Instagram(インスタグラム)の新トレンドは『トップビュー』! フラットな写真の撮り方が今熱い!
2015/04/22
こんにちは、ソーシャルメディアラボの渕上です。
昨年末にX(Twitter)のユーザー数を上回ったとのアナウンスで、にわかにムーブメントが起きているInstagram。当ラボでもいくつかInstagramの記事をアップしておりますが、今ひとつ使い方がわかっていないユーザーが多いからか、基本的な使い方の情報を求めて辿り着かれるようです。
今回はInstagramの操作ではなく、Instagramがユーザーにどう使われているかにフィーチャーしてみようと思います。流行をつくるのはいつの時代でも女性だと言われておりますが、Instagramのインフルエンサーは流行に敏感な女性ファッションモデルや女優であり、彼女たちをフォローするユーザー層も7割は女性が占めています。
つまり、これからはInstagramから流行が生まれるということも想定できますよね。そんな彼女たちはInstagramで一体どのような写真を撮っているのでしょうか?ラボ(独身男性✕2名)でトレンドを追いかけてみた結果、斬新な写真の撮り方が流行っていることに気付きました。
すぐにでも試してみたくなるこの撮り方、あなたも試してみませんか?
■目次
1.Instagramのユーザーは7割が女性
2.トップインフルエンサーたちの使い方
3.流行を生み出すインフルエンサー
4.フラットに表現する「置き画」という撮影手法
5.フラットデザインの流れはInstagramでも!
6.「見るだけ」ユーザーの多いInstagramに発信者が増えるかも?
Instagramのユーザーは7割が女性
FacebookやX(Twitter)のように人を媒介にしてシェアされていく機能を持たないInstagram。インフルエンサーと呼ばれる流行発信者・世間に影響力を及ぼす人をフォローし、今流行っていることはもちろん、これから流行るであろう情報(ファッションやグルメネタ)を探すために使われているようですね。
前文で少し触れましたが、Instagramユーザーの特徴は2014年12月時点で以下のようになっています。
女性ユーザーが全体の7割を占める上に、29歳以下のユーザーがほぼ半数ということから、FacebookやX(Twitter)とはユーザー層が全く違うことがわかるかと思います。
さらに、フォロー対象も企業というよりは個人にフォーカスされているようですね。例えば国内企業アカウントのフォロワー数ランキングはこのようになっています。
国内企業アカウントのフォロワー数ランキング
一番多いInstagram Japanでフォロワーは26万程ですね。
では国内個人アカウントではどうでしょうか。
国内個人アカウントのフォロワー数ランキング
桁がひとつ違うのがわかるでしょうか。
1位のモデル・水原希子さんのフォロワーは218万で、2位以下を大きく引き離しています。218万人のファンを抱えるファッションモデルが行なう投稿に、影響力がないとは考えられませんね。
最後に海外の個人アカウントについても紹介しておきましょう。
海外個人アカウントのフォロワー数ランキング
さらに桁がひとつ違ってきます。
1位のInstagram公式はともかく、2位のビヨンセはフォロワーが3045万人!世界で活躍するトップアーティストの底力を感じますね。
流行を生み出すインフルエンサー
さて、こうやってInstagramのインフルエンサーについて調べていると、あるひとつの傾向があることに気づきました。
以下の3つのタイムラインを見比べて、何か気付くことはないでしょうか?
木村文乃
keiyamazaki
北欧、暮らしの道具店
謎のハッシュタグ「#置き画くら部」がInstagramで大流行
見ておわかりのとおり、料理を真上から撮影した写真『トップビュー』をメインコンテンツに据えているユーザーが増えているんです。本記事では上記の3つをご紹介しましたが、同じような撮影方法を取り入れているユーザーアカウントは枚挙に暇がありません。
そして、実は料理だけではなく、Instagramでもコンテンツの需要が高いと考えられるファッションにもその流れが来ています。Instagramではハッシュタグをつけて投稿することが当たり前になっていますが、「#置き画くら部」というハッシュタグをご覧になってみてください。
ファッションといえば以前は、カメラを意識せずに撮るスナップショットやスマートフォンのインカメラを利用した自撮り、自撮り棒と呼ばれるアイテムで俯瞰して自分を撮る(または複数)スタイルがSNSで流行りましたね。
その次に来ているのが、この「置き画」という撮影手法のようです。
フラットデザインの流れはInstagramでも!?
Windows8や、MacやiPhoneに使われているiOS7以降をご利用の読者はすでに体験しているかと思いますが、昨今Webの世界にはフラットデザインを取り入れた製品やサービスが主流となってきています。これは過度なデザインやグラデーションなどを排除した、凹凸のない平面的なデザインを指しています。
Instagramには使い切れないほどの画像編集ツールが備わっています。その操作は簡単で、陰影をつけたり補正をかけたり、もはや元の写真とは別物に仕上げてしまうことも可能となりました。加工されて当たり前となった写真は、どうしても過度なデザイン性を内包してしまいます。
Webの世界にフラットデザインの流れが来たように、Instagramにもできるだけフラットに表現する流れが来たのかもしれません。真上から全体が映るように撮影することで床面の凹凸は感じにくくなります。技巧でごまかすことができないので、良い素材をいかに色味のバランスを整えて撮影できるかが問われることになりますね。
そして「人」が表に出てこないため、写真の良さを判断する目も極力フラットになるでしょう。もちろんインフルエンサーを意識して見ているはずなのでバイアスがゼロにはなりませんが、料理をつくった「人」や、そのファッションを着こなしている「人」に影響されやすいカテゴリだけに、素材にスポットが当たるこの撮影手法は、今後コンテンツマーケティングに関わってくるのではないでしょうか。
リアル店舗を持つ飲食店にも「置き画」を取り入れているところがあった
そして、オシャレに敏感なユーザーが多いInstagramでの流行は、オシャレなエリアにリアル店舗を持つ飲食店も敏感に察知しているようです。
以下の2つは自由が丘にリアル店舗を持つ飲食店で、それぞれのメニュー紹介ページでは、まさに「置き画」として撮影された料理の写真が使われています。
fate cafe
こなな
「見るだけ」ユーザーの多いInstagramに発信者が増えるかも?
当ラボでは以前、女子大生を対象にInstagramの使い方についてアンケートを取ったことがあります。そのときかなり驚いたのですが、ほとんどの人は「誰かしらのアップした写真を見る」ためにInstagramを使っていることがわかりました。自分でアップする人は全体の4分の1くらいですね。
Instagramはテキストだけで投稿することはできません。写真か動画がセットでなければ投稿できないんですね。つまり、多くのユーザーが「見る専門」ということになります。
SNSのようなユーザーがコンテンツをつくって楽しむサービスでは、ユーザーが積極的にコンテンツを提供してくれなければ成り立ちません。Instagramが必ずしもそういったSNSとなるかはまだ分かりませんが、多くのユーザーがコンテンツをアップしやすくなるに越したことはないですよね。
特にファッションは、着ている人のパーソナリティが非常に重要となるコンテンツです。だからこそ「読者モデル」という肩書が活きるのでしょう。逆に言えば一般のユーザーが、ファッションに関してInstagramにコンテンツをアップするのは、ある意味では勇気のいる行動ですよね。
コンテンツがフラット化するということは、素材を選ぶ審美眼と、組み合わせるセンスがあれば、パーソナリティに自信がなくても情報発信がしやすくなると言えるのではないでしょうか。「人」を表に出さない分、投稿する気軽さも増しますからね。
いかがでしたでしょうか。
昨今のInstagramの勢いは凄まじく、今年もっとも注目されるSNSのひとつであることは疑いようがありません。とはいえ、FacebookやX(Twitter)でいうところのシェアやリツイート機能が無いことから拡散を見込みにくいため、企業で運用するメリットが中々見いだせずにいるのが現状です。
どう活かせるかを知るために、どう使われているかを知るのは非常に重要です。
今回の記事が、企業・個人を問わず今後Instagramをどう活用していくかの試金石となれば幸いです。
以上、『Instagram(インスタグラム)の新トレンドは『トップビュー』! フラットな写真の撮り方が今熱い!』でした。
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この記事を書いた人:ソーシャルメディアラボ編集部