事例で学ぶ! エンターテイメント業界のX(Twitter)活用法
2016/05/24
SNSを利用して、自社のサービスを宣伝する企業は増えてきています。本コンテンツへの流入を目的に、企業が創意工夫を凝らしてSNSにおける投稿を充実させていっています。
今回は娯楽サービスを提供するエンターテイメント業界のX(Twitter)活用事例をピックアップしてみました。有形無形問わない、様々な形で表現できるこの業界ではどのようにX(Twitter)を駆使して自社が提供するサービスを発信しているのでしょうか。
- ■目次
- CAPCOM(カプコン)
- バンダイナムコエンターテインメント
- GYAO!
- まとめ
1. CAPCOM(カプコン)
パッと目に入る画像や文章、じっくり見てしまう動画を駆使したさまざまな投稿
MY CAPCOM https://twitter.com/mycapcom
CAPCOMはアーケードから始まり、現在も人気が衰えないストリートファイターや社会現象を巻き起こしたモンスターハンターを手がけた日本を代表するゲーム会社です。同アカウントはMY CAPCOMという名称で、ゲームやそれに関連するグッズ、イベントなどの情報を発信することを目的としています。
投稿内容は100文字以下の文章で詳細へつながるサイトへのリンクが掲載されています。それと併せて、画像も添付されています。魅力的なキャラクターのインパクトが、フォロワーの興味をそそります。特にキャラクターの静止画像は、ポージングがよく意識されています。
同アカウントはリツート数も多いのが特徴的。CAPCOMのホームページより、同社の公式X(Twitter)アカウントは40以上あり、それぞれのアカウントで宣伝している内容をリツイートして更に宣伝の輪を広げています。
本アカウントではプレイ動画の配信も行われており、軽く流し読み程度で見始めていたのが、いつの間にかじっくり見入っていたということもあります。その結果、もっと続きを見たいという気持ちになってサイトへの流入が図れるということです。
ポイント
即時に効果があるインパクトある画像や文章と、つい時間をかけて見入ってしまう動画を駆使したのと宣伝効果が異なる投稿が様々ありました。統一された投稿方法でなく、色とりどりの投稿で多くのフォロワーを獲得したり、サイトへの流入をねらっているのでしょう。
2. バンダイナムコエンターテインメント
バンダイナムコ関係アカウントの情報を拡散する、ハブの役割を担う
バンダイナムコエンターテインメント https://twitter.com/bnei876
2005年にゲーム、ホビー業界で有名なバンダイとナムコが合併し、現在の名称となった同社は家庭用ゲームだけでなくスマホゲームも作成し、ゲームの幅を広げていっています。
同社ホームページによると、公式X(Twitter)アカウントは70を超えており、随時追加していくとのこと。X(Twitter)アカウントが作られたのは2010年ですが、ツイート数はなんと25,000を超えています。X(Twitter)の活用度が高い同社は、いったいどのような投稿をしているのでしょうか。
同アカウントによる投稿は全く見られず、投稿が占めているのは同社が保有する公式X(Twitter)のリツイートばかりです。なので、本アカウントは公式アカウントたちのリツートを寄せた総合情報掲示板のような働きをしているといえるでしょう。前項のMY CAPCOMに、リツイートに特化している印象です。
また、「#○○」のハッシュタグもついています。検索をした人に対して情報を提供できる工夫がされています。期間限定コンテンツなども配信する同社にとって、ぴったりの施策ともいえます。
ポイント
シンプルでインパクトのある画像を使っているのはCAPCOMにも共通していた運用のポイントです。情報発信量がひときわ多い同アカウントでは、個々のコンテンツの濃さをいかに凝縮させるかが、享受されやすい情報として配信するかが大切になります。
3. GYAO!
ツイート数がおおくても、多さ文章量や画像サイズにひと工夫をして、ファンを逃がさない
GYAO! https://twitter.com/yahoo_gyao
10年の歴史を刻んだ動画配信サービスのGYAO!は多くの番組を無料で視聴できることで、年々コンテンツを充実させていっているサービスの1つです。ツイート数も2万を超えており、毎日のように情報が発信されています。そして、同アカウントの投稿では、前項と前々項取り上げた2つの企業アカウントに見られなかったポイントも。
ほとんどの投稿は番組の宣伝内容でしたが、その文字数の平均は30文字以下と非常にシンプルな文章表現でした。また、ほかに注目すべきは投稿の画像です。画像のトリミングがほとんど統一されており、同社のアカウント内でスクロールすると非常に見やすい情報のまとめ方になっています。
同社ではプレミアム会員のサービスがあり、会員はライブの生配信動画も観ることができます。先日生配信されたライブでは、リアルタイムでアーティストの情報や会場の雰囲気がX(Twitter)上でレポートされていました。
同じ会場にいた人たちもリツイートをして、投稿内容をシェアしていました。フォロワーは一体感を感じ、会場にいた人も動画を視聴していた人も楽しめるような図らいがあったのでしょう。
ポイント
投稿量の多さを考慮し、ひとつひとつの投稿は、ファンが見やすくウザがられない文章量や画像サイズに設定されています。そうしたファン思いの施策のうえに、ライブ配信などを絡めて、ユーザーに親しまれやすい仕組みを手掛けている印象を受けます。
4. まとめ
X(Twitter)ではフォローしたアカウントの最新情報が次から次へ流れてきます。フォロー数の多いユーザーの関心を引くためには、インパクトのある画像が必要です。それと共に載せる文章は多くは書かず、概要と、含みを持たせた内容を添えた程度で十分でしょう。
文字数が制限されているのもありますが、「どんな面白いものなのだろう?」とユーザーの好奇心を誘う投稿が流入を増やし、本サービスへと結びつけるのでしょう。