生活者を巻き込んで口コミを増やす!UGCを一括創出できるスナップマートの魅力
2019/02/12
自社の商品やサービスをユーザーが口コミで積極的に広げてくれることほど、企業のSNS運用担当者にとって嬉しいことはないですよね。
自信のある商品だけどユーザーにまだまだ取り上げてもらえていない。どうやったら広まるんだろう。そういった悩みは尽きないはず。
今回は、SNSユーザーが親しみやすさを覚えやすい写真素材が購入できるプラットフォーム「スナップマート」の川北氏に、Instagram上でUGC(User Generated Contents:ユーザー生成コンテンツ)を創出する施策についてうかがってきました。
Interview / ガイアックス ソーシャルメディアマーケティング事業部 副部長 大久保亮佑
Text & Photo / ガイアックス ソーシャルメディアラボ編集長 小東真人
- ■目次
- プロフィール
- スナップマートってどういうサービス?
- UGCを集められるアンバサダープランの強み
- なぜ企業のアカウント運用にUGCが期待されるのか
- 企業事例
- 最後に
プロフィール
スナップマート株式会社 クリエイティブディレクター
川北啓加 氏
スナップマートってどういうサービス?
大久保:最初にスナップマートのサービスについてお聞きしたいです。
川北:スナップマートは写真好きなクリエイターとSNSらしい写真を求めている企業とをマッチングし、写真が売買できるプラットフォームです。
具体的には大きく分けて二つの事業をやっていて、一つはクリエイターが日常に撮っている写真をアプリを通じて販売でき、企業さんがWeb広告やSNSの投稿画像として買って使うことができるサービスです。
二つ目がクリエイターに撮影などを依頼する、商品撮影やSNSプロモのto B向けのサービスをやっています。具体的にいうと三つのプランがあります。
最初のプランが、企業の商品撮影をクリエイターに依頼する商品撮影プラン。次に人数多めの100人とか200人のクリエイターを活用して、その人たちに商品をお送りして撮影してSNSに拡散してもらうアンバサダープラン。最後にリアルなイベントにクリエイターを送客して、たとえば新商品の発表会とか町おこしのためのフォトウォークとかに、インスタグラマーを講師として1名と、スナップマートのクリエイターを10人~20人くらい送客して行うイベントプランです。
銀実会様主催「ゆかたで銀ぶら」イベント写真
大久保:写真好きのクリエイターさんがよくいらっしゃるってことだったんですけど、スナップマートさんの登録ユーザー数はどういう層が多いんですか?
川北:写真を登録して販売するクリエイターは10万人ほどいて、ユーザー層はこのようになっています。ざっくり言えば、Instagramを使っている層を想像いただければいいかなと思います。
定性的な部分では、ざっくり3カテゴリくらいの特徴がありますね。一つ目は旅行とかカフェに友達といったりするのが好きなインスタ女子というか、本当にカメラ好きな女子。二つ目が主婦の方が多かったりします。なので、普段子どもの写真とかペットの写真とか料理の写真とか撮っている人は多いですね。三つ目が、一眼レフを使って風景を撮っている男性の方ですね。
UGCを集められるアンバサダープランの強み
大久保:企業にとって、SNSでユーザーが自然に投稿するようになるのは魅力的ですが、アンバサダープランについてもう少し詳しくお聞きしたいです。
川北:はい。アンバサダープランはSNS上に写真好きなスナップマートクリエイターが撮影した写真と、商品の感想であるUGCを集められるサービスです。ご依頼いただく企業さんには課題が大きく2種類あります。
一つ目はそもそもの商品やサービスの写真がSNSに上がっていないから上げたいケース。クライアントの中で広告代理店に数百万を支払ってオーガニックの運用を頑張っても、なかなか投稿が集まらない企業さんがいました。
そのときにスナップマートのアンバサダーを活用したら、大体同じ額を払っているのに、アンバサダー100名が投稿してくれことで、その月のUGCが通常運用時の2倍以上増えたみたいなこともありました。
また、同じ「SNSに上がってないから上げたいケース」でも、ユーザーキャンペーンのブースト施策としても使われることもあります。キャンペーン開始時点でハッシュタグを調べて、全然投稿されていないと上手くいってないように思われてしまいますよね。なので事前にスナップマートでクリエイターに依頼しておき、自然な形で応募投稿の例を作っておくみたいなイメージです。
大久保:なるほど、盛り上がってないキャンペーンだとユーザーさんは参加しづらいですもんね。そのニーズはありそうです。
川北:もう一つはSNS運用や広告運用などで使う写真を一括で集めたいケースです。新商品を出すときに、世の中にまだ出回ってないからUGC自体が全然なくて、それを発売前にスナップマートのクリエイターに送って撮ってもらい、店舗のチラシに活用したという事例はありますね。
大久保:すごいですね。寄せられた投稿の質はいかがですか?
川北:どれも「積極的に商品の魅力を考えて撮影しているな」というこだわりの写真が集まりますね。というのも、写真を頑張っているスナップマートのユーザーにとっては、自分の写真が企業に認められて公式SNSに掲載されるというのは、夢のステージだからです。
なぜ企業のアカウント運用にUGCが期待されるのか
大久保:話がちょっと戻りますが、そもそも企業はなんでUGCを増やしたいと相談するのでしょうか?
川北:やっぱり、1つの企業アカウントが既存のフォロワーに対して1投稿するよりも、生活者がリアルの友達に口コミとして投稿するのでは、情報の届く深さが違います。一企業のアカウントのフォロワー数が仮に1万人くらいいて、その1万フォロワーに向けて発信を頑張るよりも、フォロワー数が300人とか500人とかの一般の方にファンになってもらって、発信してもらったほうが新規の方にもどんどんリーチしますし、情報の受け取られ方も企業発信に比べると自然です。
SNSではユーザーを巻き込んだコミュニケーションがやっぱり必要だと思います。懸賞アカウントではない生きたアカウントで、生きた人が自分の友達に、自分の言葉で薦めていることが理想ですよね。
大久保:身近な人からの情報だとより親近感がわきますよね。情報の届き方以外で、投稿される写真の質についても企業発信とユーザー発信で違いはありますか?
川北:はい。クリエイティブについては、これまで担当者が自分たちで撮ったり制作会社に発注していたりする会社さんが多かったです。自分たちで撮ると大変だし、いまいち綺麗にならない。かといってプロのカメラマンに頼むと宣材写真のようになってしまうお悩みをよく聞きます。
ただ、企業の担当者も「SNSっぽい写真」じゃないとユーザーに受け入れないのは気付き始めていますね。毎月一定枚数をダウンロードできる、スナップマートの定額制プランを契約頂く方で、Web広告に使われる方がいるのですが、その方々に話を伺うと、通常の写真と比較してスナップマートの写真はCTRが大きく違うケースがある、という話も聞きます。
たとえば生命保険のバナー広告の事例で、よくあるスタジオ撮影の白い背景でモデルさんがにっこり微笑んでいる写真から、自宅のリビングでスマホで撮った自然な赤ちゃんの写真に替えたら、広告成約率が1.5倍上がったとか。
企業事例
大久保:それでは実際の企業事例についてうかがっても良いでしょうか?
https://info.snapmart.jp/contest_perrier/
川北:InstagramでUGCを増やせた事例でいうと、ネスレさんのペリエがあります。
「ペリエ」はパーティなどの非日常感があってなかなか普段飲まないイメージが一般の人に定着していたのが課題でした。そこで『#おうちカフェ』というテーマを設けて、ペリエと一緒に撮ってもらうフォトコンテストを実施しました。
大久保:もともとInstagram上で広まっていた「#おうちカフェ」というタグに絡めたお題を作ったんですね。
https://snapmart.jp/contests/214/photos
川北:そうです。200名以上の応募者の中から、ペリエ様が選んだ100名のアンバサダーに商品をサンプリングすると、420枚以上の写真がスナップマートのプラットフォームに集まりました。またそのうち300枚はInstagramにも投稿されています。
つまり1回のキャンペーンで、ネスレさんが二次利用可能な写真が420枚手に入り、UGCは300投稿生まれたことになります。
ネスレさんにはご満足いただき、ネスカフェ、ネスカフェポーション、ネスカフェラテなどでもリピートしていただきました。
大久保:すごいですね。どこが最も担当者の方に喜ばれたんだと思いますか?
川北:やっぱり一般の方が楽しんで商品を撮っているところだと思います。
たとえば「ネスカフェラテ」に関しても大変盛り上がりました。ネスカフェラテは自分が撮ったイラストとか写真をカフェラテにできるっていう商品なんですね。その施策では、お題に「子ども似顔絵賞」「ペット賞」「 サプライズ賞」などを設定しました。子供似顔絵賞は、子供が書いた絵をラテアートにする賞です。
https://snapmart.jp/contests/361/photos
その結果、本当にお子さんが描いたような絵を上げたり、お子さんと撮っている方がいたり、ほっこりした写真が集まったんですね。ここまでちゃんと撮るのは商品のことが好きでモチベーションがないと、なかなかできないんですよ。
以前ツイートしたけど、アンバサダー企画も主催企業さんや商品に親近感がわいて、そのまま愛用するものもあったり、店頭で並んでいるのを見ると嬉しくなったり。そして店頭で他のお客さんが手にとっていくと、心の中で「それ買うなんてさすがです…」となる。笑 #snapmart
— あみ (@__a_pics__) 2018年3月20日
大久保:単純にバリエーションの多い写真が集まる以外にも、撮ってくださる方が楽しんだり、実際に商品のことを好きになってもらう部分も評価されているんですね。
https://snapmart.jp/contests/160/photos
川北:はい。やっぱりフォトコンテスト形式なので、皆ポジティブな言及をしてくれるのがいいですよね。いま紹介したような飲料業界も多いですが、コスメ系の企業などいろんな企業さんに使っていただいています。
最後に
大久保:では最後に、スナップマートやアンバサダープランの利用を検討されている企業の担当者の方に向けて、一言いただきたいです。
川北:スナップマートは生活者を巻き込んで企業やブランドへの愛を作っていけるサービスです。
きゃー♥️ありがとうございます!!!!!!
ネスレ日本株式会社様主催 アンバサダーフォトコンテストで受賞しましたー✨
メールを見た瞬間、驚きのあまり叫んでしまいました。
このドキドキはしばらくおさまりそうにありません#Snapmart #ネスレ #フォトコンテスト
https://t.co/vgjU8PRKvs— みい* (@kosodatebancho) 2018年7月4日
ただ「リーチ数を広げたらいいでしょ」というようなプロモーションじゃなくて、生きたユーザーさんと一緒に新しいファン作っていくコミュニケーション手段として、アンバサダーをぜひ活用いただけたらなと思います。
フォトコンテスト形式の事例もご紹介しましたが、ユーザーさんが愛着を持って想い想いのかたちで「こういう商品の見せ方がいい!」って撮ってくれるんですよね。そこから、本当に商品のファンになってリピートで購入をしている人もいます。ただの、SNSプロモで終わらない、ファン作りが大きな魅力だと思っています。
大久保:ありがとうございました!
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ガイアックスではスナップマート社と連携してアンバサダープランの活用を提供しております。
ソーシャルメディアマーケティングの企画設計から、アンバサダープランで得られたUGCを活用したInstagramアカウント運用、UGCを継続的に創出させるためのコンサルティングなどを支援いたします。詳細のサービス資料は下記からお問い合わせくださいませ。