大化しているという意識ですね。ですので、数あるWebサービスの一つだと考えています。ライバルとか競合はどこかということはあまり考えていなくて、ユーザーが望むものをつくっていければいいと思っています。


ガイアックス 渕上

実績などは公表できるでしょうか?また、マネタイズはうまくいっているのでしょうか?


ウォンテッドリー 藤本 :

2014年10月末時点で、利用企業数は約5,000社、ユーザ数は15万人を突破いたしました。

利用企業様の多くは既にご利用されている企業様の口コミを聞いて登録されており、これは実際にご満足いただいている企業様が多いことの一つの証明になるのかなと思っています。

売上等については公表していないため、実績についてはお伝えできないのですが、前年比で500%の伸び率で成長してきております。

7・アメリカのLinkedIn、日本のウォンテッドリー


ガイアックス 渕上

ウォンテッドリーにモデルはあったのでしょうか?


ウォンテッドリー 藤本 :

Wantedlyをリリースした当初はなかったと仲から聞いています。今はイメージとして、LinkedInを参考にしているところもあります。日本ではあまり流行っていませんが、本国アメリカでは圧倒的な利用率なんですよね。いわゆる仕事系のプラットホームですが、日本にはまだこういったプラットホームはありません。ウォンテッドリーはそのポジションとして日本で普及していければいいなと考えています。

ですので、ウォンテッドリーのユーザー同士がつながる仕組みや、プロフィールの管理もウォンテッドリー内で行なえるようにしたりと、SNSっぽい要素をどんどん実装していってるんです。なので仕事系SNSとして、ライバルというかモデルはLinkedInですね。

結局、何が便利なの? ユーザー2億人超えのビジネス特化SNS「LinkedIn」を活用するには ITmediaニュースより

結局、何が便利なの? ユーザー2億人超えのビジネス特化SNS「LinkedIn」を活用するには (ITmediaニュースより)

LinkedInが日本で普及しないのは、いかんせん仕事に関する文化が違いすぎることが原因なのでしょう。積み上げた実績やスキルを開示してヘッドハントを待つような仕組みは、日本ではほとんど見当たりませんから。

日本の価値観にLinkedInをカスタマイズ

例えば潜在転職者の方が次の職場で重視するものは、アメリカだと給与面で、日本ではやりがいのある仕事だったりと全く違うんですね。LinkedInが日本人に受け入れられないのは、そういった価値観の違いが関係しているんじゃないでしょうか。

給与面だけならLinkedInのようにエージェントがどんどん声をかけていくことでマッチングを図れますが、日本ではやりがいという形のないものを重視するため、全くゼロの状態から何のコンテクストもなしに「こういうキャリアはどうですか?」と言ったとしても、なかなか響かないのが現状です。

ウォンテッドリーは、LinkedInを日本人の価値観に合わせてカスタマイズしたWebサービスであると言えるかもしれませんね。

ウォンテッドリーを仕事系SNSのプラットホームに

また現状はFacebookと連携をしていますが、そのFacebookの記事もオーガニックリーチが下がってきています。ひとつのサービスに対する依存度が高いということは、リスクも高くなることを踏まえ、自社でプラットホームを持ったり、自社の中でソーシャルネットワークを構築することは事業リスクを考える上で非常に重要ですよね。

その点からも、ウォンテッドリーを仕事系SNSのプラットホームにしていきたいところです。

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8・実は藤本氏も「潜在転職者」だった!


ガイアックス 渕上

藤本さんは去年の12月にDeNAからウォンテッドリーに転職されたと伺っています。DeNAに在籍していた当時からウォンテッドリーについては詳しく知っていたんでしょうか?


ウォンテッドリー 藤本 :

それほど詳しく知っていたわけではありません。とりあえず登録して何社か応募要項は見ましたが、実際に利用したことはありませんでした。でも、なんだか面白そうなサービスだなとは思っていましたよ。

転職したきっかけなんですが、DeNAのときの同期が先にウォンテッドリーに転職して、彼がウォンテッドリーを辞めてスタートアップを立ち上げる際に、代わりに紹介されたのが僕だったんです。その後はウォンテッドリーのスタッフと何回かメッセージでやりとりして、3・4回飲みに行ったり会社に遊びに行ったりしていました。

無意識の内にウォンテッドリーを体験していた

最初は転職する気なんて全くなかったんですが、徐々にこの会社に入って何かをやるイメージが明確になっていったんですよ。それで転職を決意しました。考えてみれば、僕はウォンテッドリーを利用したときのサービスの流れを、無意識のうちになぞっていましたね(笑)

今思えば、僕自身がウォンテッドリーが狙っている潜在転職者のひとりだったわけですね。今すぐ転職するつもりなんて、全くありませんでしたから。まず自分の信頼している友人から求人の話がきて、実際に中の人に会ってみて、面接じゃなくて遊んだり飲んだりする内にその会社で働く実感が湧いてきて、ジョインしてみようと思う気持ちになる。僕のような人は結構いるんじゃないかなと、肌感ですが思います。

9・Webサービスが成功するかは、世に出してみないとわからない。


ガイアックス 渕上

なるほど、藤本さん自身がソーシャルリクルーティングでウォンテッドリーに入社されたようなものなんですね。実にリアリティのあるストーリーですね。

ソーシャルメディアラボのブログはFacebookやTwitterといったメジャーなSNSをメインに取り上げることが多かったのですが、最近ではソーシャル要素が絡むサービスであれば幅広く取り扱っていく方向にシフトしています。情報には常に飢えているのですが、藤本さんが目をつけているソーシャルサービスはございますか?


ウォンテッドリー 藤本 :

lang-8さんが最近リリースしたHiNativeというサービスは面白いですね。日常で「この表現って英語でなんて言うんだろう?」と思うことってあるじゃないですか。そんなときにそのフレーズを投稿すると、ネイティブユーザーが翻訳して返信してくれるサービスなんですよ。思ってすぐに使えて、レスポンスも非常に早い。Webサービスには「リアルタイム性」と「気軽さ」が重要になってきているのかもしれませんね

あと、匿名性のサービスはこれからもっとくるんじゃないかと思っています。DeNAが出しているRumor(ルーマー)というソーシャルアプリは、あらかじめFacebookなどでつながっている友だちとメッセージのやりとりをするんですが、表示は匿名でどの友だちと会話しているのかはわからない仕組みになっています。全くの他人ではなく、友だちなんだけど誰かはわからないという塩梅が絶妙なのか、「これ、書いていいのかな?」と思うくらい、本音を出し合ってしまえる気軽さがあるみたいです。

実名・匿名は良し悪しじゃない

Facebookに代表される実名制SNSに疲れてしまった人が、その反動で使ってしまうのかもしれませんね。僕もリリース時に登録はしたんですが、当時はユーザーが少なかったのですぐに使わなくなってしまいました。この間久しぶりに起動したらかなり盛り上がっていて驚きましたよ。

実名匿名論争は定期的に起こりますが、どっちが良い悪いじゃなくて、結局は住み分けなんですよね。両立するものなんでしょう。

これらの機能を真似するわけじゃないですが、ユーザーのモチベーションを喚起するためにも、他のWebサービスがどんなところに力を入れているのか気にするようにはしています。

DeNAは面白いサービスをどんどん出しているので、取材に行ってみるといいんじゃないかと思いますよ。

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ガイアックス 末広

幅広いジャンルのマンガが読めるアプリマンガボックスや、オタク向け情報キュレーションアプリのハッカドールもDeNAですよね。


ウォンテッドリー 藤本 :

そうですね、こういったジャンル特化型のキュレーションサービスはこれからどんどん増えていくんじゃないでしょうか。他ジャンルでいえば同じくDeNAのMeryや、iemoなんかもそうですよね。


ガイアックス 末広

なるほど、確かに何が流行るかわかりませんものね。

本日は幅広いお話を聞かせていただき、ありがとうございました。


いかがでしたでしょうか?

藤本氏には大変詳しく話をしていただき、誠感謝に堪えません。おぼろげにしか分かっていなかったソーシャルリクルーティングについて、ご理解いただけたのではないでしょうか。

「良い人財を採用したいんだけど、なかなか上手く採用に結びつかなくてなぁ・・・。」とお悩みの企業様。一度ソーシャルリクルーティング・ウォンテッドリーをご利用してみてはいかがでしょう?

以上、『ソーシャルリクルーティングの雄・ウォンテッドリー。影のキーパーソン・藤本遼平氏に聞く、「シゴトでココロオドル人」の増やし方。』でした。

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