【X(Twitter)事例】こんな使い方あったのか! 図書館のX(Twitter)運用ノウハウ

2016/01/27

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企業が自社のX(Twitter)アカウントを持ちプロモーションを行うことは、今や珍しくはありません。しかし、みなさんにもっと身近な公共機関ではどうでしょうか。「SNS運用なんてあまりノリ気じゃなさそう」というイメージをお持ちじゃないでしょうか。

実は上手に運用している例はたくさんあるのです! まず今回は「図書館」というテーマに絞って調べてみました。もちろん、図書館だからっといって本ばかりを取り上げている訳じゃありません!全国の図書館アカウントの中でも、編集部が特に注目したノウハウを紹介します。

※記事には、一般の方も利用可能な大学図書館も一部含まれております。

    ■目次

  1. 国立国会図書館 NDLと国立国会図書館関西館図書館協力課
  2. 田原市図書館
  3. 東北大学附属図書館
  4. まとめ
  5. 1.国立国会図書館 NDLと国立国会図書館関西館図書館協力課

    体系的な役割分担:日本を代表する大図書館と、関西からそれを支える人気アカウント

    日本のあらゆる出版物を保管していることで有名な国立国会図書館ですが、X(Twitter)運用にも力を入れています。1日2~5回の頻度で投稿しており、内容は本の調べ方や資料の紹介などが中心です。中にはFacebookの投稿をリライトしたものもあり、目を引く歴史的資料の画像が魅力的です。

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    国立国会図書館もタメになるアカウントですが、今回さらにオススメしたいのはそれをサポートしている別のアカウントです。「国立国会図書館関西館図書館協力課」というアカウント名で運用されている、京都の国立国会図書館アカウントです。これらはお互いフォローし合っていて、X(Twitter)内外でもそれぞれ繋がりがあるようです。

    図の真ん中にあるアカウントは、フォロワー数が15,000人を超える特に人気の図書館関連アカウントです。「え?こんなことまで分かるの?」と驚いてしまいます。このアカウントでは全国の図書館のレファレンスカウンターに寄せられた質問を回答と一緒にまとめて、配信しています。全国から来る質問ということで更新頻度も多く、国立国会図書館のアカウントよりもこの協力課アカウントを先に知った人はたくさんいるかもしれませんね。

    【参考URL】

    ・国立国会図書館 総合目録ネットワーク http://iss.ndl.go.jp/somoku/?page_id=77

    ・国立国会図書館 Current Awareness Portal http://current.ndl.go.jp/

    ・国立国会図書館 レファレンス協同データベース https://crd.ndl.go.jp/jp/library/contactus.html

    【ポイント】

    このように、1つのアカウントに情報を詰め込み過ぎず、役割分担を図るのはユーザーにも分かりやすくて良いですね。扱う商品・サービスが多種多様であったり、店舗が別々でそれぞれに大きく異なった良さがあったりする場合など、思い切って専用アカウントを作るのも一つの手段です。

    2.田原市図書館

    地域密着でユーザー目線:ゆる~い投稿に、親近感が湧き出る

    田原市図書館 愛知県立田原市の図書館アカウントです。紹介文にもある通り、イベントや地域の話題に加えて「スタッフの日常」がつぶやかれています。また、フォローを返しているところからも、ユーザーとの繋がりを重視していることが分かります。

    X(Twitter)アンケート機能を使った調査です。ユーザーと一緒にアカウントを盛り上げたい気持ちがうかがえますね。

    こちらは、時節ネタに顔文字を添えたスタッフのゆるい投稿です。もちろん、一般的な図書館アカウントの機能として開館情報やオススメ本の紹介なども行っていますが、全体的に顔文字が多くツイート内容もやわらかな印象です。

    【ポイント】

    注目したいのは図書館にきて!」と直接呼び込むのではなく、本を扱うスタッフを視点にコンテンツを展開することで、ユーザーに「こういう人が働いているのか」「図書館の人と話してみたいな」と感じさせるところです。X(Twitter)は比較的若い利用者の多いSNSとして知られていますが、これらは喫茶店や小規模なレストランなどでも可能なやり方だと思います。商品だけでなく、それを扱う従業員にも目を向けて、お店の雰囲気の良さを届けることができるでしょう。

    3.東北大学附属図書館

    学生のための情報プラットフォームに:館内カフェや関係アカウントと密接に繋がる

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    こちらは東北大学附属図書館のアカウントです。学生をターゲットにしているX(Twitter)アカウントですが、関係各所のつぶやきを「リツイート」している様子が目立ちます。学内サークル活動や大学公式アカウントのツイート、館内カフェや地元の天気、災害情報などフォロワーである学生の「知りたい」を集めています。

    Tohoku univ 2

    このアカウントをフォローしているだけで、普段の生活に必要な情報を一気につかむことができるという安心感があります。また、このアカウントはリツイート以外にも座席の状況や道の混雑状況などを配信しています。これらのおかげで、このアカウントには比較的情報感度が高く図書館にも関心のある、ロイヤリティの高いフォロワーが集まっている印象を受けます。

    【ポイント】

    このノウハウを生かすために、誰をターゲットにし、どのような情報を集めればフォロワーは助かるのか、まず考え始めてみると良いでしょう。例えば、主婦(主夫)の来店を期待している小売店などが、天気や自治体の情報に加えて、セールの告知やお客様アンケートのQ&Aといったお店の宣伝ができるコンテンツを配信するイメージです。

    4.まとめ

    X(Twitter)年齢別ユーザー数

    いかがでしたか。規模の大小はありますが、今回取り上げたX(Twitter)アカウントは役割分担やトーン&マナー、ターゲティングなど、参考になるノウハウが見つかったと思います。過去の記事でも扱ったデータですが、X(Twitter)は若い世代を中心に情報を配信できるツールです。まずはアカウントに親近感をもってもらい、徐々に商品やサービスを身近に捉えてもらいたいですね。

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