リアルタイム位置情報共有サービス「LINE HERE」を公開
2015/08/27
LINEは、8月19日に、リアルタイム位置情報共有サービス「LINE HERE」(iPhone・Android対応/無料)の公開を発表しました。
今回は、「LINE HERE」のサービス特徴及び活用シーンをご紹介します。
■LINE HEREの特徴と活用シーン
・位置情報の共有が可能
友人・家族・グループなどアプリをインストールしているユーザー間で、お互いの居場所を簡単に共有することができます。
ユーザーは、アプリ上でグループ(シェアルーム)を作成し、位置情報を共有したい相手にLINEやfacebook、SMSなどを通じて招待URLを送信します。
それを相手が承諾すると、お互いのアイコンが地図上に表示され、位置情報をリアルタイムに共有・確認することができます。
・待ち合わせやレジャーシーンにも便利
「位置情報の共有が可能」で述べた通り、ユーザー同士で簡単に位置情報の共有を行うことができるため、待ち合わせ時に、わざわざ連絡をしなくても相手がどこにいるのか把握したり、バーベキューや花火など混雑している場所でも迷わず合流でき、レジャーシーンでも便利に活用できます。
・目標地点の検索・設定が可能
自宅・学校・会社など頻繁に訪れる場所や、目標地点を検索・設定することも可能で、位置情報を共有しているメンバーが指定した場所に近づいたり、離れたりした際に、プッシュ通知を受け取るように設定することができます。
これにより、子どもが塾に到着しているか通知だけで把握できたり、高齢者が自宅を離れたら通知を受け取ったりと、大切な家族の安心のために利用することもできます。
・タイマー設定でプライバシーを保護
ユーザーが目的や用途に応じて利用し、適切にプライバシーを守るため、シェアルームごとに「タイマー設定」で位置情報の共有が有効な時間を設定することが可能となっています(最大24時間まで)。
さらに、個々のユーザー単位でも、自身の位置情報共有を任意で一時的にオフにするといったこともできるため、ユーザーの意図しない位置情報の共有が行われることを防ぐことができます。
■LINE HEREの利用にあたり
位置情報共有のグループの参加上限は最大200人で、複数のグループを同時につくることもできます。
日本語・英語・中国語繁体字・タイ語・インドネシア語に対応し、韓国と中国を除く全世界で利用可能で、利用料は無料となっています。
今回、サービス公開を記念して、8月29日(金)の一日限定で、人力車に乗ったLINEキャラクターのブラウンが東京都内に出没し、LINE HEREを使ってブラウンの居場所を見つけた人やX(Twitter)に投稿した人にプレゼントが当たるイベントも実施するそうです。
■最後に
位置情報共有と聞くと、プライバシーの部分がとても気になりますが、上記でも述べた通り、タイマー機能で位置情報の共有時間に制限を設けたり、一時的に位置情報の共有をオフにしたりもできるので、正しく使えばプライバシーをきちんと守りながら、便利に使えそうです。
また、現在は特に言及されていませんが、このLINE HEREが実装されることで、実店舗をもつ企業が、ユーザーの店舗への接近とともにプッシュ通知で集客を図るO2Oマーケティングで活用されていくのではないでしょうか。
LINE MUSIC、LINE@、LINE BLOGなどLINE関連サービスの充実が目立っていますが、今後のサービス展開にも期待したいですね。
この記事を書いた人:ソーシャルメディアラボ編集部