Messenger広告が全世界で可能に! Messengerに関する3種類の広告解説!

2017/07/26


2017年7月11日、Facebook広告の新たな掲載先として、Messengerアプリのホーム画面が追加されることが発表されました。この「Messenger広告」はオーストラリアとタイですでにテスト導入されており、そのテストで良好な結果が得られたため、全世界に提供される運びとなりました。

Messenger広告が世界中で利用可能に | Facebook for Business

今回は、このMessenger広告について、さらに既存のMessenger関連の広告ソリューションについて解説します。

    ■目次

  1. 新たなFacebook広告「Messenger広告」とは
  2. Messenger広告を配信する方法
  3. Messenger関連の既存の広告ソリューション
  4. まとめ

1. 新たなFacebook広告「Messenger広告」とは

そもそもMessengerとは?

Messengerは、Facebookが提供するメッセージングツール(アプリ)です。日本では、メッセージングアプリといえば「LINE」であり、日常生活のなかでMessengerを使う人はあまり多くはないかもしれません。

しかしながら全世界で月間12億人以上に使われており、アメリカではメッセージングアプリシェアのトップとなっています。Facebookの利用者数を考えれば、日本でもMessengerのユーザーが増加していく可能性は十分にあります。

Messenger広告とは?

Messenger広告とは、その名のとおりMessenger内に掲載する広告です。Messengerのモバイルアプリの「ホーム」タブ内に表示されます。

CTAのリンク先には、WebサイトのURLやMessengerのスレッドを指定できます。URLを指定した場合、Messenger内のブラウザで、対象ページが表示されます。

なお、同機能は7月から8月にかけて徐々にすべての広告主に公開され、実際にユーザーのモバイルアプリに広告が表示され始めるのは7月末からになるようです。まだ利用できない広告主は、8月いっぱいを目安に待つ必要がありそうです。

※画像はすべて以下から引用

https://www.facebook.com/business/help/1726475564333544

2. Messenger広告を配信する方法

Messenger広告の作成方法

Messenger広告は、広告の目的が「トラフィック」または「コンバージョン」となっている広告キャンペーンのみで利用可能です。Facebookの発表によると、今後Messenger広告を利用できる広告の目的は増えるようですが、現状はこのふたつのみです。

新たな広告フォーマットではなくあくまで配信先のひとつなので、広告作成方法は今までのFacebook広告と同じです。広告の配置を「自動配置」にしておけば、デフォルトでMessenger内も配信先に含まれます。

Messenger広告のターゲティング

ターゲティングも通常のFacebook広告と同様に細かく設定できます。ちなみにMessengerは、Facebookのアカウントを持っていない人でも利用できるので、「FacebookはやっていないけどMessengerは使っている」人にまでリーチが広がります。

3. Messenger関連の既存の広告ソリューション

Messengerアプリのホームタブに広告表示ができるようになったのは2017年7月からですが、じつはMessengerはすでに企業の広告・プロモーションツールとして一定の役割を果たしています。Facebookページを開設している場合、そのFacebookページの連絡先の設定によって、ユーザーと企業はMessengerでやり取りができます。ユーザーからメッセージを送ることができるのです。

さらに、広告の誘導先としてMessengerのスレッドを指定し、広告をクリックしたユーザーと直接やり取りしたり、一度やり取りしたことがあるユーザー向けに広告を配信したりもできます。こういったMessenger関連の広告ソリューションを改めてご紹介します。

①Messenger誘導広告

Messenger誘導広告は、広告の誘導先をMessengerのスレッドに指定する広告です。Facebookのニュースフィードのほか、InstagramやMessengerアプリ内に表示されます。

▼Facebookのニュースフィードでの表示と誘導イメージ

▼Instagramでの表示

画像引用:https://www.facebook.com/business/help/1444950442185441

Messenger誘導広告は、広告マネージャから簡単に作成できます。対応している広告フォーマットは単一の画像/動画広告のほか、カルーセル広告、スライドショー広告(Facebookのみ)です。

広告のリンクにMessengerを指定し、遷移先のスレッドで表示する内容を設定すれば利用できます。ただし、ユーザーからのメッセージに対応するためのbotや人員は別途用意する必要があります。

▼広告のリンク先にMessengerのスレッドを選択

▼スレッド内に表示する画像やテキストを設定

▼Messengerのモバイルアプリにテスト送信した際の表示のされ方

②広告メッセージ

広告メッセージは、過去に1回以上Messengerでメッセージのやり取りをしたことがあるユーザーをターゲットとして配信する広告です。

こちらも広告マネージャから作成できます。広告の目的を「コンバージョン」、ターゲットを「カスタムオーディエンス」で「ページでアクションを実行した人」に設定し、「配置を編集」からMessengerの「広告メッセージ(スポンサーメッセージ)」を選択します。

画像引用:https://www.facebook.com/business/help/630500673789880

詳しい設定手順はFacebookの公式ヘルプページをご覧ください。

Messengerで広告メッセージを作成するには? | Facebookヘルプセンター

4. まとめ

Messenger内に広告を配信できるようになったというニュースを受けて、Messenger広告およびMessenger関連の広告ソリューションをご紹介しました。

Facebook Messengerを、広告媒体やユーザーとのコミュニケーションツールとしてフル活用できている企業はまだまだ少ないかと思います。しかしながら、LINE公式アカウントやLINE@が高い反応率を叩き出していたり、高機能なチャットボットが生まれていたりと、メッセージングアプリをプラットフォームにした販促活動は今後さらに盛り上がっていくことでしょう。

こういった新たな広告やツールを積極的に活用し、高い広告効果を実現していけるといいですね。