今さら聞けないSNS業界頻出用語を一挙に解説!「エンゲージメント」「オーガニック」の正しい意味とは?
2024/02/07
昨今のSNS関連の用語には英語由来の用語が多く、英単語をそのままカタカナにしたカタカナ語が多数出てきます。
そこで今回の記事では、SNS業界で頻繁に使われるカタカナ語の本当の意味をご紹介します。
本記事は企業のSNSマーケティングを包括的に支援をしているガイアックスが解説しています。運用実績10年以上、大手企業を中心に累計1,000社以上の運用実績があります。
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※編集部注
2024年1月:最新情報をもとに加筆修正しました。
- ■目次
- エンゲージメント
- インプレッション
- リーチ
- CTR
- CVR
- オーガニック
- バイラル
- プラットフォーム
- パフォーマンス
- コンテキスト
- コンテンツ
- アド
- フリークエンシー
- インタラクティブ
- インフォグラフィック
- ユーザーエクスペリエンス(UX)
- ユーザーインターフェース(UI)
- モバイルフレンドリー
- ローンチ
- デモグラフィックス
- まとめ
1. エンゲージメント
おそらくSNSで頻出度ナンバー1の単語でしょう。
SNSでは、「エンゲージメント」はファンのブランドに対する「愛着心」「親密度」を意味します。
よく聞く「エンゲージメント率」とは?
例えばFacebookでは、エンゲージメントをいいね!・コメント・シェアで測るので、投稿のエンゲージメント率は、「いいね!+コメント+シェア」÷総いいね!数(ファン数)で計算します。
つまり「エンゲージメントが高いページ」とは、「ファンからの反応が良く、とても好まれているページ」といった意味合いを持ちます。
2. インプレッション
インプレッションは元々「印象」という意味の単語です。
SNSでよく聞くインプレッション数は、それが転じて「広告やコンテンツが表示された回数」の事を指す言葉です。インプレッション数はアクセス数とは別に、同じユーザーが複数回表示をされた場合にもカウントされます。
3. リーチ
元の単語のリーチには「届く範囲」や「広告などが人々の目にとまること」などを意味しますが、Web用語として使う場合は後者のイメージが近く、「ある広告やコンテンツが表示された人数を表す指標」として用いられます。
4. CTR
CTRは「click-through rate」の略で、クリック率とも言います。これは「ある広告やリンクをクリックして移動したユーザー数を、広告やリンクが表示された回数で割った割合」を表します。
どれくらいの人が、広告をただ見ただけでなく、興味を持ち商品やサービスのページに移動したのかを知ることができます。
5. CVR
CVRは「conversion rate」の略で、成約率とも言います。これは「購入や登録などの目標を達成したユーザー数を、広告がクリックされた回数で割った割合」を表すときに用いられます。
CTRがクリック数を見るのに対し、CVRはそのクリックから目的達成まで行きついた数を見ることができます。
6. オーガニック
大まかに言うと、SNSでは「オーガニック」=「無料」です。
オーガニックフード(有機農産物)でよく聞く単語ですが、その言葉通り「オーガニック」は「自然な」という意味を持つので、「オーガニックリーチ」とは、「(有料広告を使わない自然な)クチコミだけのリーチ」を意味します。
ちなみに、この場合のオーガニックの対義語は「ペイド(賃金が支払われている)」になります。
7. バイラル
「バイラル」は「クチコミで広がること」=「拡散」を意味します。
「バイラルメディア」という言葉でも最近よく耳にする言葉ですが、こちらもSNSでクチコミに話題になり拡散することを狙ったコンテンツを作成しているメディアです。
本来バイラル(Viral)は「ウィルス性の」という意味を持つので、ウィルスが広がっていく様に例えているようです。
8. プラットフォーム
SNS関連で「プラットフォーム」という単語が出てくる場合は、「Facebook」や「X(Twitter)」などの、SNSそのものを指します。
…と言われても、イメージが湧きにくいですよね。
元々IT用語でプラットフォームとは、「システムを動作させる基盤となるハードウェア」という意味を持つので、ソーシャルサービスやアプリを提供する基盤となる場=Facebook・X(Twitter)・Instagramなどを指します。
プラットフォーム=プラットホーム
余談ですが、電車の駅などに使われるプラットホーム(platform)は、上記のプラットフォーム(platform)とまったく同じ単語です。
9. パフォーマンス
スポーツやコンサートでの「パフォーマンス」とは、若干イメージの違う使われ方をします。
SNS関連ではよく「ページのパフォーマンス」という使われ方をします。この場合、「パフォーマンス」とは主に「成果」を意味します。
広告の収益や投稿に対するエンゲージメントなど、そういった「ページの活動が生み出す成果」すべてがひっくるめられています。
10. コンテキスト
直訳すると「文脈」という意味を持つこの「コンテキスト」という単語。
SNSやマーケティングでは、顧客のニーズや年齢層、流行などの、コンテンツを作る際に知っておきたい「背景」を意味します。
次の「コンテンツ」となんとなく言葉の響きも似ている点もご注意を。
11. コンテンツ
「コンテンツ」とは「受け手にとって価値のある情報」すべてを指します。
具体的には情報の「内容」「中身」という意味を持ち、基本的には文章や動画、画像やゲームなど、メディアが受け手に提供する情報や創作物全体を指します。
ポイントは、受け手にとって価値があるか・受け手に教養を与えるものかどうかで、そこが「ただの情報」か「コンテンツ」かどうかの判断基準となります。
まったく同じ意味を一言で表せる日本語の単語が無く、非常に包括的で便利な言葉なので、使用頻度の高い用語と言えます。
12. アド
ご存じの方も多いかとは思いますが、「アド」は「広告(Advertisement)」です。
もう一つややこしいことに、「追加する(Add)」という単語もカタカナにすると「アド」なので要注意です。
13. フリークエンシー
「到達度」という意味の単語であるフリークエンシー。マーケティング用語としては「広告やコンテンツが1人あたりに表示された回数」を指します。
繰り返しそのコンテンツを見るリピーターがどれくらいいるかを調べることができます。
14. インタラクティブ
SNS関連で出てくる「インタラクティブ」という言葉は、「対話形式」という意味が一番しっくりきます。
ブランドが一方的に情報を提供する訳ではなく、ファンも参加できるキャンペーンや質問などが、SNSにおけるインタラクティブなコンテンツになります。
15. インフォグラフィック
最近よく見かける「インフォグラフィック」という単語。
「インフォグラフィック」とは、「情報を視覚的に伝える図」です。
解説図やグラフ・分布図・地図など、インフォグラフィックには様々な形があり、どれも共通することは言葉で説明するよりも図を一目見た方が理解が早いという点です。
16. ユーザーエクスペリエンス(UX)
端的に言うと、製品やサービスを消費者が利用した際の「体験」を意味します。
つまりは、消費者がサービスを楽しいと感じたか、便利と感じたか、不快と感じたか、そういった「サービスに対するなんらかの反応」と言えます。
17. ユーザーインターフェース(UI)
「ユーザーインターフェース」とは、デジタル機器を操作し情報を得るために、人が触れるものの総称を指します。
スクリーンやコントローラー・キーボードなどの実際に手が触れるものだけでなく、サイトのデザインや情報入力画面、動作の軽さなどの「操作感」も意味します。
したがって、ユーザーインターフェースの良し悪し=ユーザーエクスペリエンスの良し悪しになります。
18. モバイルフレンドリー
「モバイルフレンドリー」なサイトとは、簡単に言うとスマホやタブレットなどのモバイル端末に対応しているサイトを指します。
モバイル用のページが用意されており、モバイル用にコンテンツやソーシャルボタンも設計され閲覧性の高いサイトが、モバイルフレンドリーなものとなります。
19. ローンチ
「ローンチ」とは、新しい機能やサービス・商品を提供開始することを指します。
「立ち上げ」という意味も持ちますが、SNS関連で出てくる場合は、主に新しい機能やアプリが提供開始される際に使われます。
20. デモグラフィックス
「デモグラフィックス」は、直訳すると「人口統計図」を意味します。
この定義で間違いではないのですが、SNSの視点で言うと、単純な年齢や性別だけでなくユーザーの興味や居住地などの、ユーザーの特徴を総称的に指すことが多いです。
まとめ
SNSで出てくるカタカナ語を紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
SNSは本来海外発のものが多いうえに、まったく同じ意味を一言で表す日本語訳がないことが多いので、必ずしも最初に上げた記事のように「日本語で言ってくれたら良いのに…」とはならず、カタカナ語にしてそのまま使った方が便利なケースが多いですよね。
しかし、こういった単語はどれも辞書で引いて上の方に出てくる意味だとしっくりこないものが多いので、それらの細かいニュアンスも含んだ意味を理解する必要があります。
SNSでは新たな機能やトレンドが次々と出てくるので、その都度新しい用語を覚える必要がありそうです。