1月の主要SNSニュースまとめ! Fbアルゴリズムがまた変わり、IGは予約可能に

2018/02/09

Facebookのアルゴリズム変更や、Instagramがツールで投稿予約、YouTubeの広告ルール変更など注目ニュース目白押しです。それでは見ていきましょう!

    ■目次

  1. 全般
  2. Facebook
  3. Instagram
  4. X(Twitter)
  5. YouTube

1. 全般

インターネット利用に関する世界中のデータ


Digital in 2018 Global Overview from We Are Social

 

米国マーケティング会社We Are Socialがまとめた調査「Digital in 2018」が公開されました。世界人口約75億人に対して、ソーシャルメディアの利用率は約32億人の42%でした。

またソーシャルメディア利用者の増減について、最も増加傾向にあるサウジアラビアでは増加率が32%。世界平均が13%のところ日本は11%で下回りました。

総務省のデータによると、日本では2015年以降からモバイル端末の所有率が8割を超え、既に個人のモバイル利用が活発でした。それを考えると2017年の時点で成長率平均が下回ってしまうのは当然と言えます。

一方で、人口増加が著しく比較的インフラが整っているサウジアラビアやインド、インドネシアはソーシャルメディア利用率の成長が20%を超える急成長を見せています。世界には電子決済など日本ではあまり馴染みがない商取引が盛んな地域もあり、大手SNS企業が彼らの市場にどう食い込んでいくのか引き続き注目です。

参考:
https://hootsuite.com/ja/pages/digital-in-2018,
https://thenextweb.com/contributors/2018/01/30/worlds-internet-users-pass-the-4-billion-mark/, http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h29/html/nc262110.html

2. Facebook

企業の投稿よりもユーザーの投稿を表示しやすくなるアルゴリズムに

https://www.facebook.com/zuck/posts/10104413015393571


米国時間1月11日、Facebook社CEOのマークザッカーバーグ氏は企業の投稿よりも、友達や家族といった一般ユーザーの投稿を表示しやすくニュースフィードを変えていくと発表しました。

また、それにより表示される企業投稿は従来の全体量である5%から4%に低下すると明らかにしました。

昨年から企業によるオーガニック投稿の公開エリアを分けるテストをしていたFacebookですが、今回、抜本的に企業投稿の表示頻度を下げる仕様に変更しました。

これにより、ページ広告でファンを集めてから、オーガニック投稿でリーチさせる従来型の手法が効きにくい流れがさらに加速するものと考えられます。運用目的にもよりますが、 Facebook広告の運用担当者は上記を踏まえて、ページ広告よりも投稿広告に予算を比較的多く割くことをおすすめします。

参考:
https://www.facebook.com/zuck/posts/10104413015393571,
https://japan.cnet.com/article/35113123/,
https://digiday.jp/platforms/2018-year-facebook-banishes-news-feed/

信頼できる情報源か、ユーザーに尋ねて表示頻度を決める仕組みを導入

https://www.facebook.com/zuck/posts/10104445245963251

米国時間1月20日、ザッカーバーグ氏は情報源の信頼度をユーザーに尋ねて、その結果を表示頻度に反映させると発表しました。目的は報道機関を罰することではなく、あくまで信頼されている情報源をより見せることだと広報担当者は語っています。背景には2016年に行われた同国の大統領選の時に、フェイクニュースがFacebook上でも広まったことが挙げられます。

これらは一般の企業ページというより、ニュースを取り扱うメディア系のページが該当するものと思われます。

そもそもFacebookのアルゴリズムは自分のアカウントの友人の間で、リンククリックやいいね!などのリアクション、シェアなどエンゲージメントが高い投稿を優先的に表示させようとします。そこには今まで、情報の確からしさは評価させられておらず、原理的には、誤った情報でもエンゲージが高ければ流布してしまう状況でした。

今回の措置でユーザーによる評価がアルゴリズムに加味されるかたちとなります。

参考:
https://www.facebook.com/zuck/posts/10104445245963251,
https://japan.cnet.com/article/35113466/

Messengerについて新しい方針発表


https://www.facebook.com/notes/david-marcus/six-trends-for-2018-what-to-watch-from-messenger/10157040374369148/

米国時間1月16日、Messengerの責任者であるデビット・マーカス氏は2018年における同アプリの計画を発表しました。消える動画ストーリーやゲーム、カメラなど様々な機能があるなかで、それらを簡略化して、整理していく方針をまとめました。

Messengerは電話番号の交換なしで通話やチャットができるため、米国を中心とした海外では日々利用されています。

通常のコミュニケーションツールとしての利用だけでなく、ゲームやカメラなど機能が多く、最近ではInstagramと連携してStoriesも配信できるようになりました。

上記はユーザーを増やすため導入されたものと思いますが、今回の「簡素化して整理する」という発表は、機能を増やし過ぎたことを認めて改善を目指すという意思表示と受け取れます。昨年、広告枠もできただけに今年の動向にも期待が高まります。

参考:
https://www.facebook.com/notes/david-marcus/six-trends-for-2018-what-to-watch-from-messenger/10157040374369148/、
http://jp.techcrunch.com/2018/01/17/2018-01-16-messengrrrr/

グループで動画を視聴できる機能をテスト

https://www.facebook.com/photo.php?fbid=10154965097952063&set=a.415427007062.200610.576027062&type=3&theater,

米国1月17日、製品担当のフィジー・サイモ氏はグループのメンバーが同時で動画を観られる機能「Watch Party」のテスト開始を発表しました。同機能ではFacebook Liveや既に投稿されている通常の動画を、Facebookグループで一緒に観れるようになります。

Facebook社は昨年6月にミッションを改めてから、ユーザーがFacebookを通じて良質なコミュニティを作るためにFacebookグループ関連のアップデートをしてきました。たとえば、入会前のメンバーに質問を投げかけて振るいにかける機能などです。

まだ同機能はテスト段階ですが、もし実現されればブランド限定のイベントをライブ中継したりと、Facebookグループに入っているメンバーならではのコンテンツを用意でき、ロイヤリティを向上させる施策が打てるのではないでしょうか。

参考:
https://
www.facebook.com/photo.php?fbid=10154965097952063&set=a.415427007062.200610.576027062&type=3&theater,
https://japan.cnet.com/article/35113328/

3. Instagram

Stories機能に複数のアップデート

https://ja.newsroom.fb.com/news/2018/01/instagram_gifstickers/

米国時間1月23日、Instagramは公式ブログでInstagram StoriesにGIFスタンプ機能を追加しました。動きのある面白いスタンプで、写真や動画をデコレーションできます。また、従来のStoriesは没入感のあるフル画面表示が特徴でしたが、近日中に正方形や長方形、あらゆるフォーマットで投稿できるようになります。余白には自動で背景を追加してくれるそうです。

GIFスタンプはコミカルなものが多く一般的な企業の活用よりも、どちらかというとタレントやインフルエンサーといった個人のStoriesで使われていくと思われます。

一方、近日中に反映されるStoriesの投稿フォーマットの自由化にも注目です。これまで画角が合わなくて載せられなかった横長の画像も余白が自動で追加されることで投稿可能になります。そのため投稿のハードルが下がり、企業の活用シーンも増えるのではないでしょうか。

参考:
https://ja.newsroom.fb.com/news/2018/01/instagram_gifstickers/,
https://corriente.top/instagram-story-gifsticker/

企業アカウントで投稿の予約が可能に

https://business.instagram.com/blog/instagram-api-features-updates

米国時間1月30日、Instagramは公式ブログでビジネスアカウントが投稿の予約ができるようになると発表しました。Hootsuiteなど、パートナー企業の有料サービスを利用することで可能となります。

投稿時間にアラートを出してくれるツールや、デバイスを起動させている場合のみ予約してくれるツールはあったものの直接的に予約投稿を行えるツールはありませんでした。

Instagram運用担当者はHootsuiteの有料サービス(月額19ドルから)を利用すれば予約投稿が可能になります。そのため、たとえば夜景は夜20時頃にアップするなど、写真の雰囲気に合う投稿時間指定が容易になります。

Facebook, X(Twitter), LINEでは既に予約投稿機能があったので、これにより国内の主要SNSを全て予約管理できるようになります。運用担当者にとって負担が減るといえます。

参考:
https://business.instagram.com/blog/instagram-api-features-updates,
https://blog.hootsuite.com/how-to-schedule-instagram-posts/

米国ではアプリからECサイトへの誘導が可能に

1月14日~16日の間、米国のニューヨークで行われた「NRF 2018 Retail‘s Big Show & EXPO」で、セールスフォース社がInstagram投稿からECサイトへの誘導する機能を正式に発表しました。ECzineの取材によると、ブースが出展され、実際の活用シーンが分かりやすく説明されていたそうです。

米国セールスフォース社が発表したばかりの機能ですが、同社には日本法人もあり、また日本でもInstagramのMAUが伸び続けて2000万人を超えている現状を考えると、日本における導入もそう遠くないと考えられます。

これまでユーザーには一度ホーム画面に行ってもらい、そこからECサイトへ回って商品を見てもらっていたところを、個々商品の紹介ページに直接移動してもらえるようになれば、Instagramからの購入が活発になるといえます。

参考:
https://eczine.jp/article/detail/5363,
https://www.salesforce.com/company/news-press/press-releases/2018/01/180115/

4. X(Twitter)

投稿画像の表示に関するアップデート

https://blog.twitter.com/engineering/en_us/topics/infrastructure/2018/Smart-Auto-Cropping-of-Images.html

米国時間1月24日、X(Twitter)社は投稿時の画像がきれいな見栄えになるように、プレビュー画面を自動的に切り取ってくれる機能を導入したとブログで発表しました。同機能は、これまでアップされてきた投稿画像を使って、ニューラルネットワークを学習させたことで実現したそうです。

X(Twitter)で画像を投稿する時は506 x 253ピクセル」がPCスマホ両方の表示サイズでベストですが、今回のアップデートでこうした数字でなくても、自動で調節してくれるようになりました。

従来、プレビュー画面(サムネイル)が小さいために人の顔が見切れていたり、メインの被写体よりも空や地面が目立っていたり調節が大変でした。しかし、機械学習によって、画像のなかで最も強調して見せたい被写体を自動で選んでくれるため、スマホで簡単に撮ったものを比較的、気兼ねなくアップできるようになります。

参考:
https://blog.twitter.com/engineering/en_us/topics/infrastructure/2018/Smart-Auto-Cropping-of-Images.html,
https://www.gizmodo.jp/2018/01/twitter-smart-cropping.html

5. YouTube

広告収入ルールを変更

https://youtube-creators.googleblog.com/2018/01/additional-changes-to-youtube-partner.html

米国時間1月16日、YouTubeはブログで動画配信者への広告収入ルールを変更すると発表しました。それまで動画の再生数と広告表示数に応じて報酬が発生していましたが、2月20日からは過去12カ月の総再生時間4000時間と、チャンネル登録者数1000人以上という厳しい制限が追加されます。

YouTubeに自作動画をあげて再生数を増やして広告収入を得る、いわゆる「ユーチューバー」は国内外で近年話題となっていますが、今回のルール変更によって、始めたばかりの初心者ユーチューバーが動画をあげても収入を得られなくなりました(そもそも初心者が得られる広告収入は1本あたり数百円程度と、そこまで多くなかった)。

一方で、企業としてはメリットがあると言えます。それまで人気のないユーチューバーの動画に出稿されていた広告が減り、出稿枠の質が高まったと言えるためです。

参考:
https://
youtube-creators.googleblog.com/2018/01/additional-changes-to-youtube-partner.html,
http://blogos.com/outline/273133/

この記事を書いた人:ソーシャルメディアラボ編集部

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