SNSコンテンツの発想方法:投稿ネタを増やす3つの重要テクニック【書き起こし】

2020/07/31

どうも、ガイアックスの重枝です。今日はSNSコンテンツの発想方法についてお話しします。自分たちにとっては当たり前だと思っていることがユーザーにとっては新しい情報であり、おもしろいコンテンツになりえるというお話です。

※本記事は「ガイアックス ソーシャルメディアラボ」の公式YouTubeチャンネルで配信した内容を書き起こしてまとめたものです。

1. 投稿本数を増やすことが重要な理由


ソーシャルメディアを運用するに当たり、投稿本数のボリュームを出すことは決定的に重要です。週に1本や1か月に1本などの少ない投稿頻度では、アカウントがなかなか伸びていきません。

ユーザーに何度も接触するということが自分たちのブランドを覚えてもらう、買ってもらうための記憶作りには重要です。単純接触効果(※)というものですね。したがって投稿本数は増やす必要があります。しかし、ソーシャルメディア運用担当の方々に共通のお悩みとして、「どんな投稿を出せばいいの?」とネタ切れが起きることがよくあります。

そんなときに使える、3つのテクニックについてお話しします。

※単純接触効果とは、ある刺激に触れれば触れるほど、それを好きになっていく現象のこと。
参考:日本心理学会ホームページ

2. ネタ切れの時に使えるテクニック3つを紹介!

①繰り返し利用する


1つ目は、同じ投稿ネタを繰り返し使うことです。

以前に出したネタを、もう1回出してみることはまったく問題ありません。特にX(Twitter)は2~3週間ほどたつとユーザーがSNSネタを忘れてしまっているので、使いまわしができます。
ベストは少し切り口を変えること。同じネタでも少し書き方を変える、画像を加工して出すなどです。

同じネタを使い回してはいけないというルールはありません。むしろ投稿本数を増やすことができるので有効です。

②ユーザーの投稿を利用する


2つ目は、ユーザーの投稿を活用することです。

例えばInstagramのリグラム(リポスト)のように、ほかのユーザーの投稿を自社アカウントに再投稿することです。

ユーザーが自分たちのブランドの商品写真をアップしてくれているのを見つけたら、DMで連絡を取ります。「すごくいい写真ですね。この写真を公式アカウントで使わせていただきたいのですが、可能でしょうか」と交渉し、その投稿を使わせてもらう。

自分たちで撮影しなくてもユーザーのセンスで撮ったいい写真があるので、ブランドによってはそれをどんどんリグラムしていくといいでしょう。また、X(Twitter)にはリツイート/引用リツイートというやり方があります。特におすすめなのが引用リツイート。これは、個々のユーザーの投稿にコメントなどを付け、引用してツイートすることです。

おもしろい投稿があったら、それを引用し何か一言コメントを付けてリツイートする。これをやればどんどんコンテンツは増やしていけます。ユーザーの投稿を活用する、これが2つ目のTipsです。

③日常をコンテンツにする

3つ目は本日一番言いたかったこと、できるとかっこいいことです。それは自分たちにとっての当たり前が、ユーザーにとってのコンテンツということなのです。

自分たちの仕事には、日常になっているビジネスのノウハウ・スキルがありますが、外部の人が見ると珍しい驚く内容だったりします。こうした自分たちが当たり前だと思ってしまっているものを投稿することは有効です。

外部の人が驚く日常の例

私のお客さんの話ですが、全国に飲料の自動販売機を展開している会社さんがありました。そのネタ会議でいろんな雑談をしていく中であった出来事です。

「自動販売機は残り1本になると売り切れボタンが出る」というお話があって、私は初めて耳にした話でしたので、それに食いつきました。「ご存じないですか!? 自動販売機は温かい・冷たいという表示がありますよね。ちゃんと温かい状態・冷たい状態で出すために、残り1本になった時点で売り切れボタンが出るんです」とおっしゃるわけです。

どういうことかといいますと、自動販売機に補充したての缶ジュースやお茶は温まっていない・冷えていない状態です。ですから残り1本になった時点で売り切れボタンを出し、補充直後でも温度管理された飲み物を販売できる工夫がしてあるそうです。最後の一本は温まった状態・冷えた状態で残しているのですね。

「そんなおもしろい、思いやり機能みたいなものが付いていたんですか!」と驚いたら、私が驚いたことにお客さんは驚いて、「いや当たり前だと思っていました。自分たちにとってこれは普通のことだから」とおっしゃっていました。このように外部の人から見ると意外でおもしろいことが、内部の人から見ると日常の光景になっていることが結構ありますので、あまり知られていないおもしろい発見を投稿するといいのです。

自分たちにとって当たり前になっている職場の風景や、交わされている仕事の光景を投稿してみてもいいですし、より確実な外部の人が驚く日常の見つけ方もあります。
例えば以下などがあります。

  1. 社会科見学に来てくれた人たちから感想を聞く
  2. 会社やお店に訪ねてくれたお客さんに感想を聞く
  3. 新入社員にインタビュー

新入社員が入社したての時は見るもの聞くものすべてカルチャーショックばかりですので、その時の新鮮な驚きをインタビューしてちゃんと取っておく。そうすると自分たちの中では当たり前に見えているものが、外部にとって当たり前ではないことに気付きます。じつはそんな発見はたくさんあります。このような方法でコンテンツを発信していきましょう。

3. まとめ

本日は投稿本数を増やすための発想として3つの Tips をお話ししました。

1つ目は同じネタを繰り返し使うこと、2つ目はユーザーの投稿を利用すること、3つ目は自分たちにとっての日常をコンテンツにすることです。

4. 最後に

本記事の内容は「ガイアックス ソーシャルメディアラボ」の公式YouTubeチャンネルでも配信しています。

同チャンネルではSNSマーケティングの基本から、世の中で話題のケーススタディを取り上げて分かりやすく解説しています。ぜひチャンネル登録をよろしくお願いいたします!

この記事を書いた人:重枝義樹

マーケター。ソーシャルメディアマーケティング事業部 部長。ガイアックスでは大手企業、官公庁中心にソーシャルメディアマーケティングの支援を行う。ガイアックスでの5年に及ぶ経験をもとに、本気でソーシャルをやりたい人のためにSNS禁止のガチ勉強会も行う。

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