オウンドメディアでのソーシャルメディア活用事例 【株式会社良品計画】

2015/04/21

■コンテンツマーケティングのひとつ・オウンドメディアとは?

昨今、耳にすることが増えたオウンドメディア。企業が持つホームページやウェブサイトと、具体的にどう違うのかご存知でしょうか?

単純に企業が運営するメディアといっても、大きく3つの用途に分けられます。

オウンドメディアに加え、ペイドメディアとアーンドメディアの3つを総称して「トリプルメディア」と呼ばれています。

その中でもオウンドメディアは、企業オリジナルの有益な情報やサービスを発信し、ユーザーと良好な関係を築くための根幹となるメディアです。

ペイドメディアで引き付けたユーザーを、アーンドメディアの助けを得ながらオウンドメディアでファンに教育するという仕組みになります。

ペイドメディアとアーンドメディアのハブになるのがオウンドメディアです。

今回は、SNSをうまく使いオウンドメディアを運営している企業の事例をご紹介したいと思います。

■良品計画のオウンドメディアによるコンテンツマーケティング

唯一無二のブランド・無印良品を世界に展開する株式会社良品計画。こちらではFacebookやX(Twitter)といったSNSを活用しながら、オウンドメディアをうまく運用されています。

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ソーシャルメディアは、「個の時間」が詰まった場所であると捉え、あくまで無印良品というコンテンツを自分事化してもらえるように意識されています。

そのためには、いわゆる時事性や消費者の意識・流行を知っておく必要があります。

とはいえ「無印良品」というブランドは、流行に乗っかっているイメージはありませんが、気温の寒暖、クリスマス・ハロウィン・父の日・母の日などのイベントに対応することで、ある程度の流行を追いつつ、季節感を出すことを意識されているようです。

つまり、ソーシャルメディアをユーザーに寄り添うものとして運用されています。

決して情報の押し売りはせず、時代の趨勢を見据えながらユーザーに有益な情報を発信する役割を担わせているのです。

■「くらしの良品研究所」は、アーンドメディア的役割を持ったオウンドメディア

無印良品のオウンドメディア内には、「くらしの良品研究所」というコミュニティがあります。

こちらでは新商品の企画や、既成品へのクレームを参考に商品を改良したり、現在、良品計画で取り組んでいる事業についてユーザーと一緒に考えていこうとする試みが行われています。

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実質的に、無印良品のブランディングに大きく貢献している根幹のコンテンツであり、ソーシャルメディアに情報を流しやすいコンテンツでもあることからアーンドメディア(ソーシャルメディア)的機能も備えています。

大事なのは、ソーシャルメディアでのアクティビティがオウンドメディアに返ってくることです。流しっぱなしでは意味がありません。

無印良品のオウンドメディアにはEC機能があるので、そこで商品の購入に結びつけるのはもちろん、店舗への集客、購入まで考える必要があります。

■ソーシャルIDで顧客を知る

オウンドメディアにmy MUJIというコンテンツがあります。ソーシャルアカウントでログインすることにより、商品に対してコメントを書き込むことができる他、商品購入や店舗へのチェックインを行なうことでMUJI passportというアプリにマイルを貯めることもできます。

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良品計画側はソーシャルIDからお客様の好みを知ることができ、商品購入後も関係を続けていけるというメリットがあります。

顧客とより良い信頼関係を築き、より良いファンになってもらうためのフローを、ソーシャルメディアをうまく使って成し遂げていることがわかります。

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■まとめ

無印良品の運営方法からみるオウンドメディアでのソーシャルメディアの使い方は、以下の4つがポイントとなるでしょう。

・ソーシャルメディアを、コンテンツを自分事化するための場として使う

・オウンドメディアにアーンドメディア(ソーシャルメディア)的な要素を混じえる

・ソーシャルIDをオウンドメディアに取り入れて顧客を知る

・お客様を可視化し、商品購入後も関係を続けていけるようにつくる

これらは「無印良品」という一大ブランドでしかできないことではありません。やっていること自体は汎用性のあるものばかりです。

ソーシャルメディアを活用することで、送客の役割を担わせることもできれば、ファンを囲い込むことも可能です。無印良品の施策を参考に、オウンドメディアの構築を検討してみてはいかがでしょうか?

この記事を書いた人:ソーシャルメディアラボ編集部

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