LINE公式アカウントの運用費用は?配信、広告出稿にかかる費用もまとめて解説

2023/07/04

国内9,500万人以上のMAUを誇るLINEは、企業がSNS運用する上で外せないメディアです。さらにLINEの強みは普及率の高さだけではなく、8割は当日中に開封するという即時性と開封率の高さも注目を集めるところです。
今回は企業がLINE公式アカウントを開設する場合、気になる運用費用と広告費用について、最新情報をわかりやすく解説していきます。

広告出稿の方法や優れた運用事例も取り上げていますので、LINE公式アカウントの開設を検討している方や運用方法にお困りの方は、ぜひ参考にしてください。

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※編集部注
2023年6月27日:最新情報をもとに加筆修正しました。

    ■目次

  1. LINE公式アカウントの導入・運営費用
  2. LINE広告との連携方法
  3. LINE広告アカウントの友だち獲得単価
  4. 企業の公式LINE活用事例
  5. まとめ

1. LINE公式アカウントの導入・運営費用

2023年6月1日からLINE公式アカウントの料金プランが改定されたので、最新情報を確認していきましょう。

LINE公式アカウントの料金プラン

2019年以前はLINE公式カウントの料金は非常に高額で、予算のある大企業しか利用できませんでしたが、のちに多くの企業や店舗が利用できるような料金設定になりました。

2023年6月の改定で金額の変更はありませんが、各プランで無料メッセージ通数が大幅に減ったので、実質は値上げと言えるでしょう。

新料金プランでは、使用目的によって最適プランが分かれます。
チャット機能の使用が中心で、ユーザーからの問い合わせやコミュニケーションに対応する用途の場合は、「コミュニケーションプラン(旧フリープラン)」で十分、メッセージ配信を活用したい場合は、通数に合わせたプランを「ライトプラン」または「スタンダードプラン」から選ぶ、ということになりそうです。

なお、追加メッセージの料金は配信数で異なり、配信数が多いほど単価は安くなります。

LINEプロモーションスタンプの価格

「LINEプロモーションスタンプ」とは、公式アカウントが友だちに追加されると、ユーザーに無料スタンプが配布されるプロモーションをいいます。

無料スタンプは、1回の配布で8種・16種の2種類からプランを選べます。

配信できる枠やスタンプの種類によって異なりますが、通常のプランは1,000万~4,500万円です。従量課金制で利用できるCPDスタンプは200万円~となっています。なおCPDスタンプの費用はダウンロード数×単価で決まります。

LINE友だち追加広告の価格

LINEの「友だち追加広告」は、公式アカウントの友だち獲得のためにLINEアプリ内に配信できる広告です。デモグラフィック配信、エリアターゲティング、オーディエンス配信など、ターゲティング機能が充実しています。

通常版はLINE広告からしか配信設定できませんが、簡易版はLINE公式アカウントから配信設定できるので、手軽に始められます。ただし簡易版は配信の詳細設定が限定的です。

出稿費用は自社の予算に従って設定できます。設定予算内で、効果的な広告配信のために、工夫して入札単価を調整します。

2. LINE広告との連携方法

LINE広告にはLINE公式アカウントが必要

LINE広告を始めるには、LINE公式アカウントをLINE広告に連携する必要があります。

まずはLINE公式アカウントの開設がまだの場合は、LINE Business IDを登録しましょう。

まずはログイン画面から「アカウントを作成」をクリックします。

企業がアカウントを開設する場合は「メールアドレスで登録」がおすすめです。

次に公式アカウント管理画面(LINE Official Account Manager)にアクセスし、フォームに情報を入力して、LINE公式アカウントの開設は完了です。

LINE広告との連携方法

広告マネージャにログインして、「広告アカウント」タブを開き、「新しい広告アカウントを作成」をクリックします。

https://account.line.biz/login

広告アカウントの作成ページを開いたら「請求先情報」「広告主情報」「商材情報」「基本情報」各項目を入力します。

LINE広告とLINE公式アカウントの連携は、商材情報で行います。

「LINE公式アカウントのベーシックID/プレミアムIDを入力」にチェックをいれたら、直下の入力ボックスに、ベーシックIDかプレミアムIDを入力して、LINE広告とLINE公式アカウントの連携は完了です。

ベーシックID/プレミアムIDは、LINE Official Account Managerの連携したいアカウントのホームで確認できます。

さらに、LINE公式アカウントのLINE Official Account Manager でLINE広告との連携を承認してもらう必要があります。広告マネージャで表示される承認用のURLをコピーして、そのURLにアクセスして連携を承認してください。

もしLINE Official Account Managerにアクセスできない場合は、管理者に依頼しましょう。

3. LINE公式アカウントの友だち獲得単価

友だち数の増加に比例して月額費用も大きくなる

すでにお分かりのとおり、プロモーションスタンプ配信している公式アカウントの多くは大手企業であり、月数千万レベルでLINE運用に投下しています。

ただしプロモーションスタンプの中でもCPDスタンプは従量課金制なので、比較的低額からプロモーションスタンプを利用できるプランです。

その他の方法で友だち数の増加を目指す場合、ターゲティング機能が充実した友だち追加広告を利用すれば、スタンプ配信をせずできるだけコストを抑えつつ、少ない予算でも広告運用が始められます。

プロモーションスタンプ配信や友だち追加広告施策を行うと必然的に友だち数は急増しますが、それに伴ってイニシャルコストも増加する点は念頭に置いておきましょう。現在のLINE公式アカウントの料金プランでは無料で配信できるメッセージ数に制限があり、それ以上にメッセージ配信するには追加料金が必要だからです。

安っ!LINEの友だち獲得単価は100円台から?

LINE友だち追加広告を利用した場合、CPF(Click Per Friends)=友だち獲得単価は、100円台からという事例が上がっています。

参考:https://www.linebiz.com/jp/service/line-official-account/cpf/

もちろん広告費や人件費など、企業の運用体制によって獲得単価は変動しますが、LINEの友だち追加広告を利用した友だち獲得単価は低そうです。

4. 企業の公式LINE活用事例

株式会社入船(ごちそう村)

兵庫県を中心に外食チェーンを展開する1916年創業の株式会社入船は、はがき・DMに代わる来店促進ツールとして、レストラン「ごちそう村」の全店舗でLINE公式アカウントを開設しました。

友だち追加の促進キャンペーンでは、その場で 友だち追加すると参加できる楽しいイベントを企画し、参加者にプレゼントを用意しました。そのほかにもLINE友だちだけが注文できる限定メニューを期間限定で提供しています。
結果、LINE公式アカウントを利用した場合、はがき・DM施策に比べて約14倍の売り上げに効果を発揮しました。

出典:
https://www.linebiz.com/jp/case-study/gochisomura/?field_case_category_goal_target_id%5B7446%5D=7446&field_case_category_function_target_id%5B6561%5D=6561

株式会社IDEA

医療クリニックの開業運営支援、マーケティング支援を行っている株式会社IDEAでは、ニキビ専門皮膚科「アクネクリニック」の新規顧客獲得と利用促進のためにLINE公式アカウントを開設しました。

友だち追加と予約数増加の促進キャンペーンでは、友だち追加広告とステップ配信メッセージを連動させて、予約促進施策を実施しています。友だち追加広告経由のユーザーに対して、ニキビのついての知識、自社の施術の特徴や効果が分かるメッセージをステップ配信し、クーポンの配布とともに予約や来院につなげる工夫をしました。

結果、LINE公式アカウントを経由した予約数は120%にも増え、売り上げ増加にも効果を発揮しました。

出典:
https://www.linebiz.com/jp/case-study/acne-clinic/?field_case_category_goal_target_id%5B7446%5D=7446&field_case_category_function_target_id%5B6561%5D=6561

株式会社白鳩

下着・インナーウエア販売を手掛ける「SHIROHATO」は、開封率が低下していたメルマガに代わる販促ツールとしてLINE公式アカウントを開設しました。

友だち獲得施策において、従量課金型のCPDスタンプを配布した際は、友だち追加ページの前に「友だち特典の紹介ページ」をはさんで、アカウントが配信している情報と友だち追加しておくことの特典・メリットをしっかり説明しました。

友だち追加後のクーポン配布は売り上げUPに重要な施策ですが、クーポン獲得したら即ブロックという現象が一定数生じるため、このブロック率を最小化するためです。友だち登録時のメッセージでも、この点を念頭に置いて運用しています。

またオーディエンス機能を使って、メッセージを開封したユーザーのみに配信、メッセージコンテンツをクリックしたユーザーのみに配信などのセグメント配信を活用して、予算内で有効な配信を行うことができているそうです。

出典:
https://www.linebiz.com/jp/case-study/shirohato/?field_case_category_goal_target_id%5B7446%5D=7446&field_case_category_goal_target_id%5B7471%5D=7471&field_case_category_function_target_id%5B6561%5D=6561

5. まとめ

LINE公式アカウントの運用費用は、スタンプ配信など施策せずに友だち数が少ない場合、もしくは大きくコスト投下すると仮定したとしても、ファン獲得単価は100円~200円などの低さに収まるとみています。

今回は記載しませんでしたが、LINEは友だち数の母数規模が多いので、メッセージ投稿に記載したURLへの流入・CV数が非常に多いという試算結果も得られています。

LINEはクーポン開封率などが平均と比べて高く、売上にもかなり貢献しているようで、取り組みによっては費用対効果はかなり高いようです。

LINE公式アカウントの開設・運用は、ガイアックスまでご相談ください。

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この記事を書いた人:ソーシャルメディアラボ編集部

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