Instagramを活用している企業担当者なら、一度は「プロフィールをもっと印象的にしたい」と思ったことはないでしょうか?そんな時に役立つのが「グリッド投稿」です。
フィード全体を一つの大きなキャンバスにして、ブランドの世界観を一目で伝える強力なテクニックです。
この記事では、グリッド投稿の基本から実践方法、企業の成功事例まで、Instagramの魅力を最大限に活かすためのノウハウを詳しく解説します。
本記事は企業のSNSマーケティングを包括的に支援をしているガイアックスが解説しています。運用実績10年以上、大手企業を中心に累計1,000社以上の運用実績があります。
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Instagramのグリッド投稿(分割投稿)とは
Instagramのグリッド投稿とは、1枚の画像を複数枚に分割し、フィード上でつながって見えるように配置する投稿手法です。
視覚的にインパクトを与えるとともに、ブランドの世界観やメッセージを統一感のある形で表現できます。このセクションでは、グリッド投稿の基本構造や種類、通常投稿との違いを明確にし、どのような目的で活用されているのかを理解することができます。
グリッド投稿の基本的な仕組みと種類
グリッド投稿は、画像を「3分割」「6分割」「9分割」などに切り分けて投稿します。Instagramのプロフィール画面は3列で構成されているため、3の倍数に分割することで自然なグリッドが完成します。
最もポピュラーなのは9分割で、プロフィール画面全体に1枚の大きな画像が表示されるようになります。
通常投稿との違い
通常の投稿は1枚ごとの訴求が基本ですが、グリッド投稿は「プロフィール全体でメッセージを伝える」視点に立っています。
キャンペーンやブランドビジュアルなど、1枚では伝えきれない世界観や構成を見せるのに適しており、他のアカウントとの差別化を図ることができます。
ポイント:グリッド投稿は1枚では伝えきれない世界観や構成を見せるのにおすすめ
「3枚・6枚・9枚」の違いと選び方のポイント
グリッド投稿には枚数によってそれぞれ特徴があります。
- 3分割はシンプルで投稿の負担が少ない
- 6分割は横長のビジュアルや流れを演出しやすい
- 9分割は最大面積を活かした表現が可能で、イベントやキャンペーンの告知などに最適
どのような内容を投稿したいのか、訴求の仕方によってうまく使い分けましょう。
Instagramでグリッド投稿を活用するメリット

グリッド投稿には、ビジュアル面での訴求力だけでなく、ブランド構築やフォロワー獲得にもつながる多くのメリットがあります。このセクションでは、実際の運用効果につながるポイントを解説します。
メリット:
フィードの統一感が生まれ、世界観を伝えやすくなる
ブランドイメージや認知度の向上に貢献できる
プロフィール訪問者の印象を強め、フォロー率アップにつながる
Instagramでグリッド投稿を作成・投稿する方法

ここでは、実際にグリッド投稿を作成・投稿する具体的なステップを解説します。よくある失敗や注意点にも触れながら、誰でも失敗なく実行できる方法を紹介します。
画像を3分割・6分割・9分割する
分割には専用アプリやデザインツールを使用します。分割数を決めたうえで、正方形または適切な比率に切り分けて保存しましょう。画像の中央揃えや視認性も重要なポイントです。
グリッド投稿には専用アプリを紹介します。
Instagrids

分割方法のバリエーションが豊富なアプリです。基本的には無料ですが、分割後の画像に「Instagrads」のロゴが入ってしまうので、企業として利用する場合は有料版を推奨します。
iTunes
Google Store
grid-it

分割のバリエーションは少ないですが、無料版でも分割後の画像にアプリのロゴが入らないため、企業で使用する場合も問題ないでしょう。Instagridsとほぼ同じ手順で使用可能です。まずは試しにやってみたいという方におすすめです。
iTunes
他にも、Canvaではグリッドテンプレートを使って簡単にデザインできます。どのツールもドラッグ&ドロップ操作が中心で、初心者でも扱いやすいのが特徴です。
今回は分割の手順をInstagridsを使って解説します。
手順1:アプリを起動し写真を選択

Instagridsアプリを起動します。この時、写真・カメラへのアクセスを必ず許可してください。
データフォルダの写真を使用する場合は「GALLERY」ボタンを押して、加工したい写真を選択します。アプリ上で写真を撮影して、そのまま編集することもできます。
手順2:分割数を選択する

画面下部に分割数(1枚の画像を何枚に分割するか)を選択できるボタンがありますので、好きな分割数を選択します。
「3分割」「6分割」「9分割」が一般的な分割数です。分割数を決定したら、右上のチェックボタンを押します。
手順3:アプリから直接Instagramに投稿する

写真分割後の画面が表示されます。
アプリから直接Instagramに投稿する場合は、画像の通りに1から順にタップしていきます。

タップが完了すると画像をコピーするアプリを選択するウィンドウが表示されますので、「Instagram」のアイコンをタップします。
後からあらためてInstagramに投稿する場合は、いったん分割した写真をカメラロールに保存しておくとよいでしょう。
分割した写真をカメラロールに保存する場合は、画面下の「Camera roll」をタップします。Instagramに投稿する場合は、この画面で表示されている数字の順番で投稿します。
手順4:Instagramで投稿する

アプリがInstagramに切り替わり、投稿画面で選択した画像が表示されます。ここから先は通常のInstagramの投稿と同じ方法で投稿できます。
ここでフィルターをかけたり細かな編集を加えられますが、分割したほかの画像でも同じ編集を加えなければならなくなるため、あまりおすすめしません。
「次へ」をタップし、キャプション(投稿の文章)を入力したら、「シェアする」をタップして投稿が完了です。
これで1つ目の画像の投稿が終わりましたので、アプリを再び分割用のアプリ(ここではInstagrids)に切り替えて、同様の手順を繰り返して順番に分割画像をInstagramに投稿していきます。

すべての画像の投稿が完了すると、下の画像のように指定した分割のとおりに自分のプロフィール画面にグリッド写真が表示されます。
Instagramでグリッド投稿する際の注意点

それでは、グリッド投稿をする際の注意点を紹介します。
解像度が高く魅力的な画像を使用する
1枚の写真を分割して投稿するグリッド投稿では、個々の投稿が拡大して表示されます。元の写真の解像度が低いと一つ一つが粗くなってしまいます。
元の写真はできるだけ、高解像度のものを用意しましょう。iPhoneなどの高画質なカメラで撮影した写真であれば問題ありません。
また、分割した1枚1枚も魅力的な写真である必要があります。
例えば、食事が並んだテーブルの写真を分割して投稿したときに、1枚だけ取り皿の端っこしか写っていない写真があったら微妙ですよね。グリッド投稿の途中でイマイチな写真が投稿され、エンゲージメント率が下がってしまっては本末転倒です。
もし「端の1枚に映る要素が少なすぎて、クオリティが微妙になりそう」となったら、写真撮影の段階で調整するか、文字入れなどプラスアルファの加工を加えましょう。
グリッド投稿だと気付いてもらえないとプロフィール画面にも訪問してもらえないので、キャプションで「大きい画像はプロフィール画面で見てね」などと入れておきましょう。
加工は統一する
写真の加工をする場合は、1枚ずつ個別に加工するのは手間がかかり、バラバラで加工すると全体のトーンが統一できなくなることもあります。
分割する前に必要な加工は済ませておきましょう。
前述しましたが、Instagramのフィルターを利用する際には、必ず同じ種類のフィルターを使用してトーンを統一してください。そうしないと、プロフィール画面で完成図を見たときに、不自然な画像になってしまいます。
グリッド投稿以外の写真投稿も、プロフィール画面の完成図を念頭に置く
グリッド投稿はプロフィール画面で全体像を見ることになりますが、投稿枚数によっては画像がずれてしまいます。
分割投稿の途中経過でずれてしまうのはしょうがないですが、画像がずれた状態で放置されているのは好ましくありません。
投稿頻度を落とすときや、一時的にInstagramの運用を休止する場合、過去にさかのぼってグリッド投稿がきれいに見える枚数で止めておきましょう。
また、投稿順を誤るとグリッドが崩れるため、事前に投稿順を確認しておくと安心です。キャプションやタグも統一感を意識して設定しましょう。
⚠️ 注意:画像がずれる原因の多くは、分割サイズのズレや投稿順のミスにあります。また、最新投稿でグリッドが崩れてしまうのを避けるため、重要なグリッドはプロフィール固定や一括投稿後の運用調整が必要です。
投稿順を間違えるとせっかくのグリッドが崩れます。企画段階での設計や進行管理に不安があれば、プロに相談するのも一つの手です!
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Instagramでグリッド投稿を活用している企業事例3選

グリッド投稿は多くの企業でも積極的に活用されています。
とはいえ「本当に効果があるの?」「どんな企業が成功しているの?」と気になりますよね。そこで今回は、実際にグリッド投稿で成果を出している3つの企業事例 を紹介します。
ぜひ、自社アカウントで活用する際のヒントにしてください!
ハーゲンダッツジャパン

ハーゲンダッツは、アイスバーを主役にした3×3のグリッド投稿を展開。中央にシンプルに一つのアイスを配置し、周囲には同じアイスがポップに散りばめられています。コメントで「Crunchy」「Yummy!」といった言葉を添え、遊び心を演出しています。
投稿の特徴は以下の通りです。
中央にブランドロゴと商品を集約
→ プロフィールを開いた瞬間、中央にロゴがくることで視認性が高い。
ポップでSNS映えする構成
→ 背景の余白とアイスの配置で楽しさを演出し、リポストやシェアされやすい。
テキスト吹き出しで特徴を直感訴求
→ 味の特徴を「Crunchy」「Yummy!」とシンプルに添えて、感覚的に伝わる。
公式アカウント
RMK

「RMK」は主に化粧品を販売している企業で、鮮やかな発色が女性に人気のメーカーです。Instagramでは、主に新製品を紹介する時にグリッド投稿を利用しています。
画像では3分割のグリッド投稿を使用し、色味の違いや仕上がりの美しさを、余白のあるクリーンな背景で引き立てブランドの上質感を演出しています。
グリッド投稿を利用した方が商品の魅力が伝わりやすい好事例です。
投稿の特徴は以下の通りです。
塗布の質感を見せるスウォッチカット
→ 実際のブラシとマスカラの線で、テクスチャや発色を視覚的に伝達。
仕上がりイメージをアップで
→ 実際のまつ毛の仕上がりを大きくクローズアップし、製品の効果をリアルに訴求。
公式アカウント
ボタニスト

BOTANISTは、「Fragrance Collection」をテーマに、フレッシュなグリーンの背景とみずみずしいトマトをアクセントにした9分割のグリッド投稿を展開しています。
プロフィール画面に訪れたユーザーが一目で「香りのシリーズ感」「自然派のブランドイメージ」を視覚的に理解できる設計です。
投稿の特徴は以下の通りです。
自然光とグリーンで統一感
→ 全体をナチュラルカラーでまとめ、ブランドのコンセプトと調和。
商品群の配置でシリーズ展開を訴求
→ シャンプーやミストなど複数の商品を連続的に配置し、ライン使いをイメージさせる。
公式アカウント
まとめ|グリッド投稿でプロフィールの魅力を最大化しよう

いかがでしたか?Instagramのグリッド投稿は、ビジュアルで差別化を図り、訪問者の印象を強化するための優れた手段です。
特にブランド世界観の訴求、フォロー率の向上、SNS戦略の一貫として高い効果を期待できます。
BOTANIST、Häagen-Dazs、RMKのように、ブランドの世界観を「一目で伝える」グリッド投稿は、競合と差をつける強力な武器です。
ただし、企画からデザイン、投稿まで一貫して運用するには、コツと経験が必要です。投稿ミスやずれを防ぐためにツールやテンプレートを活用しながら、事前の設計をしっかり行いましょう。
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