Facebook追悼アカウントに「管理人」設定が可能に。自分が亡くなった後のアカウントをどうするか?

2015/06/11

ソーシャルメディアでコミュニケーションを取るのが当たり前になった今、もしも突然の事故で命を失ったとしたら、そのアカウントは一体どうなるのでしょう?

リアルなつながりだけでなく、ソーシャルメディアだけでつながっている友人がいるであろうこれからの時代、そんなことまで心配しなければならない時代がやってきます。

この度、追悼アカウント管理人を指定できる機能が日本版Facebookでも利用可能になったので、この機能について解説いたします。

■Facebookの追悼アカウント仕様変更

Facebookでは以前より、利用者が亡くなった場合、その家族や友人からのリクエストに応じて故人のアカウントを「追悼アカウント」に変更することができました。

ところが、機能としては「追悼」の文字がアカウントのページに表記されるのみで、細かい内容までは変更できませんでした。

この度の仕様変更で、追悼アカウントの管理人を、本人が生前の内に指名しておくことが可能となりました。米国では2015年2月にすでに追加されていましたが、今回、世界に先駆けて日本・オーストラリア・ニュージーランドで提供開始の運びとなった模様です。

本仕様変更で可能となったのは以下の3点。

・追悼アカウントのタイムラインで一番上に表示される投稿の変更(葬儀のお知らせや特別なメッセージを設定可能)

・まだつながっていない家族や友だちからの、友だちリクエストへの対応

・プロフィール写真とカバー写真の変更

追悼アカウントの設定をする際に、これまでシェアされていた写真・投稿、プロフィールのアーカイブなどのダウンロードを許可するか選択できます。

また、必ずしも追悼アカウントを設定しなければならないわけではなく、今のところ利用者の意思に任せたオプトイン機能です。誰かに管理人を任せるだけではなく、自分の死後はFacebookアカウントを永久削除してくれるように設定することも可能です。

ちなみに、管理人とはいえ追悼アカウントに本人としてログインすることができるわけではないので、例えば故人がやりとりしていたプライベートなメッセージを閲覧することはできません。

では、具体的な設定手順に進みましょう。(PC画面で解説しますが、基本操作はモバイル版も同様です)

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まずは右上の歯車をクリックし、[設定]ボタンをクリックします。

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左メニューから[セキュリティ]ボタンをクリックします。

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一番下にある[追悼アカウント管理人]欄の編集ボタンをクリックします。

以下の画面にて、「追悼アカウント管理人の設定」および「アカウントの削除」設定が可能です。

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■最後に

Facebookは友だちとコミュニケーションを取るためだけでなく、ライフログとして使ったり、自分が生きた証を残していくツールとしても成り立っています。

もしも自分が突然命を失ったら…あまり考えたくないことではありますが、そんなとき思い出に耽りたく故人となった自分のタイムラインを眺めてくれる友だちが現れるかもしれません。

ソーシャルメディアは、自分の人生の一部が詰まったツールになりつつあります。遺言を残すという程大げさなことではないかもしれませんが、生きている内にソーシャルメディアの処遇を決めておいた方がいいのかもしれません。

この記事を書いた人:ソーシャルメディアラボ編集部

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