X(Twitter)のライブ動画アプリ「Periscope」、ユーザー1000万人を突破
2015/09/04
X(Twitter)が今年3月にリリースした動画ストリーミングアプリ「Periscope」。8月12日(現地時間)、同サービスのユーザーが1000万人を突破したと発表がありました。
■Periscopeとは
Periscopeとは、ツイキャスやニコキャスなど動画をリアルタイムにストリーミングできる生放送アプリです。
VineのようにX(Twitter)とは独立したものですが、X(Twitter)アカウントでログインする仕組みです。面白い機能として、生放送中に視聴者が「ハート」(=いいね!)を好きなだけ飛ばして反応を楽しめるというものがあります。
Periscope社は2014年2月に設立、2015年1月にX(Twitter)に買収され、3月にiOS版アプリ、5月にAndroid版を公開しました。
類似サービスである「ツイキャス」の登録ユーザーが1000万人を超えるまで、サービス開始から約5年かかりました。
対してPeriscopeはX(Twitter)の基盤あり、5ヶ月という驚異的な速度でユーザー拡大をしました。また、「DAU(デイリーアクティブユーザー)よりも1日当たりの視聴時間の伸び率の方がアプリの成長だ!」という考えのもとサービス拡大に務めており、DAUは200万人ではありますが、発表前週の視聴時間/日は“40年分”(=約35万時間)だったと明示しています。
これについて共同経営責任者Kayvon Beykpour氏は「人々が愛する製品を、DAU/MAUを伸ばすためにつくる気は我々チームにはありません。それを伸ばすことに目標を置いてしまったら、グロースハッキングやウイルス力学、ダウンロード数増加施策への投資を推奨することになる。この方向は、必ずしもより良い製品につながったり、Periscopeの成功につながるというわけではありません」と説いています。
つまり、アクティブユーザー数を増やそうと躍起になってしまっては、それらに関わる施策にコストを割くことになり、せっかくの良い製品をより良くするためのコストを割けなくなってしまう、意識も遠のいてしまう、それでは本末転倒だということでしょう。
この記事を書いた人:ソーシャルメディアラボ編集部