事例で学ぶ! 食品・飲料業界のX(Twitter)活用法
2016/05/24
X(Twitter)が日本にも浸透して企業アカウントも多く誕生しました。人々の身近にあって気軽に購買できる食品・飲料品は拡散性の高いX(Twitter)で話題になれば効果的なプロモーションが可能です。今回は食品・飲料品業界でユニークな運営を行っている企業アカウントをピックアップしました。
- ■目次
- よなよなエール/ヤッホーブルーイング公式
- パインアメの【パイン株式会社】
- 井村屋株式会社
- まとめ
よなよなエール/ヤッホーブルーイング公式
ビールの関連情報をゆるーく発信、専用ハッシュタグで参加型イベントも
よなよなエール/ヤッホーブルーイング公式 https://twitter.com/yohobrewing
日本のビール製造会社である「ヤッホーブルーイング」の公式アカウントです。フォロワーは現在1万5000人以上。通称「かえるビール」など商品自体のユニークさも話題になりますが、X(Twitter)では一風変わった活用方法をしています。
[よりみち 山手線全駅制覇の旅]、改め、[よりみちの旅]
今回は、8駅の制覇となりました!今夜は21時から発売記念のオンライン飲み会!ぜひ、みなさんもよりみち発見してみてください〜!#よりみち発見 pic.twitter.com/9l67iyQcSX
— よなよなエール/ヤッホーブルーイング公式 (@yohobrewing) 2016年4月26日
新商品の告知やそれにまつわるキャンペーンを行うのは、もはやX(Twitter)の活用方法として定番ですが、一風変わったイベントも目立ちます。「コンビニで先行販売された商品を実際に各地の店舗に赴き探す」という内容で、フォロワーもリプライで発見報告を行うなど、参加型ともいえるイベントになっています。タイムラインの流れが早いX(Twitter)だからこそ出来る「実況」スタイルは、話題にもなりやすい上手なやり方です。企画専用のハッシュタグには、一般ユーザーからたくさんのツイートが寄せられました。同アカウントは、通常1日に数件程度の投稿数ですが、企画当日は200件を超える集中的なツイートがされました。
ポイント
企業の公式アカウントではあまり例を見ない参加型の運用方法です。このように、商品の情報だけでなくユーザーも参加できることでよりユーザーとの距離が縮まり、より商品に愛着が沸き消費行動に良い影響を与えます。また、写真の投稿に関しても加工がしてあり一つの投稿にも工夫がみられより親しみやすい投稿になっています。何気ない投稿にひと工夫することで拡散され多くの目に触れる可能性が上がります。
パインアメの【パイン株式会社】
フォロワーとの距離がとにかく近い! 運用者の個性を出していくスタイル
パインアメの【パイン株式会社】 https://twitter.com/pain_ame
「パインアメ」で有名なパイン株式会社のアカウントは、文体のユニークさが特徴的です。看板商品パインアメの特徴的な形を彷彿とさせる顔文字を語尾につけるなど、印象に残るアカウント運営を行っています。
ハイ!チーズ!!って言ったのに・・・
言ったのに・・・社長・・・ pic.twitter.com/oBxZ7qHUAB— パインアメの【パイン株式会社】 (@pain_ame) 2016年5月2日
運営担当者は日々の通常業務の合間に更新をしており、日の投稿数にはバラつきがあります。1件しかツイートしない日もあれば、1日で200件以上のツイート数になる日もあるようです。特定の看板商品がイメージを先行する企業ですが、それ以外の様々ある派生商品の紹介や、コラボ商品のレポートなど多様なコンテンツを随時ツイートしています。フォロワーからのリプライにもできる限り反応し、返信したりリツイートしたりとコミュニケーションツールとしても機能しているようです。ツイートが砕けた文体のため、フォロワーも気軽に話しかけられるのかもしれません。
企業のマスコットなど架空のキャラクターがX(Twitter)を利用しているという体のアカウントは数多くありますが、同アカウントのように運営担当者個人が思いっきり全面に出るのは珍しいです。しかし、その分、フォロワーや他企業のアカウント運用者との距離を縮めて、人気を集めています。
ポイント
マスコットをキャラを使ったユニークな投稿で、ユーザーと距離を縮めています。この手のキャラクターやマスコットを置く方法は女性を惹きつけやすいです。また、「かわいい」や「面白い」投稿は商品紹介の投稿よりも拡散されやすく、より多くの人のリツイートにつながります
井村屋株式会社
X(Twitter)運用者「中の人」ブーム火付け役のひとつ 月のツイートは1,000を超える盛り上がり
井村屋株式会社 https://twitter.com/IMURAYA_DM
アイスやまんじゅうでお馴染みの井村屋も話題になるアカウント運営を行っています。2016年5月時点で、フォロワーは7万人以上、総ツイート数は3万ツイート以上の超人気アカウントです。前項のパイン株式会社と同じく、運営担当者が自由に投稿するスタイルをとっているため、日によってツイート数の変動がありますが、月におよそ1,000ツイートしています。
いわゆる「中の人」と呼ばれるX(Twitter)運営担当者が、公式アカウントにも関わらず非常にゆるーいツイートを繰り広げ、フォロワーとの交流はもちろんのこと、パイン株式会社など個性的なツイートを行う他の企業アカウント運用者とも交流しています。相手企業は同じ食品業界とは限らず、業界を問わない幅広いアカウントとやりとりをし、こうした交流の中で思わぬコラボに発展した事例もあるようです。
ツイートの内容としては、商品のプロモーションやキャンペーン告知など、一般的な企業アカウントとしての側面も果たしていますが、運営担当者の日常が垣間見えるような企業とは関係ないツイートも多く見受けられます。X(Twitter)で流行っているワードなどにも反応するなど、非常ににぎやかで面白い運営が特徴です。
ポイント
中の人によるゆるいツイートと、企業のPRとしてのツイートのバランスがよく取れています。ユーザーとの距離がちかいX(Twitter)の特性を生かした、この間の取り方はとても参考になります。
まとめ
食品・飲料品業界の中でも企業アカウントとしては一風変わった運営・活用方法をしている企業を紹介しました。X(Twitter)だからこそできる、単なるプロモーションで終わらないユニークな運営はファンを増やすという点では非常に効果的と言えそうです。人々の生活の身近なところにある食品・飲料品だからこそ、X(Twitter)運営もフォロワーに近い距離感のフランクな運営が受けるのかもしれません。