【Facebook】オーディエンスネットワーク広告とは? 気になる効果と今後の展望について
2016/01/13
2015年11月末、Facebookはオーディエンスネットワーク拡大に向けて、アプリ開発に力を入れているSupership株式会社とパートナー契約を締結しました。
そこで今回は「オーディエンスネットワークって何??」という方のために、その特徴や効果、今後の展望をまとめました。
■目次
1.オーディエンスネットワーク広告の特徴
2.オーディエンスネットワーク広告の効果
3.今後の展望
1.オーディエンスネットワーク広告の特徴
他のモバイルアプリにも! 自動でカンタン広告配信
Facebook公式ページより
オーディエンスネットワークとは、Facebook社と提携している他のモバイルアプリに、Facebookのターゲティング機能を生かしたまま広告配信できる仕組みのことです。
冒頭で紹介したSupership社を例に取ると、広告主が設定をすれば自動的にグノシーやジョルダン乗換案内などのアプリユーザーに広告が届くようになります。これにより広告主は、Facebook上でアプローチできなかったユーザーに対して、別のアプリでアプローチする機会を得られます。
現在モバイルアプリインストール広告、モバイルアプリエンゲージメント広告、ウェブサイトコンバージョン広告、ウェブサイトクリック広告が出稿可能です。上図にある3種類のイメージから選べます。
2.オーディエンスネットワーク広告の効果
Facebookが誇る、高いターゲティング精度をキープ!
オーディエンスネットワーク広告の注目すべき利点は、Facebookのターゲティング精度をそのままモバイルアプリにも生かせるところです。
2011年10月 ニールセンの調査
(参照:http://www.slideshare.net/AndreyPodshibyakin/the-power-of-mobile-advertising-on-facebook)
上記の調査は、リスティング広告などの一般的なWeb訴求(Online average)とFacebook上の広告を比べたものになります。訴求範囲の大規模なキャンペーン(Board campaign)、ある程度絞ったキャンペーン(Narrow campaign)両者において、Facebookの方が高い精度を持っていると分かります。
ちなみに、弊社の運用実績の中で、ニュースフィードへの広告配信と比べてオーディエンスネットワーク広告の方が、20%程CPAを改善できたケースもありました。Facebookのターゲティング機能をキープしながら他のモバイルアプリにも広告出稿出来るということは、広告主にとって大きなチャンスになります。
もちろんFacebookターゲティングが精度が高いとはいえ、すべてのケースで当てはまるわけではありません。例えば「興味関心」分野は具体的に数値化しづらい分、的確なターゲットに対して訴求しにくいです。「より購買に繋げたい」という場合には、リスティング広告など、しっかりとユーザーの欲求・関心に裏付けされた広告配信のほうが有効でしょう。つまり、条件によって、施策を柔軟に選ぶ姿勢が大切です。
カンタン、スマートに! アプリアドネットワークの手間を省ける
Facebookと連携しているオーディエンスネットワーク内であれば、一般的なアドネットワークとの契約に比べて、以下のような手間を省けると考えられます。
・配信したい広告枠を持つアプリアドネットワークの会社を検討する
・管理者画面などの各種設定を済ます
・(Facebook広告マネージャとは別に)配信先一覧を見ながら入札単価等を調節する
目的にもよりますが、Facebook内で一括管理することでこれらの手間が省けるならば、広告主にとっても嬉しいことです。
3.今後の展望
これまで2500万人以上の広告主の広告活動を支えてきたオーディエンスネットワークですが、2015年10月には最適化を測定する機能「Advertiser Outcome Score」を発表し、勢いを増してきています。
(参考: https://developers.facebook.com/docs/audience-network/AOS)
こうした展開は広告市場の活発化につながり、Facebook側にも広告主にもwin-winだといえます。この度のSupership社のパートナー契約を皮切りに、Facebook上でより多くのアプリに対して広告配信することが出来れば、モバイル広告の主要な出稿プラットフォームになりえるかもしれません。今後もFacebookの動向に注目していきたいと思います。
この記事を書いた人:ソーシャルメディアラボ編集部