7月の主要SNSニュースまとめ!ファッションの情報源として、「インスタ」が「Google」を抜く!?

2019/08/09

Instagramの利用実態、LINE広告の新サービスの提供など7月もマーケターが見逃せないSNSニュースが盛りだくさんです!

    ■目次

  1. Facebook
  2. X(Twitter)
  3. Instagram
  4. LINE
  5. TikTok

1. Facebook

ユーザーに対して広告ターゲティングの理由をより詳細に分かりやすく

Facebookは7月、広告やコンテンツの表示など、「操作方法のわかりにくさ」に対処すべく、2つの変更を行うと明らかにしました。

①「この広告が表示される理由」(Why am I seeing this ad?)に表示する情報を増やすこと。

②第三者へのデータ提供に関し、ユーザーに関するデータをアップロードしている企業について今まで以上に詳しく知らせること、です。 結果としてミレニアル世代の5人に1人は、友人の連絡先をSNSしか知らない実態が判明しました。

Facebook社は2018年に発生したケンブリッジ・アナリティカ事件における情報流出問題の影響により、米国および欧州での規制・監視が強化されています。

同社はこれまで欧州の委員会と連携して利用規約を更新したり、ポリシーを厳格化するなど透明性の向上、健全性の担保のため様々な対策を行なってきました。

ユーザー及び広告主に対して安全性をアピールしプラットフォームをより安心して使ってもらうために今後も上記のような対策が引き続き行われていくでしょう。

参考:
https://jp.techcrunch.com/2019/07/12/2019-07-11-facebook-ad-targeting-transparency/
https://newsroom.fb.com/news/2019/07/understand-why-youre-seeing-ads/

「奇跡の治療法」や「痩せる薬」などの表示ランクを下げるアルゴリズム変更

7月2日(米国時間)、Facebookはニュースフィード上の扇情的で、誤解を招きそうな健康関連の投稿の表示ランクを下げるため、2つのアルゴリズム変更を行ったと発表しました。

1つは「奇跡の治療法」などの大げさな表現で誤解を招く投稿。

もう1つは健康関連の製品あるいはサービのプロモーションをする投稿です。

これまでFacebook社は、2016年にクリック獲得目的の投稿のランクを下げる取り組みや2018年に企業ページよりも友人や家族の投稿を増やす取り組みを行うなど、コンテンツの表示アルゴリズムに変更を加えてきました。

今回の変更はユーザーの健康に悪影響を及ぼす可能性のある医療系の投稿が対象です。国内においても薬事法やあはき法などウェブマーケティングに関する関連法規が知られていますが、医療・健康に関わる企業においては、合わせてこうした媒体の仕様変更にも注意が必要です。

参考:
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1907/03/news060.html
https://newsroom.fb.com/news/2019/07/addressing-sensational-health-claims/

2. X(Twitter)

ブラウザUIを3カラム版に一新


7月15日(米国時間)、X(Twitter)は「より速く、よりナビゲートしやすく、よりパーソナライズされた」新デザインのX(Twitter).comを世界でローリングアウトすると発表しました。

1月から新デザインを一部ユーザーの間でテスト、4月に提供範囲を拡大していました。

旧デザインで画面の上部にあったツールバー状のものがなくなり、代わりに左端にサイドナビゲーションカラムが追加されました。

今までのブラウザの仕様では、ブックマーク機能がないなど情報収集という観点でアプリ機能よりも使いづらさがありました。

今回のUI一新により一目で全てのサービスが一覧化され、ブックマークができるようになるなど、情報収集のしやすさが増しました。企業のマーケティング担当者にとっては情報の収集・保存の効率化に繋がるのではないでしょうか。

参考:
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1907/16/news067.htm
https://blog.twitter.com/en_us/topics/product/2019/introducing-a-new-Twitter-dot-com.html

カナダで「返信を隠す」機能のテストを開始

X(Twitter)は7月、「返信を隠す機能」を、近日中にカナダでユーザーに対して実際に公開することを明らかにしました。

自分のツイートへの返信に対し「返信を隠す」をタップすると、デフォルトで表示されなくなります。

ツイートが実際に削除されるわけではなく、隠れるだけで、グレーのアイコンをタップすれば、隠した返信を表示することができます。

今までツイートのリプライは必ず表示されていました。この機能が導入されると投稿者の判断で特定のリプライを非表示にすることができます。

本人にとって不都合な返信もツイートをした当人の都合で管理が可能ですが、一方で返信を非表示にしたことはユーザーにも見えてしまう可能性があります。

非表示対応をする内容によってはさらなる批判を受ける要因になると考えられるため、企業としてはどのような投稿を非表示にするのか基準を設計する必要がありそうです。

参考:
https://jp.techcrunch.com/2019/07/12/2019-07-11-twitter-will-start-testing-its-hide-replies-feature-next-week-in-canada/
https://blog.twitter.com/en_us/topics/product/2019/morecontrolofconversation.html

3. Instagram

20〜30代女性の利用実態を徹底調査!フォローする理由はTOP画面にある?

サムライト株式会社は7月、日本でも着実に利用者数を伸ばしているInstagramのユーザーの実態を明らかにするために、メインユーザー層である20〜30代女性を対象に調査を行いました。

Instagramにはビジュアル主体でシェア機能がないなど、他のSNSとは異なる特徴を持っており、うまく使いこなすのが難しいという一面があります。

これまでは「インスタ映え」を狙った作り込まれたクリエイティブが主体でしたが、生活感が感じられるようなより身近に感じられる投稿が受け入れられる傾向があります。

調査結果によると、「発見」やハッシュタグ検索経由で偶然出会った投稿をきっかけにアカウントフォローする人が25%いることがわかりました。

この結果から、ハッシュタグの設計でユーザーに発見してもらい、TOP画面(投稿の世界観・プロフィール文/ハイライトなど)を充実させることはフォロワー獲得の重要な施策であると分かります。

参考:
https://somewrite.com/pr/190709instagram/

ファッションの情報源として、「インスタ」が「Google」を抜く

「Marketing Research Camp」の自主調査で、スマートフォン利用者に、「流行のファッション情報」を調べる際に使うサービスを聞いたところ、「Instagram」が29.4%と最も多く、「Google」の28.3%を上回りました。(2016年5月度調査では「Google」が39.8%、「Instagram」が17.1%)

年代別では若年層ほど「Instagram」の割合が高くなっています。

アンケート回答者の全年代で、ファッションの情報を調べるときに最も使われる媒体のトップがInstagramとなり、10代では特に顕著で50%を超える結果になりました

検索エンジンでは求めている情報以外のページが表示されてしまう一方、SNSは知人や憧れのインフルエンサーなどから情報を取得するため信用度が高く受け入れやすくなっています

Instagramは認知から購買まで一気通貫で施策が打てるため、ビジュアルでの訴求力があるファッション業界の企業にとってはますます期待できる媒体であると言えます。

参考:
https://marketing-rc.com/report/report-monthly-20190711.html

「いいね!」数を非表示にするテストを日本含めた7カ国に拡大

写真共有サイトのInstagramと親会社のFacebookは、「いいね!」の数を非表示にするテストを実施しています。

Instagramは、特に若者ユーザーの心の健康を損ねる場合があるとの見方があります。友達やインターネット上の有名人の注目を浴びる写真や動画に張り合おうとしたり、周りを気にし過ぎる「SNS疲れ」など、ユーザーのストレスを解消する狙いがあるようです。

同テストは今年5月にカナダにて限定的に行われていましたが、この度対象国が拡大して日本も追加されることになりました。

今まで「いいね」の数は投稿を評価する材料として広く使われていましたが、今回の機能導入によって大きく変わる可能性があります。各コンテンツに対してユーザーは他者評価に左右されずに評価ができるようになりますので、純粋に良いと思う投稿を「いいね!」するようになります。

また「いいね!」数の少なさを気にして投稿を削除するユーザーも居なくなりそうです。

参考:
https://japan.cnet.com/article/35140181/
https://ja.newsroom.fb.com/news/2019/07/privatelikes/

ストーリーズから直接会話をリクエストできる新機能

7月2日(米国時間)、Instagramは文字の書かれたステッカー機能が使えるようにしました。

タップすると、ストーリーズからすぐに友達やフォロワーと会話を始めることができます。

「チャット」という名前で、ストーリーを見ている人に、その投稿のDMグループに加わるようリクエストするためのもので、リクエストを承認するかどうかは、投稿者が決めます。

同機能の導入は、Instagramがユーザー同士の複数人でのコミュニケーションを促進し、よりプラットフォームを長く使ってもらったり、グループでの活用を増やして欲しいと言った狙いがあると考えられ、 他にもアンケート機能や質問機能など、コミュニケーションを促す機能を追加しています。

ユーザーとの相互的なコミュニケーションを増やす(エンゲージメントが高まる)とストーリーズの表示アルゴリズムにより評価が高まり、表示される順位優先が高まるので、アカウントの評価を上げる1つの施策として活用すると良いでしょう。

参考:
https://jp.techcrunch.com/2019/07/03/2019-07-02-instagrams-new-chat-sticker-lets-friends-ask-to-get-in-on-the-conversation-directly-in-stories/
https://note.mu/marketermeetup/n/nb8c901903650

4. LINE

アドネットワークサービス「LINE Ads Platform for Publishers」の提供を開始

LINEは7月、同社の運用型広告配信プラットフォーム「LINE Ads Platform」を中心としたアドネットワークサービス「LINE Ads Platform for Publishers」の提供を8月から開始すると明らかにしました。

なお、広告は同社の掲載基準に沿ったクリエイティブ審査を経て配信されます。

「LINE」や「LINE」関連サービス内といった従来の配信面に加えて「LINE」のファミリーアプリや4,600を超える外部アプリでの広告配信が可能になり、最大でMAU4,600万人へ情報を届けることができるようになりました。

外部の中には、「C Channel」や「AbemaTV」、「TikTok」と若年層を多く抱えるアプリが参画しており、若年層をターゲットにしている企業にとってはこれまで届けることができなかった層にも情報を届けることができると考えられるため、出稿を検討してみてはいかがでしょうか。

参考:
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001718.000001594.html
https://markezine.jp/article/detail/31691/

5. TikTok

バイトダンス鈴木氏がイベント登壇:TikTokのマーケティング活用を紹介

TikTokを提供するBytedance社の鈴木 瑛氏が「Web担当者Forum ミーティング 2019 春」に登壇。人気の秘密や最新トレンドや知っておきたい基本とマーケティングにどう活用できるかを解説しました。

「TikTok=ダンス」は古い認識であり、現在は「アウトカメラ」で撮った動画を「観て楽しむ」ことがトレンドになっているそうです。

TikTokは15秒の短時間動画を投稿するもので、リップシンク投稿が簡単にできるなどその手軽さが人気のアプリですが、広告については「アパレル系」「求人系」「ゲーム系」で成果がでているようです

登壇した鈴木氏によると、縦型の動画素材出なくても一定の成果は得られるとしています。これまでは若年層が多かった同媒体ですが、CM出稿の影響などもあり各年代の利用が増えています。

動画素材を持っていて上記業種に当てはまる企業は出稿を検討してはいかがでしょうか。

参考:
https://webtan.impress.co.jp/e/2019/07/19/32630
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001718.000001594.htm