9月の主要SNSニュースまとめ!Instagramストーリーズにショッピング機能が登場!

2018/10/11

9月のSNSニュースまとめは、FacebookやX(Twitter)など、5つのSNSから見逃せない情報をピックアップ!

「Pinterestの月間ユーザー数2億5千万人突破」や「Instagramにショッピング機能登場」など、今月もマーケター必見です!

    ■目次

  1. Facebook
  2. Instagram
  3. X(Twitter)
  4. Pinterest
  5. Snapchat
  6. 全般

1. Facebook

調査関連企業27団体に新ツールの提供開始

米国時間9月13日、Facebookは、フェイクニュース対策の一環として、AI(人工知能)採用の画像・動画解析ツールの提供開始を発表しました。

新ツールにより、ファクトチェッカーはより迅速により多くのタイプの偽情報を検知・対処できるとしています。

フェイクコンテンツの検出に、AIツールは貢献すると見込まれています。

これまでFacebookは2016年の大統領選挙の際にロシアの誤情報キャンペーンに侵入され偽ニュースを配信して以来、人間とアルゴリズムの両面から対策を行ってきました。

Facebookのアルゴリズム上、家族や友人によって届けられる情報がフィードを埋める傾向にあり、考え方や意見、共感が所属するネットワークに偏る危険性があります

そのためフェイクニュースを含む質の悪い情報も受け取ってしまう恐れがあり、今回の新ツールの導入は、これから行われる米国での「中間選挙」への対策を強化したとも言えそうです。

参考:
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1809/14/news075.html

広告機能に関するアップデート

 

https://ja.newsroom.fb.com/news/2018/09/facebok_ads_in_stories/

米国時間の9月26日、Facebookは、「Facebookストーリーズ広告」の世界展開を始めたと発表しました。

Facebookストーリーズ広告はInstagramストーリーズ広告と同じようにリーチ、ブランド認知、動画ビュー、アプリインストール、リード獲得といった広告の目的が設定可能で、Facebookの高精度のターゲティングと広告効果測定ツールも利用できます。

Instagramでは既にストーリーズ広告は実施されていますが、Facebookのストーリーズでも広告配信が可能になりました。2018年末には全世界で本格的な運用が始まります。

同時期に類似したターゲットやクリエイティブ向けに行った広告CPMは、Instagramが約5ドル(約550円)に対し、Facebookが2.3ドル(約260円)だったといいます。

現状通常のFacebookストーリーズはリンクもタグも利用できず制限が多い状況です。一方、ストーリーズ広告ではダイレクトレスポンス機能Instagram同様利用できます

広告の枠が増えるという意味でも、企業にとって歓迎できるアップデートといえます。

参考:
https://webtan.impress.co.jp/n/2018/09/28/30571
https://ja.newsroom.fb.com/news/2018/09/facebok_ads_in_stories/

2. Instagram

ショッピング機能」がInstagramストーリーズでも利用可能に

https://ja.newsroom.fb.com/news/2018/09/shopping_in_stories/

米国時間9月17日、Instagramは「ショッピング機能」をInstagramストーリーズにも拡大することを発表しました。

ショッピングバッグのアイコンがついたタグをタップすると、Instagramアプリ内で商品の確認が可能になります。

また、ショッピング機能を利用したフィード投稿を集め、利用者ごとの「ショッピングチャンネル」をExploreページ内に追加します。

いままで通常投稿でしか使用できなかった「ショッピング機能」ですが、ストーリーズでも使用できるようになり、既にファッションEC企業などで利用されています。

また、「Exploreページ(=発見タブ)」にショッピングチャンネルが追加されます。自分にとって興味関心のあるアカウントのショッピング投稿が表示されるようになります

操作はこれまでと大きく変わりません。Instagramで購買までの誘導を考えている企業にとって歓迎できる機能と言えますが、フィードもストーリーズも、ユーザーに対してそれまでの世界観を急に崩して無理やり商品を押し売りするような設計にならないよう注意が必要です。

参考:
https://ja.newsroom.fb.com/news/2018/09/shopping_in_stories/

GIFアニメの送受信がダイレクトメッセージで可能に

Instagramは、ダイレクトメッセージにてGIFアニメの送受信が可能になったことを発表しました。

ダイレクトメッセージの送受信画面のテキスト入力欄右横に「GIF」アイコンが追加され、テキスト入力欄で検索してGIFアニメを送信することができます。

GIFアニメはGIPHYで公開されている最新のものが反映されます。

今までストーリーズではGIFのスタンプの使用が可能で、ダイレクトメッセージでのGIF動画の送受信はできませんでしたが、今回のアップデートで可能になりました。

企業側の活用方法については、そもそも国内企業のDM利用が控え目なこともあり、今のところ大きなインパクトはなさそうです。ただ、一般のユーザーの使い方に即したコミュニケーションを企業も真似できそうです。その意味では、コミュニケーションを活発化させるひとつの切り口となりそうです。

使い方は概要の通りですが、検索した時に一番左に表示されるRandomをタップすると、検索したキーワードに関連したGIFアニメーションが送信されます。

参考:
http://i.meet-i.com/?p=234031
https://instagram-press.com/blog/2018/09/20/say-it-with-gifs-in-dms/

独立型のショッピングアプリ「IG Shopping」を開発中か

2018年9月5日、Instagramが、独立したショッピングアプリの開発を行っているとの情報があります。アプリ内で直接商品の購入が可能となる見込みです。

独立型のショッピングアプリを制作することで、Instagram内に専用ボタンを作ることができ、収益の拡大につながるといわれています。

これまでInstagramは、認知、興味関心など、ブランディング目的で活用することが多いメディアでした。

ショッピング機能の登場で認知、興味関心のみならず、検討から購買まで一貫して対応できるようになり、ユーザーのInstagramでの購買行動が増えてきています。

ショッピング機能においても、購入はあくまで企業ドメイン下にある外部ECサイトの商品ページに遷移する形でしたが、今回専用アプリの開発を進めているとのことで、アプリの仕様等については最新情報を追っていく必要がありそうです。

参考:
https://iphone-mania.jp/news-224991/

3. X(Twitter)

タイムラインの時系列表示が復活。ユーザーがハイライト表示を制御できる機能も開発中

米国時間9月18日、X(Twitter)は、近くタイムラインのハイライト表示の仕様変更を行うことを明らかにしました。

重要なツイート、ユーザーに関連性が高いツイートを目立たせるのは継続、時系列表示とのバランスを取ることが目標だとしています。

ハイライト表示を使わず、時系列表示のみにする方法も提供され、これは今後数週間以内にテストが開始されます。

今までネガティブな反応も聞かれたタイムラインの表示方法ですが、以前のような時系列表示が可能になりました

「重要な新着ツイートをトップに表示」をオフにすれば、時系列表示のみになるように設定が更新されています。

時系列に表示されると、フォロワー少ないアカウントやエンゲージメントが低く表示されてなかったアカウントでもユーザーの目に触れる可能性が高まります

企業側は投稿時間や投稿数に注意し分析を続けることでチャンスが生まれると言えます。

参考:
https://japanese.engadget.com/2018/09/18/twitter/

タイムライン上で、ライブ配信を優先的に表示する仕様に

米国時間9月13日、米X(Twitter)は、タイムラインのトップにユーザーがフォローしているアカウントのライブ配信ツイートを表示すると、公式アカウントで発表しました。

ライブ配信の優先表示は、ニュースメディアなどのアカウントだけでなく、個人ユーザーがライブ配信をツイートした場合もトップに表示されます。

この仕様は、ユーザーにとって関連性が高いツイートを目に留まりやすくしたというX(Twitter)社の考え方が反映されたものであると言えます。

フォローしているアカウントのライブ配信を優先的に表示するということは、企業はフォロワーに対してライブ動画を観てもらうチャンスが広がったと言えます

ライブ配信への需要が高まっている中、音声のみのライブ配信が可能になったり、Appleのイベントがライブ配信されるなど、リアルタイム性を武器に改善を続けているX(Twitter)に今後も注目です。

参考:
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1809/17/news012.html

4.Pinterest

月間ユーザー数が、2億5千万人を突破

https://newsroom.pinterest.com/ja/post/2-yi-5-helping-a-quarter-billion-people-find-inspiration

2018年9月11日、Pinterest(ピンタレスト)は、月間利用者数が2億5千万人を越えたことを、共同設立者 Evan Sharp(エヴァン・シャープ)氏のコメントと共に発表しました。

ユーザーの 98% が、Pinterest で見つけたアイデアを実際に試しています。より多くの人々を招待することを目的とする他のアプリとは異なり、Pinterest は、改めて自分自身とつながるために利用されていると言えます。

今1750億を超えるアイデアが蓄積されており、他の人々が発見してひらめきを得るアイデアが多く存在。旅行系やファッション企業、インテリア系企業などが活用しています。

Pinterestは自らを「友人とつながり、人々を招待することではなく、自分自身とつながるための場所」と定義しています。これは人との繋がりではなくコンテンツ同士の繋がりでコンテンツを消費する象徴的なものであることを意味しています

ターゲットを明確に持っている(持ちたい)企業にとって、コンテンツをおいておくことで必要な人に情報は届けられるので、有益なマーケティング施策になると考えられます。

参考:
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000006.000037183.html
https://newsroom.pinterest.com/ja/post/2-yi-5-helping-a-quarter-billion-people-find-inspiration

5.Snapchat

画像検索ショッピングでAmazonと提携

https://www.snap.com/en-US/news/

カメラを通じて、米アマゾン・ドット・コムのサイトで買い物をすることができるようになりました。

インスタグラムとスナップチャットのどちらも頻繁に利用するというユーザーが多い若い消費者を中心に、ソーシャルメディアを通じた買い物が増える可能性は大きく高まっています。

先月の収益報告で初のユーザー数の減少を発表したSnapchatですが、Amazonと提携し画像検索ツールを通じたショッピングの機能によって売上高を伸ばそうとしています。

機能の内容としては、Snapchatアプリで商品の画像やバーコードをスキャン、または実物を撮影すると、その商品がアマゾンで購入可能である場合、ユーザーの端末にアマゾンのカードが表示されるというものです。

現状では 日本国内で支持されるのは難しいSnapchatですが、Amazonとの提携という今回のアップデートによるユーザーの動向など、今後の展開に注目です

参考:
https://forbesjapan.com/articles/detail/23178
https://www.snap.com/en-US/news/

6.全般

メディア総接触時間が過去最高を更新。特にデジタルメディアの接触が増加

2018年8月29日、「プロモーションフォーラム2018」にて、博報堂DYメディアパートナーズの野田氏が、最近の若年層の情報収集方法と消費行動について講演を行いました。

若者層は、情報をわざわざ検索しに行かなくても、自然と興味のある情報だけが手元にある「情報を引き寄せる行動」を行っており、情報が引き寄せられていないと商品が選ばれない時代に来ていると解説しました。

メディア接触時間の構成比の中で、デジタルメディアの割合は5割を超えています。中でも10代、20代のデジタルメディアの接触率は全体に比べて高いという結果から、若年層のモバイルシフトは進んでいると判断できます。

モバイルシフトが進むにつれて、情報の取捨選択が以前より活発に行われており、特に若年層は「情報を引き寄せる行動」を取っています。これは自身の元に届かない情報(商品)は選ばない(購入しない)ということを意味しています

企業のSNSアカウント運用はこれからも、一方的な広告宣伝ではなく、ユーザーにとって「使いたい(知りたい)と思う情報」であるかという視点が重要になります。

参考:
https://moduleapps.com/mobile-marketing/13916rpt/

この記事を書いた人:ソーシャルメディアラボ編集部

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