11月の主要SNSニュースまとめ! X(Twitter) PROやLINE VOOM、新機能続々ほか。

2021/12/09

皆さんいかがお過ごしですか? 肌寒く乾燥してくるこの季節、仕事をしていると少しずつ2022年のカレンダーに予定が埋まるようになりましたね。

先月はFacebookの動画コンテンツに「インストリーム広告」が登場し、Instagramのフィード投稿には15分以上の動画がリールとして表示されるテストが開始され、LINEタイムラインが「LINE VOOM」として生まれ変わるなど、動画関連の注目ニュースが目白押しでした。それではご覧ください。

    ■目次

  1. Facebook
  2. Instagram
  3. X(Twitter)
  4. LINE

1. Facebook

Facebookグループに、サブグループ作成やショップ機能など計画中

現地時間11月4日、Meta (旧Facebook)は、Facebookグループの管理者がさまざまなトピックでサブグループを作成する機能のテスト中であることを発表しました。

コーチングやネットワーク作りなどグループ独自のコンテンツをサブスクリプションサービスとしてサブグループのメンバーに有料で提供する機能や、グループ内でのショップ開設機能などがあります。

こちらはFacebookの思想(コミュニティづくりを応援し、人と人がより身近になる世界を実現する)を表すアップデートと言え、同サービスの今後を予想するのに良い材料になります。

また、サブグループの活用によって、例えば英語学習グループ内に「東京支部」「神奈川支部」といったコミュニティができるようにより特定の共通点を持った人同士が繋がれるようになりそうです。

一方、ショップ機能については企業の商品が売れる設計になっているかは現状分かっておらず、今後明かされる情報に注目です。

参考:https://about.fb.com/ja/news/2017/06/our-first-communities-summit-and-new-tools-for-group-admins/,
https://japan.cnet.com/article/35179027/

インストリーム広告を国内で提供開始

https://about.fb.com/ja/news/2021/11/fb_in-stream_ads/

11月16日、Metaは、Facebook上の動画コンテンツの前後や途中に挿入できる広告であるインストリーム広告を日本で提供開始することを発表しました。長さが1分以上の動画コンテンツの再生前後や再生途中に、15秒の広告を挿入できるようになります。

利用資格を満たしたクリエイターは、自身のFacebook投稿動画にビジネスの広告を挿入でき、継続的な収入確保が可能になります。

こちらは今まで世界で49カ国で展開されていた広告で、この度日本も対象国に含まれました。これにより、企業は5秒から10分までの動画であれば動画の視聴者に対して、それぞれに最適な広告を配信できます。

具体的な設定方法については、広告マネージャーの「配置」を選択する際に「自動配置」にデフォルトで加えられています。また、「手動配置」で選択することも可能です。

参考:https://about.fb.com/ja/news/2021/11/fb_in-stream_ads/,
https://www.facebook.com/business/ads-guide/video/facebook-instream-video/brand-awareness,
https://ecnomikata.com/ecnews/32805/

2. Instagram

プロフィール欄のアクションボタンが美容サロンの予約にも使えるように

https://about.fb.com/ja/news/2021/11/action_button_beauty_salon/

11月10日、Instagramは、ビジネスがより簡単に利用者のアクションを促すことができるツール「アクションボタン」の対象を、国内で初めて美容サロン予約に拡大することを発表しました。

美容室やネイルサロンなどで働いている技術者の個人アカウントも、ビジネスアカウントに切り替えることでプロフィールにアクションボタンを設置できます。

アクションボタンを導入するには、ビジネスアカウントであることと、連携パートナーが提供する予約サービスに加盟している美容サロンであることが条件です。

公式アカウントや技術者の個人アカウントで上記アクションボタンの設定を予め行うことで、Instagramアカウントを観に来た人がそのまま予約してくれることを期待できるため、美容室にとっては、美容系インフルエンサーや広告などによるアカウントへの誘導施策の恩恵をより大きく受けることができるでしょう。

参考:https://about.fb.com/ja/news/2021/11/action_button_beauty_salon/

リール動画にテキスト音声変換やボイスエフェクト機能が追加

 

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Instagram’s @Creators(@creators)がシェアした投稿

現地時間11月12日、Instagramは15秒動画配信機能「リール」へのテキスト音声変換とボイスエフェクト機能追加を発表しました。

テキスト音声変換機能では、リール作成ボタンで動画を撮影しテキストを追加すると、「Text-to-Speech」が選択でき、2種類の声のいずれかを選べます。ボイスエフェクト機能では、「ヘリウム」「ロボット」など、5種類のエフェクトが用意されています。

TikTokでも見られる投稿フォーマットをInstagramが取り入れたようです。

企業活用の観点でいえば、アプリの操作説明やスポーツの実況、グルメの解説など、ナレーションが付くことでより一層伝わりやすくなるコンテンツと親和性が高そうです。

しかし、テキスト音声変換については現時点でまだ日本語対応していないようです。

参考:https://www.instagram.com/p/CWHL67OPk_H/,
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2111/14/news023.html

フィード投稿でも、15分以下の動画はリール動画としてシェアするテストを開始

https://about.fb.com/ja/news/2021/11/instagram_reels_merge_test/

現地時間11月17日、Instagramは、フィード投稿で15分以下の動画をシェアすると、リール動画としてシェアされるテストを、日本とインドネシアで開始すると発表しました。

動画コンテンツ発見や投稿という利用者の体験をよりシンプルにすることが目的です。

15分以下のフィード動画であればリールの編集ツールを一部使用できるほか、リール専用タブに動画が表示されることで、より多くの利用者に再生される可能性があります。

リールは昨年11月に専用タブができてから、今年6月に広告機能も誕生し、勢いが止まりません。

もし今回のテストが実装されれば、発見タブやリール専用タブで流通するリールコンテンツの量がますます増えると予想されます。また、より多くの利用者に再生される可能性を高めるには、リールの「おすすめ」に表示されるための動画作りも心掛ける必要があるといえます。

静止画投稿から縦型のストーリーズ、短尺動画のリールへとコンテンツが広がる様子からは、視聴者がより感覚的に楽しめ、すぐ理解できる咀嚼性の高い形式が受け入れやすくなっていると考えられます。

参考:https://about.fb.com/ja/news/2021/11/instagram_reels_merge_test/,
https://www.watch.impress.co.jp/docs/news/1367445.html

Instagram投稿のリンクをツイートするとリンク先画像が表示される機能が復活


現地時間11月3日、Meta傘下のInstagramは、Instagram投稿のリンクをツイートすると、リンクではなく画像を表示されるようになったことを発表しました。

Facebook(当時)がInstagramを買収後、無効にした機能を復活させた形となり、9年ぶりに利用可能になりました。Android、iOS、Webでロールアウト中で、Webアプリでも既に表示できるようになっています。

今までツイートにInstagram投稿のリンクを載せた場合、クリックやページ遷移は可能だったものの、画像がなくURLの文字列が長々と表示されてしまう状態でした。それが仕様変更によりバナー形式で表示されるようになり、X(Twitter)ユーザーをInstagramへ誘導しやすくなりました。

一方で、Instagramで見るほど視認性が高いわけではないため、X(Twitter)上で何個もリンク投稿を行ってカタログのように運用するのはあまりおすすめできません。それであれば画像を複数枚選んで通常投稿し、連続投稿の最後にリンクを貼るほうが良さそうです。

参考:https://twitter.com/TwitterSupport/status/1455952061665841157,
https://twitter.com/instagram/status/1455947657067782148,
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2111/04/news060.html

3. X(Twitter)

新機能「X(Twitter) Pro」を一部ユーザーに開放。広告など商用機能強化

https://business.twitter.com/ja/help/account-setup/professional-accounts.html

現地時間11月3日、X(Twitter)社は商用でX(Twitter)を利用するユーザー向けの新機能「X(Twitter) Pro」を一部のユーザーを対象に提供を始めました。より詳細なプロフィール設定や広告機能などが利用できます。

Proアカウントは、X(Twitter)をビジネスで使う個人/法人に向けたもので、X(Twitter)アプリの設定画面などから移行可能。再び個人アカウントに戻すこともできます。

一部のユーザーを対象に使える機能が増えているようですが、企業アカウントで設定することは、今のところおすすめできません。下記の理由でしばらく様子を見た方が良いといえます。

一つはショップ機能含め、いくつかの機能は日本でまだ利用可能な状態ではなく、切り替えることで得られる明らかなメリットが少ない点です。

二つ目は「X(Twitter) Pro」におけるバグが複数報告されていたり、不審なふるまいと誤解されてアカウント停止や凍結、シャドーバンされている事例も報告されており、リスクを多く孕んでいる点です。

参考:https://business.twitter.com/ja/help/account-setup/professional-accounts.html,
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2111/04/news104.html

ブラウザ版でもサムネイルの縦型表示が変更。トリミングされなくなる


現地時間11月11日、X(Twitter)社は「タイムライン上のサムネイル画像の縦長表示」がブラウザ版で利用可能になることを発表しました。

モバイル版は2021年5月からサムネイル画像の縦長表示を導入、ブラウザ版でも横長にトリミングされず、縦長で表示されるようになります。PCで、画像が横長にトリミングされていたせいで興味深いツイートを見逃してしまうことが減ると期待されています。

以前のX(Twitter)では、タイムラインに画像付きツイートが表示される際は、縦長画像であっても自動でトリミングされ、サムネイルが無理やり横長に生成されてしまいました。

今回の仕様変更により、スマホで見てもブラウザで見ても、横長に切り取れることがなくなりました。縦長に表示したい場合、サイズは縦1280×横960ピクセル、縦1280×横640ピクセル。アスペクト比は4:3、2:1にすると良いでしょう。

参考:https://twitter.com/TwitterSupport/status/1458538066461736965,
https://gigazine.net/news/20211111-twitter-web-image-bigger-timeline/

ライブショッピング機能のテストを実施

https://blog.twitter.com/en_us/topics/product/2021/watch–chat–shop–live-shopping-on-twitter

現地時間11月22日、X(Twitter)社はX(Twitter)でのライブストリーミング中にショッピングを行えるライブショッピング機能を発表、ウォルマートと共同で、11月28日(日本時間29日)に行われる米シンガーソングライターのライブストリーミングでテストを実施します。

このライブストリーミングでは、電子機器や家庭用品、アパレルなどを紹介。その場で買い物を行えるとのことです。

X(Twitter)は同ライブショッピングの他にも、直近でいくつかのショップ機能を米国にてテストしており、X(Twitter)上で買い物体験ができるよう機能の拡充に取り組んでいます。

ライブショッピングの良さは、視聴者が出演者の魅力に惹かれる体験のリッチさに加え、質問やコメントを投げかけながら服やガジェット、コスメのテクスチャーや使用感が掴める点です。

国内ローンチがされるか否かはまだ分かりませんが、企業の運用担当者は注目したい機能です。

参考:https://blog.twitter.com/en_us/topics/product/2021/watch–chat–shop–live-shopping-on-twitter,
https://japanese.engadget.com/twitter-test-live-shoping-040019243.html

4. LINE

「タイムライン」が刷新しクリエイター動画の表示場所に

https://linecorp.com/ja/pr/news/ja/2021/4008

11月1日、LINEは今までのタイムラインに変わり、新たなサービス「LINE VOOM」という動画コンテンツプラットフォームを、2021年内リリース予定であることを発表しました。

タイムラインではLINE友だちの投稿が表示されていましたが、LINE VOOMはLINEの友だち関係とは独立し管理されるようになります。

投稿を見たユーザーは気軽に「いいね」やコメントなどできるようになります。

実際に11月25日にはAndroid版がリリースされ、iOS版も近日公開予定だそうです。多くのクリエイターが手掛ける縦長動画コンテンツに注力するのは、若年層を取り込むためにInstagramがTikTokの真似をした戦略を彷彿とさせます。実際「おすすめ」を縦スクロールする時の操作感はTikTokやInstagramリールに似ています。

企業活用においては、LINE VOOMはLINE広告の配信面の一つに加えられているため、月間4,900万人の規模を誇る広告接触ユーザーに配信することができます。

参考:https://www.linebiz.com/jp/column/service-information/timeline_renewal/,
https://www.linebiz.com/jp/service/line-ads/timeline/,
https://timeline-event-info.landpress.line.me/event/timeline_renewal,
https://linecorp.com/ja/pr/news/ja/2021/4008