Instagramストーリーズでのアンケートのやり方と活用事例|エンゲージメントを高めるには?
2025/09/29
Instagramストーリーズのアンケートは、フォロワーと気軽にコミュニケーションをとり、エンゲージメントを高められる便利な機能です。
本記事では、アンケートの作り方から回答率を上げる工夫、企業アカウントでの活用事例までをわかりやすく解説します。
目次
本記事は企業のSNSマーケティングを包括的に支援をしているガイアックスが解説しています。運用実績10年以上、大手企業を中心に累計1,000社以上の運用実績があります。
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Instagramストーリーズのアンケートは効果的?
ストーリーズのアンケート機能は、フォロワーとの距離を一気に縮められる強力な仕組みです。
タップひとつで参加できる手軽さがありながら、得られる情報には限界もあります。長所と短所を正しく理解して、ビジネスで効かせる場面に集中させることが成果につながります。
タップ参加でエンゲージメントが高まる
アンケートは、画面上のスタンプをタップするだけで参加できるシンプルな仕組みです。
入力の手間がない分、移動中やながら視聴といったライトな環境でも反応が集まりやすくなります。
二択の投票やクイズ形式は「考えて選ぶ」という行動を伴うため、いいねよりも一歩深い関与を生み、視聴時間の延長や次の投稿への遷移にも好影響を与えます。
取得できるデータの限界
一方で、アンケートの回答は選択式のため、得られるのは「割合」と「票数」にとどまります。
自由記述のような深い洞察は得にくく、回答母数も「そのときストーリーを見た人」に限定されるため、必ずしもフォロワー全体を代表しているわけではありません。
より詳しい理由を知りたいときは、DMでのフォローアップや外部フォームと組み合わせて設計するのが有効です。
ビジネスで効く場面

アンケートが最も力を発揮するのは、仮説検証の初期段階やユーザーの嗜好把握です。
たとえば新商品の味・色・サイズなど具体的な選択肢を提示して好みを探ると、施策改善に直結します。
結果を次回のストーリーでシェアすれば「会話の循環」が生まれ、ユーザー参加型の空気を作ることができます。
こうして得られた選好データは、キャンペーン設計や広告クリエイティブの判断材料としても活用可能です。
Instagramストーリーズのアンケート活用事例

国内ブランドの事例を見てみると、「何を聞くか」「どう参加を増やすか」「どう次の行動へつなげるか」に工夫が凝らされています。
ここでは参考アカウントをもとに、実務に応用できる型を整理します。
スターバックス(@starbucks_j)— 新作をクイズ化→参加増→商品理解と期待値を醸成

新商品の情報をクイズスタンプで軽く出題し、正解発表と合わせて香りや素材の特徴を短文で補足。
参加者は「正解したい」という気持ちで自然に参加しながら、商品理解と期待感を高められる仕組みになっています。
三井住友銀行(@smbc_official)— 不安テーマを二択化→回答ハードル低下→会話活性

家計やキャッシュレスなど答えにくいテーマも、二択の投票に落とすと気軽に参加できるようになります。
次のストーリーズで「選んだ理由」をDMに誘導すれば、定性的な声も収集でき、ユーザー理解が一段深まります。
楽天ラクマ(@rakuma_official)— 出品TIPSをクイズ化→理解促進→行動喚起

出品のコツをクイズ形式で提示し、正解後に「やってみる」への導線をリンクスタンプで提示。
学習と行動を一連の体験に設計することで、理解の定着から実際の行動喚起(CV)へとつなげています。
PILOT(@pilot_corporation)— 結果を画像再編集→参加感UP→継続参加を誘発

投票結果をスクリーンショットで再編集し、製品写真と並べて再投稿。
自分の一票が反映された実感を与えることで、次回のアンケート参加意欲が高まり、継続的なエンゲージメントにつながります。
Instagramストーリーズのアンケート機能の仕様

このセクションでは、選択式アンケート、クイズ、数字バー式(絵文字スライダー)の違いを整理します。匿名性や通知の挙動、結果表示の違いを理解すると、目的に応じた使い分けがしやすくなります。
選択式アンケート
最も参加ハードルが低い形式です。二択のため設問は一点集中が基本です。質問文は短く端的にまとめ、選択肢は対等な難易度で並べます。色はスタンプのカラーパレットで変更でき、ブランドトーンに合わせた配色へ調整できます。
- 参加しやすい二択形式
- 短く端的な設問が基本
- 選択肢の難易度・表現を対等にそろえる
- ブランドカラーに合わせた調整も可能
クイズ形式アンケート
三択・四択にしたい時はクイズスタンプを活用します。正解の設定により学習体験を作れます。誤答率が高い項目は、次のストーリーズで図解し、理解の壁を取り除くと長期的な指標が安定します。
- 三択・四択の設問が可能
- 正解設定により学びを演出
- 誤答が多い項目は後続投稿で補足を
数字バー式アンケート
感情の強さや満足度の勾配を測る場合に向いています。平均だけでなく、極端な値の偏りにも注目します。絵文字は文脈に合うものを選び、雰囲気先行になりすぎない見出し文を添えると解釈がぶれません。
- 連続値で満足度や感情を測定
- 平均値だけでなく偏りにも注目
- 文脈に沿った絵文字・見出し文が重要
Instagramストーリーズのアンケートの作り方・設定手順

アンケート機能の利用は簡単です。以下でInstagramのアンケート機能を使う手順を解説します。
- 手順1:ホーム画面左上にあるアイコンをタップし、Instagramストーリーズ作成画面を開きます。
- 手順2:アンケートで使いたい画像や動画を撮影または選択し、スタンプのアイコンをタップし、「アンケート」を選択します。

- 手順3:アンケートで質問したいことをテキストで入力します。その後、画面右上の「完了」をタップし、アンケートの表示位置を調整して右下の「>」をタップします。表示位置は自由に移動させることができます。
スタンプの色はタップで切り替えられます。背景色とのコントラストを確保し、ロゴ色と反発しない配色にします。
9:16の縦画面で安全域を意識し、画面下部の反応エリアに重ならない位置へ配置します。選択肢は文字と絵文字を適度に混ぜ、可読性を損なわない範囲で表情をつけます。
- 手順4:シェアをタップして完了です。

- 手順5:公開後はインサイトでリーチ・回答数・割合を確認します。投票者や回答者の一覧は投稿者のみ閲覧可能で、他の視聴者には表示されません。通知は原則個別に送られないため、結果シェアの再掲を計画し、次の行動へ誘導する導線を用意します。
ストーリーズは24時間で消えますが、アーカイブに保存すると後から見返せます。関連企画はハイライトへまとめ、結果と次のアクションを並べると、後から来た視聴者にも文脈が伝わります。
Instagramストーリーズのアンケートで回答率を上げるには?

回答率は設問設計と出し方で大きく変わります。二択化、時間帯、連投の順序、インセンティブ、時事性の五点を整えると、母数と質が同時に伸びます。
二択アンケートにする
迷いの少ない二択は初速が出ます。三択・四択が必要ならクイズスタンプを使い、選択肢の差が曖昧にならないよう言い回しを統一します。
二択は「AかBか」に加え、「やる/やらない」など行動に近い問いが有効です。
ポイント:迷いの少ない二択設計で、初速の参加を促進できます。
見られる時間帯に出す
通勤前後や昼休み、夜の視聴ピークをインサイトで把握し、その直前に公開します。
曜日ごとの変動も蓄積し、反応が薄い時間帯を避けると安定します。再掲は結果発表を兼ねて別時間帯に置き、取りこぼしを拾います。
ポイント:曜日・時間帯の傾向を把握して最適なタイミングに設定しましょう。
連投順序を整える
一枚目で関心を引き、二枚目でアンケート、三枚目で価値の補足という順で並べます。
回答直後に関連情報やリンクスタンプを提示すると、行動までの距離が縮まります。設問を連続させる場合はテーマを固定し、文脈の断絶を避けます。
回答直後に次の導線を設計するのがポイントです
参加インセンティブを仕込む
結果の再掲でユーザー名を挙げずに反応を紹介し、参加の手応えを作ります。抽選や限定情報の先出しは規約と景表法を踏まえ、透明性のある条件を明記します。
ゲーム的な連続出題はクイズスタンプと相性が良好です。
⚠️ 注意:インセンティブ設計には景表法やInstagram規約への配慮が必要です。
業界ネタやイベント・季節に合わせた質問を設計する
発売日やセール、トレンドのキーワードに寄せると参加の理由が生まれます。季節や地域の話題を取り入れると、企業アカウントでも私的な距離感が縮まり、DMでの深堀りにつながります。
ポイント:参加動機を作るには、時事性と文脈性のある設問が効果的です。
Instagramストーリーズのアンケート結果の見方や活用方法

結果の読み違いを防ぎ、次の施策へ価値を移すことが重要です。母数の扱い、結果のシェア、業務活用の三点を押さえると、アンケートは意思決定の武器になります。
票数・割合・母数の読み方を知る
割合は投票有効数に対する比率で、リーチとは一致しません。母数が小さい場合の100パーセントは珍しくありません。
極端な結果はスクリーンショットの前に、再掲や時間帯変更で追試し、再現性を確認します。
「100%」のような極端な結果は、必ず母数とタイミングをセットで確認。追試(再投稿)で再現性をチェックしましょう。
結果はシェアする
投票の締め後は、集計画面のスクリーンショットを再編集し、次のストーリーズで結果と考察を提示します。
クイズスタンプは「結果を共有」表示が使える場合があるため、正解の開示と解説を一枚で行えます。シェア時は個人名が写り込まない加工に留意します。
結果シェアは「次の導線」につながる重要パート。正解率や票差を活かしたコメントを加えると、反応が深まります。
商品開発・コンテンツPDCA・広告クリエイティブに反映させる

嗜好の傾向はSKUやカラー展開の優先度に反映できます。誤答が多いテーマは解説コンテンツを追加し、広告の見出しやビジュアルへ翻訳します。
アンケート→結果シェア→行動導線の循環を一連で運用すると、集客や問い合わせへの橋渡しが安定します。
「答えの偏り」や「選ばれなかった選択肢」もヒントに。アンケートは、商品企画・広告・コンテンツ戦略に活かせる一次データです。
まとめ|Instagramストーリーズのアンケートを活用してエンゲージメントを向上!
ストーリーズのアンケートは、タップ一回の参加で関与を生み、仮説検証や嗜好把握に向きます。
二択の明確な設問、ピーク時間の公開、結果シェアと次の導線までを設計すると、ブランド認知からファンづくり、売上や問い合わせの増加へとつながります。
仕様の変化に備えて設問と型を定期点検し、学びをPDCAに組み込むことで、企業アカウントの成長は加速します。
アンケート設計から結果活用までを一連で計画し、PDCAに組み込むことで企業アカウントの成果が安定・加速します。
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