事例で学ぶ! BtoB企業のFacebook活用法

2016/05/24

BtoBFB

BtoC企業と比較すると、一見してその効果が薄そうに思えるBtoB企業のFacebookのアカウント運用です。そこでBtoB企業はFacebookをどう活用できるのか、運用方法や目的、そしてメリットなどを調査した事例の中から、今回は事例を3つピックアップしましたので、一緒に見ていきましょう。

    ■目次

  1. シュワルツコフ プロフェッショナル
  2. ローズファームケイジ (Rose Farm KEIJI)
  3. MKS Pedal / 株式会社 三ヶ島製作所
  4. まとめ

1. シュワルツコフ プロフェッショナル

顧客という概念は取り払い、美容業界のプラットフォームとして啓蒙活動

schwarzkopf
シェワルコフプロフェッショナル https://www.facebook.com/schwarzkopfprofessionaljapan/

ヘアケア製品で世界的に知られるシュワルツコフは、BtoB向けのシュワルツコフ プロフェッショナルをFacebookにアカウントを設けています。インターナショナルアカウントのため、ファン数は100万件以上ですが、投稿は各国でローカライズされています。1~3日に数回、写真の投稿が多いのが目を引きます。

このアカウントは自社製品を使っているサロン向けというよりも、現場のすべてのヘアスタイリストや経営者へ向けて、ファッショントレンドのシェア、ヘアスタイルの提案、主催イベントの情報、社会活動のPRなど、業界の啓蒙を促しているという印象を受けます。企業理念の周知や、製品紹介も含まれていますがその割合は少なく、美容業界情報のプラットホームのような立ち位置で、ヘアスタイルやトレンドについての投稿の多くは、オウンドメディアの「シュワルツコムオンライン」への誘導になっています。

ポイント

自社のブランディングだけにこだわらず、業界全体に啓蒙を促し、活動の活発化を目指すことでマーケット拡大していこうという、世界規模の企業ならではの大きな目標が感じられます。SNSでは広告や利己的なPRなが嫌われる傾向があるので、製品紹介とユーザーに有益な情報のバランスをしっかり見極めましょう。またBtoB企業のアカウントでは、仕事に役立つ情報が投稿されるとシェアされる可能性がぐっと上がります。

2. ローズファームケイジ (Rose Farm KEIJI)

生産者がつづる和バラへの情熱ページ

rosekeiji
ローズファームケイジ  https://www.facebook.com/rosefarmkeiji/

滋賀県にあるローズファームケイジは、オリジナル品種のバラを和バラと名付けて、卸販売しているバラ農園のFacebookアカウントです。投稿の頻度はそれほど高くありませんが、6000あまりいるファンから、ある投稿には900件のいいね!がつけられたりしています。

育種・栽培しているバラはすべてオリジナル品種ということで、BtoB企業でありながら農園自体がFacebookアカウントで和バラの知名度を上げる活動をしています。投稿は商材である和バラの写真を中心に、和バラのアレンジメントのワークショップや展示イベントのお知らせ、取引についてなど、和バラの栽培販売のあらゆる情報を発信しています。エンドコンシューマーの間で知名度があがると需要が高まり、その商品を取り扱いたい小売店も増加するので、オンリーワンなものを取り扱っている強みが直接的に利益拡大につながります。

ポイント

BtoB企業でもFacebookでBtoCに働きかけることで、需要を高め市場を大きくすることができます。特に娯楽要素のあるもの、装飾性が高いものなどはエンドコンシューマーの関心も高く、SNS向きなので、商品をどんどん投稿することで露出を高めて、知名度を上げていきましょう。

3. MKS Pedal / 株式会社 三ヶ島製作所

自社の製品情報を世界に届けたい

mikashima
MKS Pedal / 株式会社 三ヶ島製作所 https://www.facebook.com/mkspedal/

三ヶ島製作所は英語社名のとおり、自転車のペダルを60年以上作り続けているBtoB企業です。一週間に一度ほどペースで、自社の主力商品である自転車ペダルを写真や動画で紹介していますが、すべての投稿が日本語と英語のバイリンガルで投稿され、かなり海外のコンシューマーを意識したアカウントになっています。また通常は一般公開してない過去の自社製品を紹介し、マニアの好奇心を掻き立てるような投稿もあります。

そもそも三ヶ島製作所のペダルは競輪(NJS)認定を受けており、その精度はまさに匠の技術とされ、世界的にも製品のレベルはトップクラスなので、三ヶ島製作所の市場は「世界」なのです。そのために自社をより多くのコンシューマーに知ってもらう、リサーチにヒットしやすくするためにも、Facebookアカウントが必要です。

ポイント

すでに海外からの問い合わせや取引がある企業や、海外販路を検討している企業はバイリンガル・マルチリンガルのFacebookアカウントを設けたいところですが、様々なリソースの問題で対応が難しいということもあるかもしれません。そんな場合は、基本データはバイリンガル、投稿も全文バイリンガルとならなくても、簡単に何のことかわかるようになっていると、ファン獲得に一歩近づくでしょう。

まとめ

BtoB企業のFacebookアカウントでは、企業が発信したい投稿とファンが求める投稿のバランスが大切になります。また自社のブランディングにあった投稿であるようにしましょう。BtoB企業であってもターゲティングを意識的に活用するようにしましょう。

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