【企業のソーシャルメディア活用のイマ】Facebookの注目の高さと複数メディアの併用が目立つ
2015/10/21
NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューションは、「企業におけるソーシャルメディア活用状況」に関する調査を、SNS公式アカウントを保有し業務で運用している企業の担当者を対象に行いました。(調査期間:6月12日~6月24日、n=377名)
この調査により、企業が最も運用しているSNS公式アカウントの種類や活用目的、今後の課題などが明らかになりました。
■企業の活用率ナンバーワンはFacebook! 活用率8割に上昇
企業のソーシャルメディア活用率に関して、全体的に前回調査と比べて横ばいとなったが、「Facebook」の活用率は上昇しており、約8割に達しました。
また、ソーシャルメディアの併用状況に関しては、「1種類のみ」(24.4%)が減少し、「7種類以上」(22.3%)が増加しています。複数のメディアを運用することで、プロモーション施策の幅が広がりキャンペーン内容の認知度も高まると考えられます。
■最近のソーシャルメディア活用目的と施策とは
ソーシャルメディアの活用目的としては、「企業全体のブランディング」「特定製品やサービスのブランディング」「キャンペーン利用」「広報活動」が多くみられました。
メディア別にみると「Google+」で「顧客サポート」(22.8%)の上昇傾向が続いています。
次に活用施策としては、「Facebook」で「自社サイト・自社ブログへのリンク付のつぶやき」(36.3%)が上昇しており、今回の調査で「X(Twitter)」(33.5%)の結果を上回りました。
「Facebook」による自社サイトへの連携強化が進んでいることが伺えます。
■今後のソーシャルメディアへの期待と課題
今回の調査では、企業の担当者が「今後活用したいソーシャルメディア」も明らかになりました。
結果は「X(Twitter)」(49.3%)、「YouTube」(29.2%)、「LINE」(28.6%)、「Instagram」(11.7%)などの上昇が見受けられます。
特に「Instagram」については、前回調査から大きく上昇したといえます。やはりこれからは、Facebook一本ではなく、複数のメディアを運用する企業が増えるのではないでしょうか。
しかし、こうした流れがある一方で、運用上の課題があることもわかりました。ソーシャルメディア全般においては、「営業上の効果が見えない」「人材の不足」「教育・トレーニングの不足」などが挙げられ、「Facebook」では「投稿のネタがない」といった懸念も高まっているようです。
■まとめ
ソーシャルメディアの形態は著しく変わっていきます。それはユーザーや、プラットフォーム、ベンダーなどさまざまな要素が運用に関わってくるためです。
企業の運用担当者は、従来型のソーシャルメディアの使い方だけでなく、例えば複数のメディアを介した運用など、新しい方法に目を向けていく必要があるでしょう。
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この記事を書いた人:ソーシャルメディアラボ編集部