5月の主要SNSニュースまとめ!Facebookニュースフィードのアルゴリズム変更!

2019/06/11

Facebookのニュースフィードのアルゴリズム変更やX(Twitter)・Instagramの新機能など、5月もマーケターが見逃せないSNSニュースが盛りだくさんです!

    ■目次

  1. Facebook
  2. X(Twitter)
  3. Instagram
  4. TikTok
  5. LINE

1.Facebook

ニュースフィードのアルゴリズム変更で「より関連性の高いコンテンツ」優先に

5月16日(現地時間) 、Facebookはニュースフィードのアルゴリズムに2つの変更を加えたと発表しました。

1つは、ユーザーにとって重要な「友達」の投稿のランクを上げる変更で、もう1つはユーザーにとって重要なリンクのランクを上げる変更です。

いずれの改変も、複数のユーザーへのアンケート調査の結果に基づいています。

Facebook社は先日の講演で運営方針をコミュニティ重視にすると発表しましたが、今回のアルゴリズム変更はその方針を反映したものだと言えます。

昨年の1月に行われたアルゴリズム変更により企業投稿の表示が減っていますが、今回の変更で親密なユーザーのコンテンツが表示されやすくなるため、より個人同士のやりとりが増えると考えられます。

企業は、例えばグループ機能を用いてユーザー同士のコミュニティを活性化させるなど通常の運用や広告に留まらないコミュニケーション施策を検討する必要がありそうです。

参考:
https://newsroom.fb.com/news/2019/05/more-personalized-experiences/

動画コンテンツの表示優先度を調整。高品質動画へのアクセスを後押し

5月6日(現地時間) 、FacebookはニュースフィードやWatchなどに表示される動画ポストの配信範囲を決定づける「ビデオランク」のガイドラインを更新したと発表しました。

質の高い動画コンテンツをより多くのユーザーに届かせるとともに、ほかの動画配信プラットフォームからの転載や、付加価値の低い動画の配信を制限することが狙いです。

これまで、Facebookは視聴時間1分以上の動画を推奨してきましたが、今回のガイドライン変更で3分以上の動画を推奨していくようです。また、動画が繰り返し再生されているか、自社独自のコンテンツであることが動画の表示に大きく影響するようです。

そのため、数週間にわたり多くの人に見られている動画コンテンツはより表示されやすくなりますが、オリジナル性がないコンテンツは表示されづらくなると言えます。

企業としては、投稿した動画がそもそも自社独自のコンテンツなのかを検討した上で、投稿した結果の分析を行う必要があります。

参考:
https://japanese.engadget.com/2019/05/08/facebook/
https://jp.techcrunch.com/2019/05/07/2019-05-06-facebook-updates-its-video-guidelines-to-promote-original-content-loyal-and-engaged-viewership/

2.X(Twitter)

ライブ配信にゲストが参加可能に

5月29日(現地時間)、X(Twitter)はユーザーがライブ配信に最大3人のゲストを招待できるようにすると述べました。

2月に同機能を初めて同社のライブ動画配信アプリ「Periscope」に導入していますが、これをメインのソーシャルメディアサイトにも追加することにしました。

企業にとって、ライブ配信中は何が起こるのコントロールしづらい懸念があります。また企業事例も多くなく、現状ではゲスト参加の活用は一般ユーザーかインフルエンサーなどの活用がメインかと思われます。

ライブ配信はタイムラインのTOP表示されたりプッシュ通知も出たりするため、特にフォロワーに見てもらいやすい手法です。懸念点は残りつつも、企業としてX(Twitter)限定かつ時間限定の情報を発信するツールとして活用することはできそうです。

参考:
https://japan.cnet.com/article/35137716/
https://blog.twitter.com/ja_jp/topics/product/2019/Go-live-with-guests-ja.html

画像や動画を付けてリツイートが可能に

 

5月6日(現地時間)、X(Twitter)ではこれまでリツイートの際に追加できるのはテキストだけでしたが、新たに写真、ビデオ、GIFも追加できる機能が追加されました。

これはiOS、Android、X(Twitter)のモバイル用ウェブサイトで使用可能です。

この機能追加によってX(Twitter)で共有される画像や動画の量に大きな影響を与える可能性があります。

今まで引用RTはテキスト投稿しかできなかったので、わざわざ写真をリプライで追加する必要がありました。同機能によってその手間が省けることになるので、今まで以上に写真や動画コンテンツが流通します。

例えば、「大喜利」が始まったり、「GIFコンテンツ」でやりとりするなど、引用リツイートに画像や動画を付けて投稿するケースが増える可能性があります

参考:
https://jp.techcrunch.com/2019/05/08/2019-05-06-twitter-gives-retweets-an-upgrade/

ヤフー社からX(Twitter)広告の出稿ができなくなる

2019年7月24日(水)をもって、X(Twitter)広告の提供が終了される予定です。

サービスの提供終了にともない、2019年5月15日(水)に新規アカウントの作成停止、およびX(Twitter)認証の再実行を停止しました。

今後は、X(Twitter)社が提供するX(Twitter)セルフサーブ広告に登録することで、X(Twitter)への広告掲載が可能になります。

これまでヤフー社経由で広告を出稿していた企業は、今後は自社で運用ができるセルフサーブ型への登録もしくは正規代理店へ委託する必要があります

アカウントを移行することはできるので、これまでの出稿データなどについては引き継ぐことはできると考えられます。

詳細については順次発表があるようですが、最新情報を追いつつ移行の準備を進めていく必要があります。

参考:
https://support-marketing.yahoo.co.jp/promotionalads/twitter/articledetail?lan=ja&aid=4526

3.Instagram

Instagramを毎日使う人の7割が「ストーリーズ」を利用–広告の成長に期待

フェイスブックジャパンは5月27日、写真共有SNS「Instagram」のビジネス活用に関する記者説明会を開催し、マーケティングプラットフォームとしてのInstagram活用事例やサービス・プロダクトの最新動向について説明しました。

国内での広告展開は、投稿が24時間で消えるストーリーズ機能を使ったストーリーズ広告との親和性が高く、注目されています。

調査によると日本の42%のユーザーがビジネスアカウントの投稿で興味関心を抱くと回答しています。これはインフルエンサーによる投稿よりも多い数値でありInstagramは企業と相性が良いメディアであると言えます

ストーリーについてはデイリーアクティブアカウントのうち7割が利用しており、広告でもフォーマットが変わらず違和感なく見れることから、企業の各フェーズで広告としても多く利用されています。

Instagramは認知から購買までの全てのファネルにアプローチにできるため、自社の目的に合わせて通常運用と広告の活用を掛け合わせて運用することをお勧めします

参考:
https://japan.cnet.com/article/35137591/

「検索」タブに「ストーリー」も表示へ

5月16日(現地時間)、米Facebook傘下のInstagramは「発見」タブ(虫メガネアイコンのタブ)に「ストーリー」も表示するようにすると発表しました。

ストーリーは、現在はアプリのトップページ上部に並ぶフォローしているユーザーのアイコンからしかアクセスできませんが、今後は発見タブのグリッドにも表示されるようになります。

これまでのストーリーはアカウントをフォローしているユーザーに対して表示されていましたが、検索タブにも表示されるようになります。

利用ユーザーの8割がビジネスアカウントをフォローしていたり、毎日使うユーザーの7割がストーリーを利用していることから、本機能によって非フォロワーへのアプローチにも活用できる可能性があります。

どのような基準で表示順位が決まっているかは定かではないですが、Instagramを活用している企業はフィード投稿だけではなく、ストーリー機能も積極的に活用してみることをおすすめします。

参考:
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1905/17/news078.html
https://japan.cnet.com/article/35137591/

【調査】Instagramを週2、3回以上利用する女性ユーザーの約半数が「保存」機能を利用

2019年5月、クロスフィニティ株式会社は、Instagramの利用調査を行い、10代~40代でInstagramを「週2、3回以上」利用している女性ユーザーの45%が「保存」機能を利用していることがわかりました。

保存機能とは、「ブックマーク」機能のことで「お気に入り」の投稿を保存できます。この機能によりInstagramのサービス内で簡単に保存できるようになりました。

Instagramを頻繁に活用するユーザーは保存機能を利用するユーザーが多い結果となっています。

保存機能を利用する背景は「参考にしたい」や「あとで見返したい」など、興味関心をもっているユーザーや購入を検討しているユーザーが活用していると考えられます。

そのため、保存数は自社の商品に対して、興味を持ってもらう・買ってもらうための1つの指標になると言えますおしゃれな画像だけでなくお役立ち情報を画像内で表現するなど保存数を増やすための工夫をして効果検証を行っていく運用をお勧めいたします。

参考:
https://www.crossfinity.co.jp/news/5476/

4.TiokTok

公式ブログ「TikTok Ads Japan」開設。日々進化する「TikTok」の”イマ”

2019年5月27日にTikTokが、マーケターや広告代理店向けに公式ブログ「TikTok Ads Japan」を開設しました。

マーケティング、コミュニケーションのプランニングを行う際に役立つTikTokの最新トレンドや成功事例、調査データなどを発信していくようです。

すでにこのブログには「プロモーション事例」の記事が公開されています。

TikTokの公式ブログが始まり、企業向けの情報が発信されます。本記事では、「ユーザーが1日に視聴する動画の平均本数」や「自ら動画を撮影して投稿するユーザーの割合」などが早速発信されています。

広告メニューである「ハッシュタグチャレンジ」で動画の投稿を促す施策など、TikTok受け入れられてるコンテンツの特徴や企業が活用する際のヒントが記載されています。

少しづつ事例もでてきていますが、SNSを活用しているマーケ担当者は媒体理解を深めるためにもチェックしていくと良いでしょう。

参考:
https://tiktok-ads-japan.jp/archives/83

5.LINE

LINEにも「ストーリー」機能 24時間で消える投稿

LINE社は5月17日、コミュニケーションアプリ「LINE」に、24時間で投稿が消える「ストーリー機能」を追加しました。

タイムラインの画面左上のカメラマークから動画や写真、テキストを投稿でき、投稿でき、24時間限定でシェアできます。写真に落書きしたり、スタンプで加工したりすることも可能です。

InstagramやFacebookで使われているストーリー機能がLINEにも追加されました。LINE社として本機能の追加によりタイムラインの利用の活性化を促していると言えます。

利用が活性化されればユーザーの滞在時間が増え、タイムライン広告の効果に影響がでる可能性があります(現状LINEストーリー機能に広告が出るかは未確認)。

ストーリーは没入感のある縦型のフルスクリーンで楽しめる人気のフォーマットです。一方で、ストーリーズの活用はInstagramが主流になっているため、LINEでのストーリーの活用がどのように増えていくのか、ユーザー動向に注目です。

参考:
http://official-blog.line.me/ja/archives/78978026.html