【2015年年末保存版】Facebook広告の種類と特徴まとめ

2015/11/19

Facebookは、ここ数年の間に多くのサービスリリースし、様々な形式の広告配信を可能としてきました。

そこで今回はおさらいの意味も含め、各Facebook広告の特徴についてまとめたいと思います。

■オーディエンスネットワーク広告

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オーディエンスネットワーク広告は、いわゆるアドネットワーク広告のようなもので、Facebook広告を提携したデベロッパーアプリにも配信ができるというものです。

オーディエンスネットワーク広告を活用することで、FacebookのアクティブユーザーをFacebook以外の場所でもターゲティングすることが可能になります。

また、オーディエンスネットワーク広告は、Facebook広告の既存の機能である精度の高いユーザーターゲティングやコンバージョン計測など、広告効果を高める機能をそのまま、世界中のほとんどの地域を対象として使用することができ、地球規模のオーディエンスにリーチすることができます。

オーディエンスネットワーク広告の利用は現在、モバイルアプリインストール広告、モバイルアプリエンゲージメント広告、ウェブサイトコンバージョン広告、ウェブサイトクリック広告に限定されており、これらの広告は、下記3種類の素材フォーマットで利用可能となっています。

1. 320×50ピクセルのバナー

2. フルスクリーンのインタースティシャル

3. 広告が表示されるアプリのルックアンドフィールに合わせたネイティブ広告

■カルーセル広告

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カルーセル広告は、1つの広告ユニットで複数の画像やリンクを紹介できるマルチプロダクト広告です。

すでに多くの広告主が利用しており、パフォーマンス面では、単一画像のリンク広告と比較してコンバージョン単価で30~50%、クリック単価で20~30%のコスト削減につながっていることが確認できています。

最大5枚のクリエイティブを表示し、それぞれに個別のリンクを添えることができます。インタラクティブで注目を集めやすく、複数のクリエイティブをうまく使うことによって、ダイレクトレスポンスのみならずブランディングにも有効です。

現状は、モバイルアプリインストール広告およびモバイルアプリエンゲージメント広告もカルーセル形式で配信できるようになりました。カルーセル広告のインサイトでは、広告ユニットに含まれている各リンクのパフォーマンスを確認することができ、エンゲージメントやパフォーマンス予想に基づいてクリエイティブの表示順序を自動的に最適化することもできます。

そのため簡単なクリエイティブテストも可能となっています。初期分析では、自動最適化機能によってCTRが平均で12%向上するという結果も出ています。

■ダイナミックプロダクト広告

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ダイナミックプロダクト広告は、ウェブサイトやアプリなどでユーザーがアクセスした製品に基づいて、Facebookで関連性が高くタイムリーな広告を作成できる機能をもった広告です。

取扱製品数が多く、ユーザーに合わせてパーソナライズされた広告を作成したい企業に最適な広告となっています。

ダイナミックプロダクト広告は、Facebookに表示されるその他のリンク広告やカルーセル広告と見た目はまったく同じですが、製品ごとに広告を作成するのではなく、Facebookがそれぞれの顧客に合わせてパーソナライズされた広告を作成するという点が大きな特徴となっています。

実施にあたって、はじめにFacebookに製品カタログをアップロードする必要があります。製品カタログとは、宣伝するすべての製品の一覧が載っているファイルです。

製品カタログの各行にそれぞれの製品の説明を記載します。説明には、ID、名前、カテゴリ、在庫状況、製品のURL、画像のURL、その他の製品情報が含まれています。またFacebook以外の広告プラットフォームですでに使用している製品カタログ(製品フィード)があれば、それを流用することもできます。

次に、自分のウェブサイトにFacebookピクセルを追加して、ユーザーがどの製品を閲覧、ショッピングカートに追加、購入したかを追跡します。Facebookは、ユーザーがアクションを起こした製品と、製品カタログに記載の製品とを比較して、関連する広告を表示できるようにしています。

■キャンバス広告

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キャンバス広告は、Facebook内で商品カタログを提供できる広告です。

既存の広告形式でも、ニュースフィード上の広告からFacebook外のサイトへの誘導は可能ですが、リンク先のサイトがモバイル最適化されていなかったり、読み込みに時間がかかりすぎる場合などには、ユーザーがサイト訪問してもすぐに出て行ってしまったり、そもそも訪問を断念してしまう可能性があります。

そこで、キャンバス広告では、広告をタップするとすぐにフルスクリーン画面に切り替わり、さまざまな商品を閲覧したり、広告主のサイトへ移動して商品を購入したりすることができるようになっています。ユーザーはまるで、普段街で何気なく行っているウィンドウショッピングのような感覚を体験することができます。

ウィンドウに飾られている洋服を見て(流れてきたキャンバス広告のカタログを閲覧して)、

気に入ったらショップに入ればいいし(ECサイトに遷移すればいい)、気に入らなければ通り過ぎればいい(スクロールすればいい)のです。

既に米国内のいくつかの企業とテストを進めており、今後はさらにその範囲を拡大し、改良を重ねていく予定とのことです。

■「ショップ」セクション機能

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Facebookページで商品をアピールしやすくするための「ショップ」セクションという機能も発表しています。

「ショップ」セクションは、自社サイトへの誘導はもちろん、Facebookページを新たな販売チャネルとして活用することができるというものです。

さらに、新たにメニュー画面に「ショッピング」という項目が追加され、ユーザーは、ニュースフィードやFacebookページ、グループなど、Facebook内の複数の場所を行き来することなく、商品を1カ所で簡単に検索・シェア・購入できるようになります。

この機能は現在米国内の中小企業を対象にテストを実施しており、将来的にはFacebookグループ内で販売されている商品も掲載するなど、コンテンツのさらなる充実を図っていく予定となっています。

■最後に

上述のように、様々な広告形式やサービスが登場する中で、自社に合うものはどの広告形式で、どのようなクリエイティブを準備し、キャンペーン設計を行っていくべきかを熟考することは非常に大切です。

次々に出てくる新サービスは、似通ったものも多く1つ1つを把握するのが難しいと感じるプロモーション担当者の方も多いのではないでしょうか。しかし、当然ながらまったく同じサービスはなく、それぞれが特有の特徴を持ったサービスとなっているのです。

変化のめまぐるしいWeb広告においては、情報を知っているか、知らないかで大きく結果に差が出てきます。

だからこそ今後も、新しい情報は誰よりも早くキャッチできるようにアンテナを張り、得た情報を最大限活用できる知識を蓄えていくことを心がけていきましょう。

この記事を書いた人:ソーシャルメディアラボ編集部

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