5月の主要SNSニュースまとめ! アプデラッシュのInstagram。リールとライブ配信のインサイトが追加、「コラボ」機能が日本限定でテスト開始ほか。

2021/06/08

皆さんいかがお過ごしですか? 五月病からどうにか立ち直ったと思いきや、ジメジメ天気とうだるような暑さに負けそうになります。

先月は特にInstagramとX(Twitter)でのアップデートが相次ぎました。「コラボ」や「ドロップ」、「X Premium(Twitter Blue)」など今後の展開が気になります。また、ClubhouseのAndroid版も国内で始まり、再び盛り上がるのか注目が集まります。

    ■目次

  1. Facebook
  2. Facebook・Instagram
  3. Instagram
  4. X(Twitter)
  5. Clubhouse

1. Facebook

「記事を読まずにシェアしようとすると警告表示」のテスト開始

現地時間5月10日、Facebook社は、ユーザーが記事のリンクを開かずにシェアしようとすると、シェアする前に読むように注意喚起するテストを開始しました。

Facebookが表示する警告には「読まずに記事をシェアすることは、重要な事実を見過ごす恐れがあります」とあり、「記事を開く」と「そのまま記事をシェアする」の2つの選択肢が表示されます。

昨年の米国大統領選時に、X(Twitter)でも同様の機能が搭載されました。いずれもユーザーがコンテンツの中身を吟味せずに反射的に情報を拡散することを防いで、コミュニケーションの質を向上させたい狙いが見受けられます。

企業のマーケティング担当者としては、同機能のテスト期間や本格導入された際に、Facebook経由での流入数が減少する可能性があるため、注意が必要です。

参考:https://twitter.com/fbnewsroom/status/1391816265891778560,
https://jp.techcrunch.com/2021/05/12/2021-05-10-facebook-pop-up-read-before-you-share/,
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2105/11/news057.html

2. Facebook・Instagram

InstagramとFacebookにて、「いいね!」非表示設定が全ユーザー設定可能に

https://about.fb.com/news/2021/05/giving-people-more-control/

現地時間5月26日、Facebook社は、2019年からテストしてきた「いいね!」数の非表示機能を全ユーザーが選択できるようにしました。フィード上の投稿、自分の投稿の「いいね!」を非表示にすることができます。

テスト中のフィードバックで、「いいね!」数の非表示は、人により有益だったり迷惑だったり意見が分かれると判明し、ユーザーが自分で管理できるようになりました。

企業活用の場合、特に自分の投稿の「いいね!」数を表示するか否かで議論が分かれそうです。ユーザーに対して「いいね!」を非表示にすることで、他人の評価を気にせず自社投稿と向き合ってもらえる効果が期待できます。

一方でその場合、企業アカウントは「評価が高くないから隠している?」「恥ずかしいのかな?」と、一般ユーザーから疑いの目を向けられる可能性があります。また結果として「いいね!」を押すモチベーションが削がれ、エンゲージメント数が下がることも考えられます。そういった点から、特別な事情が無い限り、公開にするのが無難と言えそうです。

参考:https://about.fb.com/news/2021/05/giving-people-more-control/,
https://www.cnn.co.jp/tech/35171357.html,
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2105/27/news077.html,

3. Instagram

ストーリーズ投稿に自動キャプション機能を追加。近々リールにも(英語のみ)

5月5日、Instagramは動画によるストーリーズ投稿とリール機能をより使いやすくする専用のキャプションとステッカーを公開すると明かしました。同機能により、ユーザーは音声がなくても動画を見ることができます。

聴覚が不自由な人が動画コンテンツを見るのを便利にするだけでなく、音を鳴らしたくない場所で、ヘッドフォンやイヤフォンがなくても動画を見る方法としても使えます。

動画コンテンツはユーザーが音声を再生しないまま視聴することもあります。そのため、音声が無くても理解できることを前提に制作するのがベターとされています。

この機能により、クリエイターや企業はInstagramのフォーマットに沿ったキャプションを自動で作れるようになるため、制作負荷の削減やエンゲージメントの増加が期待できます。

日本語版が実装されるかはまだ分かりませんが、英語圏以外の地域・別の言語でも導入が検討されているようです。

参考:https://jp.techcrunch.com/2021/05/05/2021-05-04-instagram-adds-a-captions-option-for-stories-and-soon-reels/

ライブ配信機能がビデオや音声のミュートに対応。声だけでの配信も可能に


4月30日、Instagramライブでは音声をミュートにし映像だけの配信、映像を消して音声だけの配信が可能になり、5月初旬にTechCrunchやengagetなど国内大手メディアでも取り上げられました。映像を消すことでClubhouseやX(Twitter) Spacesと同様の使い方ができます。視聴者がコメントを書き込め、ライブの映像(内容)も保存できるため、Q&Aセッション的な利用も行えそうです。

Instagramは通常投稿以外にストーリーズ、リール、IGTVなど幅広い表現方法を搭載しており、ブランドの認知から興味関心、購入意向を高められる「ミニブランドサイト」として機能するよう設計されています。

なかでも深いエンゲージメントが作り出せるライブ配信の機能は新型コロナウイルスの発生以降、アップデートが相次いでいます。音声のみの配信が可能となると、ラジオ番組のようなコンテンツも作りやすく、ハードルが多少下がったと言えます。

Instagramにおいて、ユーザーとの定期的なエンゲージメントが投稿の優先表示に関わるため、企業の担当者としては積極的に活用したい機能の一つと言えます。

参考:https://twitter.com/instagram/status/1387870963480489986,
https://japanese.engadget.com/instagram-live-mute-audio-disable-video-075055308.html,
https://jp.techcrunch.com/2021/05/01/2021-04-29-instagram-live-takes-on-clubhouse-with-options-to-mute-and-turn-off-the-video/

ストーリーズ新機能「コラボ」を日本限定でテスト開始

https://about.fb.com/ja/news/2021/05/collabstoriestest/

5月17日、Instagramは、ストーリーズ投稿における新機能「コラボ」を日本国内、期間限定で、テストを始めました。国内ユーザーなら誰でもコラボを作成できます。

同機能は、相互フォローしているユーザーと共同で投稿できるストーリーズで、アカウントやハッシュタグと同様にフォローすることが可能。例えば、同じゲームに熱中している友人と一緒に対戦記録を投稿できたりします。

前提として共同投稿したコンテンツを他のユーザーに見てもらうために、まず共同投稿者たちは、それぞれのアカウントで「フォロー」を促す必要があります。一方、共同投稿者に設定された人は、ストーリーズ投稿時にシェアできる場所が追加されます。

企業アカウントの活用シーンとしては、従業員複数人や一般ユーザーから投稿を募り、多くの人に見てもらうことができそうです。また、先月公開されたリールのコラボ機能「リミックス」とは別物のため、混同しないようにしましょう。

参考:https://about.fb.com/ja/news/2021/05/collabstoriestest/,
https://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/2105/17/news082.html

リールとライブ配信のインサイトが追加

https://about.fb.com/ja/news/2021/05/reelsandliveinsights/

現地時間5月24日、Instagramでは、昨年8月に国内でローンチしたリールとライブ配信に関するインサイトをアプリ内で閲覧できるようになりました。

また、ビジネスやクリエイターがより効果的にアカウントを運用できるよう、どのフォーマットの投稿が自身のアカウントのリーチに貢献しているのかの情報もインサイトに表示されます。

今までInstagramのコンテンツで測定可能なインサイト情報は通常投稿とストーリーズ投稿のみでした。今回新しくリールとライブ配信のインサイトが追加され、リールでは今までも見られた再生数といいね、コメント数に加え、リーチしたアカウント数やシェア数、保存数も確認可能になりました。また、ライブ配信では再生数に加えてリーチしたアカウント数やピークの同時視聴者数、シェアされた数も見られるようになります。いずれもコンテンツを改善する上で重要な指標だと言えます。

これらのインサイトを見るためにはInstagramのアカウントをビジネスアカウントもしくはクリエイターアカウントに切り替える必要があります(切り替え前の情報を遡ることはできません)。そうすることで、自身のフォロワーの年齢層や性別といったユーザー情報や、投稿したコンテンツへのいいねやコメントといった反応数のデータなどをアプリ内で無料で確認できます。

参考:https://about.fb.com/ja/news/2021/05/reelsandliveinsights/

新商品を広める、販売用セクション「ドロップ」を米国でテスト開始

現地時間5月26日、Instagramは、オンラインで買い物をする人々と商品の新発売を繋げる新機能「Drops(ドロップ)」をアプリに追加すると発表し、米国で先行公開しました。

同機能はショップタブの上部に現れることで、新商品をユーザーに宣伝してくれます。また、ユーザーは興味を持った商品のリマインダーを受け取れます。

Instagramは認知だけでなく購入まで支援できるサービスとして、ショッピング機能の拡充を進めています。日本国内で本導入されるかはまだ分かりませんが、今回のドロップはショッピング機能を活用しているコスメやアパレルブランドにとって嬉しいテストといえます。

例えば、熱量の高いブランドのファンユーザーが普段閲覧しているブランドから「ドロップにて新商品の情報を公開します(しています)」「買い忘れないようにリマインダーを登録しよう」などと案内を受けることで、そのままアプリ内を回遊・アクションしてもらうことも考えられます。同機能の実装後は、宣伝から販売の流れに、ぜひ組み込みたいですね。

参考:https://jp.techcrunch.com/2021/05/27/2021-05-26-instagram-launches-a-new-section-for-shopping-product-drops/

4. X(Twitter)

「認証済みアカウント(青色のマーク)」の申請受付を再開

現地時間5月20日、X(Twitter)社は「認証済みアカウント」の申請プロセスを再開すると発表、同日から数週間かけて展開していきます。

バッジを付与されるアカウントは「信頼に値する、なおかつ著名でアクティブである」必要があります。政府関係者、著名ブランドの代表者やジャーナリスト、著名人のほか、2021年後半には学識者や科学者、宗教指導者も認証対象にすることを検討中のようです。

昨年11月に申請再開を告知し、ポリシーの草案を公開していたX(Twitter)社はこの度ついに申請できるようにすると正式に発表しました。著名性や話題量を総合的に評価する旨が公式ブログにてまとめられています。

企業としては、自社ブランドのアカウントに認証バッジが付与されることで、一般ユーザーに安心感を与え、結果的にエンゲージメントしてもらいやすくなる間接効果も期待できます。

しかし5月28日、申請が殺到したことで受付を早くも一時停止。6月2日に改めて申請可能に戻りました。こうした運営側の状況が落ち着いて、今後国内でも実装がなされるのか期待が高まります。

参考:https://help.twitter.com/ja/managing-your-account/about-twitter-verified-accounts,
https://japan.cnet.com/article/35171070/,
https://japan.cnet.com/article/35171535/,
https://corriente.top/twitter-verification-restart-20210602/

計画中の新しい定額制サービス「X Premium(Twitter Blue)」は月額350円と判明


5月28日、X(Twitter)社が現在準備しているサブスクリプションサービス「X Premium(Twitter Blue)」の料金は月額350円であると明らかになりました。ただし名称や金額は、今後、正式発表時に変更される可能性はあります。

ツイートの「送信取り消し機能」や長いスレッドのツイートが読みやすくなる「リーダーモード」が使え、UIやアプリアイコンのカラーのカスタマイズもできるようです。

X(Twitter)のサブスクリプションサービス(定額制サービス)の導入は昨年夏頃から国内外のメディアで取り上げられていました。開発段階で候補に上がっていた機能としては自動返信やブランド調査など、企業にとって役立ちそうな仕様がいくつかありました。

ただし直近で報道されている新機能は送信取り消しやブックマーク機能など、どちらかというと一般ユーザー向けのものが多いようです。今後、段階的に企業向けの機能も導入される可能性があり注目です。

参考:https://twitter.com/wongmjane/status/1398022730553860102,
https://gigazine.net/news/20210528-twitter-blue-paid-subscription/,
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2105/28/news072.html

5. Clubhouse

Androidに対応したアプリのベータ版が国内で提供開始

https://play.google.com/store/apps/details?id=com.clubhouse.app&hl=en_US&gl=US

5月18日、音声SNS「Clubhouse」は日本での「Clubhouse for Android」ベータ版の提供を5月19日より開始しました。

現地時間5月9日、同サービスは⽶国で同ベータ版を公開し、世界各国へ順次サービス展開中です。今後様々なコミュニティからのフィードバックを集めて課題の修正を行い、支払い機能など最終機能を揃えて、より幅広くサービスを展開予定とのことです。

今年の2月に、IT・スタートアップ界隈を中心にブームになったClubhouse。もともとiOSユーザーのみに対応していたため、不満の声が一部で上がっていました。この度Androidも対応し、盛り上がりの再燃に向けて動き出したと言えます。

ただし、音声SNSというコンテンツの形式がコンプランス上管理しづらい側面がある上、他のSNSと比べて「企業アカウント」の概念がなく、コンテンツの拡散性が高くない点も相まって、現状企業のマーケティング・広報担当者から使用を遠ざけられている印象です。

参考:https://play.google.com/store/apps/details?id=com.clubhouse.app&hl=en_US&gl=US,
https://jp.techcrunch.com/2021/05/18/clubhouse-for-android-beta-in-japan/,
https://jp.techcrunch.com/2021/05/10/2021-05-09-clubhouse-android-app-launch/

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