X(Twitter)のアンケート機能とは?使い方や活用事例を徹底解説

2024/01/10

 

企業アカウントでは自分たちが伝えたいことばかりに気を取られてしまい、ユーザーへ一方通行な情報ばかりを流してしまう傾向があります。その事実は多かれ少なかれ、読者のみなさまも体感しているのではないでしょうか。

今回ご紹介するX(Twitter)のアンケート機能は、そのような無機質でビジネスライクな投稿ばかりをつづける、マンネリ化した企業アカウントの問題解決の糸口となるかもしれません。アンケート機能を用いたユーザーとの相互的な関わりは、長期的に見て、ブランドや企業のファンを増やす手段にもなり得ます。

とはいえ、ただアンケート機能を使うだけではむしろ逆効果になる可能性もあります。今回の記事では、使い方の説明、そして実際にアンケート機能を活用している事例に着目しています。

※X(Twitter)のアンケート機能への投票権は、2023年4月15日以降X Premium(Twitter Blue)会員のみとなっているようですが、2023年11月時点では有料会員でなくても投票可能のようです。

 


 

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※編集部注
2023年11月10日:最新情報をもとに加筆修正しました。
2023年5月20日:最新の事例を追加しました。

 

    ■目次

  1. X(Twitter)のアンケート(投票)機能とは?
  2. アンケート(投票)機能の使い方
  3. アンケート(投票)機能を企業が活用するメリット
  4. アンケートを作る際のポイント
  5. ユーザーからのアンケートの見え方
  6. アンケート(投票)機能活用事例
  7. まとめ

 

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1. X(Twitter)のアンケート(投票)機能とは?

X(Twitter)のアンケート機能とは、X(Twitter)でユーザーにアンケートをとることができる機能です。2~4つの選択肢がポストに表示されており、アンケートをタイムラインで見かけたユーザーは気軽に投票することができます。

アンケートを行うアカウントが公開アカウントであれば、フォロワーに限らず誰でも投票することが可能です。投票期間は、5分から最大7日までで、5分以降であれば1分単位で細かく指定できます。

 

2. アンケート(投票)機能の使い方

PCからアンケート付きポストを作成する方法

ここからは実際にアンケート付きポストを作成する方法をご紹介します。

手順1:通常のポストと同様に、つぶやくボタンをクリックします。

手順2:下に並んでいる、アンケート(投票)機能追加のアイコンをクリックします。

手順3:「質問」「回答」を入力する画面になるので、それぞれ入力します。今回は好きな季節についてアンケートをとります。

手順4:入力し終わったら回答期間を設定し、ポストするボタンをクリック。

手順5:アンケート付きのポストが投稿されました。

スマートフォンからアンケート付きポストを作成する方法

次にスマートフォンからアンケート付きポストを作成してみました。操作はパソコンで行う場合とほとんど同じです。

手順1 :通常のポスト画面を開き、下部にあるアンケート(投票)機能追加のアイコンをクリック。

手順2: パソコンで作成する場合と同様、質問と選択肢を入力し、期間などを入力すれば投稿終了です。

3. アンケート(投票)機能を企業が活用するメリット

簡単なマーケティングリサーチとして使える

X(Twitter)のアンケート機能はほかの一般的なアンケートと異なり、気軽にユーザーの意見を募ることができ、また回答結果もすぐに反映されます。例えば「仙台名物は牛タン?それとも牡蠣?」といったような、ちょっとしたユーザーの反応を求めたいときなど、簡易的なマーケティングリサーチの手段として活用することができます。

他にも、人気商品やユーザーが求める新商品などを質問してみると、商品開発に役立つような意見を集められるかもしれません。

ただし、調査できるターゲットがX(Twitter)ユーザーに限られ、属性の分布も操作できません。あくまで簡易的なリサーチとした上で、参考程度のデータとして扱いましょう。

参加型コンテンツとして楽しんでもらえる

アンケート機能の大きな特徴は、ユーザーが能動的に参加できる点です。普通のポストは読み流したりなんとなく眺めたりすることも多く、じっくり目に止めたり考えたりすることはなかなかありません。

その点、アンケート付きのポストなら、つい考えて回答したくなってしまうことも多いでしょう。自分の考えや好みが少数派なのか多数派なのか、アンケートの回答後にすぐにその答えあわせができることもユーザーにとっては楽しみの一つかもしれません。

アンケート(投票)ポストを広告にもできる

アンケートを使ったポストは、広告に活用することもできます。アンケート付き広告は普通の広告よりもユーザーの目に止まりやすい傾向があり、さらに参加型コンテンツなので、内容によってはより高いエンゲージメント率を獲得できるでしょう。

ちなみに、通常の広告管理画面からアンケートポストを作成することはできません。X(Twitter)の広告管理画面ではなく、アカウントのホーム画面からであれば可能です。

まずはオーガニックポストとしてアンケート投稿をポストし、広告管理画面のキャンペーン作成または編集画面にて、アンケートポストを広告として選択しましょう。

広告の設定でターゲットを決めることができるため、特定のセグメントの回答を集めることも可能です。

関連記事:
【事例つき】徹底解説!X(Twitter)広告の種類・メリット・有効な活用方法とは?

4. アンケートを作る際のポイント

X(Twitter)のアンケート機能をマーケティングリサーチとして使いたい場合、選択肢の数に余裕があれば「結果を見たいだけ」といったボタンを設けましょう。

例えば、ターゲットを絞って「女性に質問です!」などとした場合、男性は対象外になりますが、結果を見たい男性のユーザーが結果を見るために適当な選択肢を回答する可能性があります。適当にアンケートに回答されてしまうと、回答結果の精度が下がってしまうので、「結果を見たいだけ」人用のボタンを設置することで、より確実な結果を得られる場合もあるということです。

また、アンケートの投票期間が完了すると参加者に結果が通知されるようになっているので、なるべく多くの人が回答できるようにしておくことで、そのときにまたアカウントを思い出してもらうこともできます。

5. ユーザーからのアンケートの見え方

ユーザーからはどのように見えるのでしょうか。実際に投票をしてみます。(※先ほどとは異なるアンケートを表示しています。)

投票したい選択肢をタップして投票完了。投票をするとそれぞれ選択肢の割合を見ることができます。下には残りの投票時間が書いてあります。

6. アンケート(投票)機能活用事例

事例1:LDK編集部

https://twitter.com/hello_ldk/status/1656887602811899905

インテリアや食、お金など、生活に密着した幅広いテーマを扱う女性向け雑誌LDK。X(Twitter)のアンケート機能を使ってレジャーと紫外線についての調査をしています。気軽にユーザーの意識や考え、ニーズなどを調査できるのが、アンケート(投票)機能の魅力の一つです。

事例2:ライジングゼファーフクオカ

https://twitter.com/rz_fukuoka/status/1648275691832737793

ライジングゼファーフクオカは、福岡を拠点に置くプロバスケットボールチームです。その公式アカウントでは、ファン感謝祭の実施内容を決めるための調査にアンケート(投票)機能を使っています。ファンの要望がチームに届くことにより、ファン感謝祭の満足度を上げる効果が期待できます。

事例3:Saturday Junction

https://twitter.com/SaturdayJCT/status/1659382105271590912

京都大阪神戸のFM3局共同制作のラジオ番組、Saturday Junctionでは、放送予定の番組テーマについてのアンケートを行っています。アンケートの投票だけではなくコメントも多数寄せられていて、ユーザーとのコミュニケーションの活性化を図っています。このように、番組テーマについてのアンケートを実施して、ユーザーと交流をしているラジオ番組は他局にもいくつかあり、それぞれが番組作りに活用しているようです。

事例4:資生堂 ShiseidoCo.,Ltd.

https://twitter.com/SHISEIDO_corp/status/1658713963050438656

大手化粧品会社の資生堂はユーザーにお肌の悩みのアンケートを実施し、投票結果で最も多かった悩みを解消するための商品の紹介へとつなげています。アンケートからユーザーの興味や関心をリサーチすることにより、効果的な投稿ができるという事例となっています。

事例5:ケンタッキーフライドチキン

https://twitter.com/KFC_jp/status/1659069441492258816

大手ファーストフードチェーンのケンタッキーフライドチキンは、毎年端午の節句に登場する武者カーネルの写真を載せて、ユニークな人気投票を実施しています。イベントを周知するとともに、リサーチ目的というよりも参加型コンテンツとしてユーザーに楽しんでもらうためのアンケートと言えるでしょう。

事例6:リュリュらび【RyuRyumall公式】

https://twitter.com/RyuRyumall_net/status/1655728451150835714

レディースファッション通販サイトのリュリュモールの公式アカウントが実施したアンケートは、回答だけ見たいという選択肢を入れることにより、さまざまなユーザーが参加できるようになっています。2023年5月時点のテレワークの状況を調査するアンケートですが、テレワークができない職種のユーザーもいることが想定されています。

事例7:クックパッドニュース

https://twitter.com/cookpad_news/status/1657198483580014594

日本最大のレシピサイトであるクックパッドの、食や料理に関するニュースを配信するアカウントです。ユーザーがよく行くコンビニがどこかという調査ですが、4番目のその他の選択肢に、コメントで教えてと書かれています。このようにその他の選択肢をうまく活用することで、選択肢以外の回答がコメントに書き込まれ、ユーザーの具体的な考えや別の視点の意見が得られる可能性も秘めています。

7. まとめ

X(Twitter)のアンケート機能は、さまざまな使い方ができます。普通のポストでは他のポストに埋もれやすくなってしまうことはよくX(Twitter)運用者の悩みとしてあると思います。アンケートポストはそういった他ポストやアカウントとの差別化、ユーザーやフォロワーとの関係性づくり、そして簡易的なマーケティング・リサーチとポスト、活用の幅が広がる機能といえます。

ただし、使いすぎるとマンネリ化し、ユーザーの回答数が減ることも考えられますので、適度に使うようにしましょう。

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この記事を書いた人:ソーシャルメディアラボ編集部

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