トレンドに便乗せよ!X(Twitter)で企業アカウントがハッシュタグを使いこなすコツと事例6選

2024/01/09


企業のアカウントがX(Twitter)を運用する時は、ぜひ拡散を狙いたいものです。拡散効果の高いX(Twitter)では、ツイートが拡散されるかどうかでフォロワー数やリーチに大きな差がでます。

拡散を狙うためにはユーザーの注目と共感を集めることが重要になります。そして効率的に注目を集めるひとつの方法が、トレンドのハッシュタグの活用です。

今回は、トレンド入りするような人気ハッシュタグに便乗して注目を集めた企業アカウントの事例を基に、コツやポイントを探っていきます。


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    ■目次

  1. X(Twitter)のトレンドとは
  2. 企業もトレンドのハッシュタグを活用しよう
  3. 企業・団体の「ハッシュタグトレンド便乗事例」6選
  4. どうすればトレンドのハッシュタグに乗れるのか
  5. まとめ

1.X(Twitter)のトレンドとは

X(Twitter)のトレンドとは、X(Twitter)で今まさに話題になっている最新のトピックです。ツイート数が多い最新の話題が表示されていますが、すべてのユーザーに同じものが表示されるわけではありません。フォローしているアカウントの傾向や興味関心、位置情報によって、個々のユーザーにカスタマイズされます。

リアルタイム性が高いという特徴があるX(Twitter)では、放送中のテレビ番組や注目が集まっている事件・報道、ネットの流行がトレンドに反映されます。トレンドには投稿数の多い文字列もしくはハッシュタグが表示されます。

▼PC画面

▼スマートフォンアプリ(Android)

トレンドの予測は困難ですが、「#MondayMotivation」のような曜日にまつわるハッシュタグや、人気の高いドラマ・アニメ関連のキーワードは、定期的にトレンド入りすると予想できます。

トレンドの場所を日本以外に設定すれば、ほかのエリアのトレンドも表示できます。初期設定はフォローしているアカウントや興味関心、位置情報からアルゴリズムがカスタマイズしたおすすめのトレンドになっています。

2.企業もトレンドのハッシュタグを活用しよう

トレンドのハッシュタグを添えてツイートすることで、通常のツイートより話題性を高められることが多くあります。これは企業アカウントの運用でも活用したいテクニックですね。ハッシュタグが添えられたツイートの内容がおもしろかったり、意外性があったりしてユーザーの心をとらえると、リツイートでの拡散を期待できます。

過去に多くの企業アカウントが便乗したトレンドハッシュタグのひとつとして、「#年末だし名前の由来晒そうぜ」を紹介します。このハッシュタグとともに、企業名の由来が続々と投稿されました。

SHARP シャープ株式会社 (@SHARP_JP)

 

 

キングジム (@kingjim)

 

 

パインアメの【パイン株式会社】 (@pain_ame) 

 

3.企業・団体の「ハッシュタグトレンド便乗事例」6選

便乗しやすい3パターンのトレンドハッシュタグ

企業がトレンドのハッシュタグに便乗して成功した事例を独自に調査したところ、大きく分けて以下の3つに分類できることがわかりました。

  1. 大喜利系ハッシュタグ
  2. ネットで話題になりやすいアニメや映画にまつわるハッシュタグ
  3. 時節ネタ系ハッシュタグ

それそれの事例と一緒に見ていきましょう。

1.大喜利系ハッシュタグ

事例1:上馬キリスト教会(@kamiumach)

便乗したハッシュタグ:#いいにくいことをいう日

いいにくいことや秘密にしていたことを公表するハッシュタグに便乗して、企業などの公式アカウントが意外性のあるツイートをしています。

こちらの事例では教会という厳かでまじめな印象の公式アカウントが、ミサがある日曜日について本音を漏らしたところがポイントです。こういったギャップにユーザーは親近感を覚えます。

事例2:Pretz Japan(@PretzJP)

便乗したハッシュタグ:#これ見た人は来年の目標を言う

来年の目標を言うハッシュタグに便乗し、企業アカウントならではのあるあるや特徴などがつぶやかれました。

11月11日のポッキー&プリッツの日の総選挙の結果、ポッキーに主役の座を持っていかれ、「Pockyじゃないほう」のパッケージになったプリッツ。その経緯があっての自虐ネタは微笑ましく、見事にユーザーの共感を得られたようです。こういった、一般に認識されている自虐ネタであればユーザーの共感を得やすいでしょう。

2.ネットで話題になりやすいアニメや映画にまつわるハッシュタグ

事例3:サクラクレパス(@1921_SAKURA)

便乗したハッシュタグ:#君の名は

2016年の話題作「君の名は」の地上波テレビ初放送に便乗して、「#君の名は」がトレンドになることを予測し、ネタを仕込んでいたのでしょう。自社製品の「マイネーム」が「ユアネーム(=君の名は)」に入れ替わっているという、映画の内容も踏まえた良いネタになっています。

集中線を使った漫画調のクリエイティブもX(Twitter)のユーザー層になじみがよく、たくさんの反応がありました。

その他の例では天空の城ラピュタのテレビ放映が有名です。過去に数回、テレビと同時に大量の#バルス がツイートされました。今回の事例でも、テレビとトレンドが連動する、X(Twitter)でよく見られる現象をうまく活用しています。

事例4:層雲閣グランドホテル(@sounkaku)

便乗したハッシュタグ:#ヘルシェイク矢野のこと考えてた

 

漫画が原作のアニメで、X(Twitter)ユーザーの間でもコアな人気を博すポプテピピック。そのセリフがハッシュタグになった「#ヘルシェイク矢野のこと考えてた」は、文脈を無視して使えることから多くの企業アカウントがツイートしました。

X(Twitter)で有名な企業アカウントは、製品を扱うメーカー企業が多い印象ですが、こちらのアカウントは北海道にある老舗温泉旅館。意外なアカウントがディープなアニメネタのハッシュタグをつぶやいたので、驚きとともにユーザーの支持を得ています。

3.時節ネタ系ハッシュタグ

事例5:セメダイン(@cemedinecoltd)

便乗したハッシュタグ:#エイプリルフール

 

企業がエイプリルフール用のネタをSNSに投稿したり、特設サイトを設けたりするなど、遊び心でユーザーを楽しませようとする風潮が数年前から盛んになっています。そういった点で、「#エイプリルフール」は比較的便乗しやすいトレンドと言えるでしょう。

祝福用セメダインのツイートは、ユニークなコンセプトとまじめなパッケージで注目が集まりました。本当に欲しい、実際に贈り物として購入したいという声が続出しました。ほのぼの感とやり過ぎないネタのバランスが巧妙です。

事例6:ヤマハ バイク(@yamaha_bike)

便乗したハッシュタグ:#バレンタインデー

 

バレンタインデー=チョコのイメージから、食品業界以外の企業は#バレンタインデーには便乗しにくいと思ってしまいがちですね。そこで機転を利かせ予想外の視点からツイートしていたのは、バイクメーカーのYAMAHAです。ダート走行中の泥をチョコに見立て、チョコ人形にしてやろうかとの大胆発言。個性的な切り口でユーザーからのつっこみが集まりました。

そのほかには、チョコもらえない、または開き直っておねだりするモテない系自虐ツイートや、白々しくあえて普通の日を装うツイートなど、#バレンタインデーには各社の工夫が見られます。

4.どうすればトレンドのハッシュタグに乗れるのか

ハッシュタグを使いこなすには「習うより慣れろ」ということで、X(Twitter)慣れも必要です。しかしながら、トレンドに乗るためのポイントはいくつかあります。トレンドハッシュタグに便乗した話題になるツイートをするために、以下のポイントをチェックしておきましょう。

①時節ネタには備えておく

トレンドをあらかじめ予測するのは困難ですが、時節ネタ系のハッシュタグであれば事前に準備が可能です。これまでどんなツイートがされているか把握し、自社ならではの個性が反映できるネタはないか、考えておきましょう。

またエイプリルフールやバレンタインデーのような大きなイベントでなくても、自社の特質を生かしたネタにできそうな記念日を調べておくことも有効です。入浴剤メーカーなら風呂の日(2月6日)など、知名度がなくてもわかりやすい記念日であれば、話題になるかもしれません。

アニメや映画の放送日も、スケジュールを押さえておくと、注目度が高い放送中のハッシュタグに便乗できます。

②自由にツイートできる環境を整える

X(Twitter)のトレンドは乗り遅れたら終わりなので、ツイートするまでの承認フローなどが長いとタイミングを逃してしまいます。トレントのハッシュタグで拡散を狙ったり、話題を集めたりしたいなら、最低限のレギュレーションは定めて、自由にツイートできる運用環境が重要になります。

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③X(Twitter)でウケる話題・ネタを普段から収集しておく

普段からX(Twitter)で盛り上がりやすい話題、特にX(Twitter)ユーザーが好むアニメや漫画のネタ、言い回し・表現などにアンテナを張っておくと、トレンドに上がってきた時に、文脈を理解してツイートできます。

そのためにまずは、感度の高い企業アカウントをフォローしてどうトレンドをキャッチアップしているか観察したり、X(Twitter)まとめページで情報を収集したり、普段からユーザーとしてX(Twitter)を使ってみたりなどの準備が必要です。

5.まとめ

ハッシュタグを添えた投稿は難易度の高いものやハイレベルなセンスが必要なものもありますが、まずは始めてみることが大切です。

企業公式アカウントではある程度要領を得るまでは慎重さも求められますので、初めは基本を押さえて、あらかじめ準備できるものから徐々にチャレンジしていくと、大きな失敗もないのではないでしょうか。

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