Facebookが外部サイト上「いいね!」をインタレストベース広告で活用と発表
2015/10/07
Facebookは9月17日(現地時間)、外部サイト上に表示される「いいね!」や「シェア」ボタンのデータを、Facebook及びInstagram上のターゲティング広告で利用することを発表しました。
外部サイト上の「いいね!」や「シェア」ボタンは2010年から提供が開始されており、今回初めて、サイト訪問者の興味があると思われる内容の広告を表示するインタレストベース広告への活用を始めることになりました。
■Facebookの目的
今回の発表は、例えばホテルや航空会社など旅行に関するサイトを訪問した後にFacebookを開くと、旅行関連の広告が表示されるというもの。
これまで、Facebook内での投稿や「いいね!」したページなどのデータに基いてターゲティングした広告が表示されてきましたが、ユーザーにとってより関連性の高い広告を表示する目的でデータの範囲を拡大する運びとなりました。
Facebookはすでに昨年6月に概要を説明しており、17日の発表はそれを正式にスタートするというものでした。
■懸念と対策
インタレストベース広告は、Facebook上でユーザーのより関心の高い広告を表示できるので、広告主とユーザーの両者にメリットがあるとされますが、プライバシーの観点から懸念を持つユーザーが多いことも事実です。
初期設定では、サイトの訪問履歴や広告の閲覧履歴を「提供する」にオンが入っており、インタレストベース広告を表示させたくないユーザーは設定をオフ(オプトアウト)する必要があります。
従来はPCサイト、iOSアプリ、Androidアプリでそれぞれオプトアウトする必要がありましたが、今回PCサイトの設定で一度オプトアウトすれば、モバイルアプリにもその設定が反映されるようになりました。
■まとめ
今回の発表を通して、次々と広告強化と機能向上を発表するFacebookから目が離せないと同時に、広告主の企業担当者はユーザーのニーズの進化に乗り遅れないよう今回のような情報を見逃さないことが重要でしょう。
この記事を書いた人:ソーシャルメディアラボ編集部