Googleがオフィシャルブログにて発表「Google+は徐々に縮小傾向」

2015/12/03

2015年11月17日、米GoogleがOfficial Blogで新たにnew Google+を発表しました。2011年から始まったGoogle+はGoogleアプリケーションの中心となるべく多機能で複雑な作りとなっていきましたが、今回シンプルなデザインへの刷新を図りました。

■今回の刷新の背景

Google+は、順調に事業規模を拡大し成長し続けるSNS大手Facebookを意識して提供が開始され、何億人ものGoogleユーザー同士をつなげ、 様々な切り口でユーザー情報を収集することができるサービスを目指してつくられました。

今までにGoogle+のユーザーが急激に伸びたり、活発に活用され話題となったことがないのは、機能の複雑化とFacebookを意識しすぎて造りを似せすぎたためという説が挙げられます。

そこで今回の刷新は初心に返るべくユーザーの声を拾い集め反映させたものです。グーグル広報担当者は、共通の関心事により人々がつながることに特化し簡素化していく方向にあるとコメントしています。

■新しいGoogle+

以前と比べユーザー個人の情報ではなく、ユーザーの興味や関心事でつながることにフォーカスしています。その特徴として「コレクション」「コミュニティー」があります。

前者は同じ興味を持った人が集まり、特定の話題でやりとりができる機能で、後者は特定コンテンツの流れをユーザーが追跡できる機能です。元々あった機能ですがユーザーの使用頻度の高さからここに注目をしているようです。

また、デザインがシンプルになり、操作性が軽くなった点も大きな変更です。プルダウンメニュー項目が左側カラムに常時表示されるようになったこと、検索バーの下のツールボタンがなくなり投稿欄が大きくシンプルになったことで使いやすくなっています。

PC、モバイルOSに関わらず同じ使い勝手になるよう配置も工夫されました。そのシンプルさは、よりモバイルユーザーが使いやすいデザインになっており、スマホが普及する中でモバイル対応に遅れをとってきたGoogle+は、ここにきてGoogleアプリケーションのシンプルな良さを改めて思い出させることになりそうです。

最も大きな違いとしては、特定の話題に関するメンバーの投稿をフォローする一方で、同じメンバーでも別の話題に関する投稿は受け取らないということができるようになったことです。よりユーザーの必要な情報だけがタイムライン上に流れる工夫が追加されています。

・新Google+から消えゆく機能

Google+を起動すると新Google+への移行誘導画面が現れ新しい画面に変わります。その時点から使えなくなる機能もあるので確認が必要です。

メッセージサービスの「ハングアウト」、イベント管理ツール、ロケーション共有機能、画像をアップロードする機能の一部機能などが対象となっています。

こうした機能の大部分は独立したサービスとして生き残っており、新しい画像管理サービスGoogleフォトはその成功例と言えます。なお、新しい画面に移行したあとでも設定画面から旧サービスに戻ることができます。

・新しいデザインにした背景

GoogleはGoogle+のファンとの時間を多く費やした。Google+好きの人の家を訪問したり、Googleに招待して初期のテストをし、彼らがどのようにSNSを使っているかを分析した。分析結果を反映し、デザインに変更した。

参考URL:

https://googleblog.blogspot.jp/2015/11/introducing-new-google.html

この記事を書いた人:ソーシャルメディアラボ編集部

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