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2017.05.23

意外とわかりにくいLINE Payの仕組みを徹底解剖。LINE CashとMoneyの違いとは?手数料はどこにかかるの?

LINE Payは当初、「LINEを使って簡単に友達に送金できる」ことで大きな注目を集めました。

最近ではQR決済の浸透にも努めており、キャッシュレス化に向けた取り組みを強化しています。国内でのオンライン送金や決済サービスの担い手として地位を築こうと様々な手を打っている印象です。

しかし導入のプロセスや利用の仕方がいまいちわからないという人は多いのではないでしょうか。

そこで今回の記事では、LINE Payの仕組みを解説していきます。

※編集部注:
2018年7月13日:最新情報をもとに一部を加筆修正しました。
2017年5月23日:最新情報をもとに一部を加筆修正しました。
2016年10月7日:最新情報をもとに一部を加筆修正しました。

    ■目次

  • LINE Payの仕組み
  • クレジットカードは加盟サービスの支払いのみ対応
  • 実際にLINE Payを活用している例
  • 企業視点で考えるLINE Pay

LINE Payの仕組み

公式サイトの解説では少し全体の流れが見えにくいので、主なLINE Payでできることを図にしてみました。

LINE Pay自体は誰でも使えますが、本人確認の有無によって使える幅が大きく異なります。LINE Payにお金をチャージするとまず「LINE Cash」になり、これの使いみちは限られています。本人確認をするとLINE CashはLINE Moneyとなり、送金や決済などに使えるようになるのです。

個々ではLINE Payの登録方法については割愛しますので、さっそく詳細な使い方や仕組みを解説していきます。

チャージについて

LINE Payアカウントを開設して最初にできるのは:

1.とりあえずLINE Payアカウントにチャージ
2.本人確認をして友達に送金などする

の2つです。

▼登録した最初の画面でできることはこんな感じです。
本人確認をすると、のちほど解説するLINE Moneyが使えるようになりますが、まずは本人確認をせずにできることを解説します。

チャージの方法は3つ

LINE Payアカウントへのチャージは、本人確認をしなくてもできます。チャージする方法は3つあります。

  1. Pay-easyから
  2. コンビニから
  3. 銀行口座から(※要本人確認)

チャージが可能な銀行口座は三菱東京UFJ銀行・三井住友銀行・みずほ銀行などのメガバンクのほか、主要な地銀の口座も利用可能です。銀行口座をチャージに利用する場合は本人確認が必要となります。1.と2.の手段では本人確認の必要はありません。

お金の流れをまとめておくと、チャージ(図①)したら、LINE Pay内でAさんのLINE Cashになります(図②)

チャージした金額は「LINE Cash」になる

こうしてチャージした金額は、まずはLINE CashとしてLINE Payにチャージされます。

このLINE Cashの使い道は2つあります。

③そのままLINE CashとしてLINE STOREなどの加盟サービスで使う

④本人登録して「LINE Money」として使う

 

LINE CashはそのままLINE Mallなどのサービスで利用可能

LINE Cashとしてチャージされたお金は、そのままLINE MallLINE STOREで、手数料なしで商品の購入・決済に利用できます。

しかしながら、LINE Cashのままではまだ送金・引き出しはできません。その2つを利用するためには、本人確認をしてLINE CashをLINE Moneyに換える必要があります。

本人確認の方法は2つ

最初のLINE Payアカウント登録だけでなく、本人確認することでLINE Moneyを利用できるようになります。

以前は身分証提出による本人確認の方法もありましたが、現在は銀行口座を連携させることで本人確認が完了します。チャージ方法としてPay-easyやコンビニを利用していても、本人確認には銀行口座が使われるため、LINE Moneyを使いたい場合は銀行口座が必要となります。

こうして登録した後LINEから承認されると、晴れてチャージしたお金をLINE Moneyとして利用できます。なお、本人確認には1~2週間ほどかかることもあるようです。

LINE Moneyになって初めて送金・出金ができる

LINE Moneyの使い道は主に3つです。

⑤送金

⑥決済

⑥引き出し

⑤LINE Moneyを友達に送金する

LINEが今回全面に押し出している「LINE経由で相手の口座を知らなくても送金できる機能」はここになります。

LINE Cashとしてただチャージしただけでは送金できず、本人確認を経て、金額がLINE Moneyとして登録されて初めて友達に送金できる仕組みになっています。

⑥決済

LINE Moneyを利用することで、LINE Payカードを使うことができるようになります。

後ほど詳述しますが、LINE Payカードは通常のクレジットカードのように使えるため、カード決済に対応しているほとんどの店舗でLINE Payを利用できるということになります。

また、コード決済などにも使えます。

⑦LINE Moneyの引き出し

友達や親からLINE Pay経由でもらったお金は、銀行から引き出しをすることができます。この場合、引き出しの口座を登録して、その口座にLINE Moneyを振り込む形になります。大きい金額を割り勘で送金してもらって現金に変えなければならないときなどは、引き出しを利用することになるでしょう。

この引き出しの口座にはチャージ用として連携可能な銀行口座以外の口座も登録可能です。しかし、引き出しの口座にLINE Moneyを振り込む際に手数料が216円かかります。

ここまで全てのアクションが無料でできましたが、ここは唯一手数料がかかるポイントです。要するに、LINE Moneyを出金するときだけ手数料がかかるということですね。

引き出しには本人確認が必要

このように出金できるのはLINE CashではなくLINE Moneyなので、友達や親からLINE Pay経由でもらったお金を引き出しするには、受け取り側も本人確認をする必要があります。ここは注意点ですね。

画像引用:http://linecorp.com/ja/pr/news/ja/2014/891

LINE Payに登録していない友達にも送金できる!でも……

LINEが説明している通り、口座を知らないどころか、LINE Payに登録していないユーザーにも送金できます。

しかし前述の通り、そのお金を利用したり出金するには、受け取り側もLINE Payに登録してさらに本人確認をする必要があります。当然と言えば当然ですが、ここも注意点ですね。

割り勘・送金依頼もLINE Payの登録必須

したがって、話題になっている割り勘機能も、全員がLINE Payに登録することが必須です。

画像引用:http://linecorp.com/ja/pr/news/ja/2014/891

LINE Payで使える決済方法

LINE Payの仕組みがわかったところで、次にLINE Payを利用できる決済について整理してみましょう。LINE Payの決済には以下の3つの方法があります。

  1. LINE Pay カード
  2. コード決済
  3. オンライン決済

それぞれ詳細に解説します。

※個別に記載がない画像は以下より引用

https://line.me/ja/pay/howto

1.JCB加盟店ならどこでも使えるLINE Payカード

「LINE Payカード」はLINE Payと連携したプリペイド型のカードで、LINEアカウントを持っている人であれば誰でも発行可能です。全国のJCB加盟店で利用でき、銀行口座からはもちろんコンビニでもチャージができるので、クレジットカードを持っていない学生にとっては非常に使いやすく便利なカードといえるでしょう。

また、LINE Payカードを使って決済するとランクに応じて最大2%のポイントが貯まります。ポイントランクは「マイカラー」と呼ばれ、LINE Payの利用度合いに応じて還元率が変化する仕組みです。

画像引用:http://official-blog.line.me/ja/archives/75722519.html

カードを利用してたまったLINEポイントはLINEコインと交換すると、LINEでスタンプや着せ替えアイテムを買ったりできます。またLINE Payのチャージにポイントを使うと、次回のLINE Payでの買い物に使えます。

2.店舗で使える手軽な決済方法、コード決済

LINE Pay加盟店で使える決済方法です。スマートフォンで決済画面を表示して、バーコードやQRコードレジで読み取ってもらうと支払いが完了します。

3.オンライン決済

LINE Payに加盟しているオンラインショップで利用できる決済です。

決済時にLINE Payを選択するだけで、カード情報を入力しなくてもスムーズにLINE Payでの支払いが完了します。

実際にLINE Payを活用している例

リリース当初と比べると、普通のプリペイドカードのように使いやすくなっているLINE Payですが、やっぱり友だち同士の送金などに活用してみたいもの。ここでは私の友人の活用事例をご紹介します。

~ルームシェアをしている友人A(仮)・友人B(仮)の場合~

①家賃をまとめて支払うのはB

②Aは月末、コンビニで家賃の半額分をLINE Payアカウントにチャージし、Bに送金(AはLINE Money本人確認済み)

③BはAから送られた家賃を登録済みの銀行に出金した後(ここで手数料216円がかかる)、口座から大家さんに振込み

…といった形で活用しているようです。

この場合のメリットは、AはBの口座にお金を振り込んだり、銀行に行ってお金を引き出してBに手渡しすることなく、思い出した時にコンビニで金額をチャージしてBに送金することができるという点ですね。この時の手数料は無料なので、確かに手軽に送金できるというLINE Payの恩恵を受けています。

受けとったBも少ないプロセスで大家さんへの振り込みができますが、反面やはり口座に出金するのに手数料がかかっているので、便利ではあるもののわずかですが金額が発生していることになります。

異なる銀行間で振り込みをした際にも手数料がかかるので、ここは必要経費として諦めることもできますが…個人的にはちょっと使いにくいという印象を抱いてしまいます。

企業視点で考えるLINE Pay

最後に、企業や店舗運営者、事業者から見るLINE Payについて考えてみましょう。

LINEの決済系サービスの強み

個人向けビジネスをしている事業者にとって、LINE Payのような決済方法を取り入れることは非常にメリットが大きいです。

LINEはすでに多くの人の生活に入り込んでいるサービスです。ユーザーの年代も幅広く、世間的な認知度も高いため、決済サービスの中でいち早く普及する可能性もある程度期待できます。やはり利用者が多い決済サービスを優先的にとりいれたほうがいいですから、LINE Payは有力な候補になるでしょう。

また、ユーザーにとっての利便性の向上が、企業の売上げアップに繋がります。LINE Pay決済に対応しているサイトであれば、個別のECサイトを利用しながらLINE Payのポイントを貯められたり、いちいちクレジットカード番号等の決済情報を入力せずに購入できたり、ユーザーにとってのメリットが大きいです。

リアル店舗であれば、インバウンド需要の取り込みも期待できるでしょう。

このように、決済方法としてLINE Payを取り入れることは企業としてメリットがあるのです。

覇権を争うコード決済サービス

日本ではまだまだ現金が多く使われていますが、アジア諸国など海外ではキャッシュレス決済がかなり浸透しています。

中国ではアリペイやWeChatPayによるQRコードを使った決済サービスが普及しており、激しいシェア争いを繰り広げています。

日本でも今後はキャッシュレスへ移行していくと考えられ、コード決済サービスの競争が激化していくでしょう。楽天の楽天ペイ、ドコモのd払いなど、強力なプレーヤーが参入している中で。どの企業のサービスがNo.1になるのか注目です。

LINE Payの普及に向けたLINE社の動き

前述の通り競争が激化していくであろうコード決済市場。ここでリードするためにLINEがどのような施策を行っているのか、事業者向けとユーザー向けにそれぞれご紹介します。

事業者向け:LINE PayのQRコード決済導入店を増やす施策

店舗がキャッシュレス決済を導入するためには、今まではクレジットカードを読み取る機械の設置費などの初期費用や支払いごとに発生する手数料が必要で、なかなかハードルが高いのが現実でした。

その点、紙に印刷したQRコードをユーザーがスマホで読み取ることで決済ができるコード決済なら、初期費用はほぼこの印刷費だけで済みます。

また、2018年8月からの3年間が、LINE Payのコード決済にかかる手数料も無料となります。

今までカード決済に対応していなかった店舗でもQRコード決済を導入するハードルが大きく下がるでしょう。

さらに、QRコード決済をきっかけに企業や店舗のLINE@アカウントを友だち登録する新機能の提供も開始。LINEを通して顧客との接点を創出できます。

初期費用、手数料の安さと、店舗の顧客にオンラインでアプローチできるLINE@との連携により、事業者が導入に向かうインセンティブを高めています。

ユーザー向け:お得なポイントキャンペーンや10円ピンポンなどのプロモーション施策

LINE社は2018年6月のカンファレンスで、LINE MoneyのユーザーがQRコード決済を利用した場合、通常のポイントにさらに3%が上乗せされる施策を発表しました。最高ランクのグリーンの人なら通常の2%に3%が加えられ、最大5%の還元率となります。

また、2018年6月〜7月には「10円ピンポン」キャンペーンを実施。LINE Payを使って友達同士で10円を送金すると、コンビニで使えるドリンククーポンなどがもらえるというキャンペーンです。

画像引用:https://10yenpingpong.line.me/

これをきっかけに新たにアカウントの開設や本人確認をしてもらうことが狙いだと思われ、テレビCMなどでも大きく告知されました。オンサインでの個人間の送金に慣れる効果も期待できるのではないでしょうか。

参考:https://linecorp.com/ja/pr/news/ja/2018/2244

 


以上、『意外とわかりにくいLINE Payの仕組みを徹底解剖。LINE CashとMoneyの違いとは?手数料はどこにかかるの?』でした。

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