Facebook第3四半期決算にて初の売上45億ドル超、MAU15億5000万人突破

2015/11/16

Facebookは現地時間2015年11月4日、第3四半期(2015年7~9月)の決算を発表しました。

売上は前年同期比11.3%増の45億ドル、一株当たりの売上0.57ドルとウォール街の予測を上回る結果となっています。

発表当日の時間外取引で株価は一時5%上昇し過去最高の109.34ドルをマークしました。CEOのMark Zuckerberg氏は「非常に好調な四半期だった」と述べています。

■市場予測を上回る結果

アナリスト予測:売上43.7億ドル 一株当たりの売上 0.52ドル

3Q決算発表:売上45.0億ドル 一株当たりの売上 0.31ドル

11期連続でアナリストたちの予測を良い意味で裏切り続け、「Facebook離れ」や「飽和状態」と言われた一時期からは遠ざかったと言えるでしょう。

■増え続けるユーザー数と伸び悩むX(Twitter)

ユーザー数も伸びを見せており、前年同期比4.02%も上がりました。日間/月間アクティブユーザーは以下の通りです。

日間アクティブユーザー数(DAU):10億700万人(17%増)…内モバイル 8億9400万人(27%増)

月間アクティブユーザー数(MAU):15億5000万人(14%増)…内モバイル 13億9000万人(23%増)

飽和状態とされていた先進国でもなおユーザー数を伸ばし続け、アメリカとカナダで400万人の新規ユーザーを獲得しています。

あわせて今回はアジア太平洋地域でも成長が見られました。一方、X(Twitter)はユーザー数の伸び率がゆるやかとなっており、2013年に40%あった勢いは今や10%台にとどまっています。これが1.3億ドルの赤字と株価へ影響を及ぼしています。

■好調な広告事業

メインの広告売上高は43億ドルとなり、売上45億ドル中95%以上を占めました。そのうち、モバイル広告事業の売上高は34億ドルとなり、全広告売上の約78%を占めています。

ニールセン調査で明らかとなったテレビ広告とFacebook広告が相互に補完し合う関係性について、TRP(Target Rating Point、ターゲット延べ視聴率)というFacebookにおける視聴率を計れる仕組みの導入など広告事業の拡大に向けた取り組みを次々と発表しています。

また、米国では1日のうちモバイルに費やされる時間5分に1分はFacebookとInstagramに費やされているとされます。

Facebookはすでに250万の広告主が利用していますが、日本でも10月から広告を本格的に開始したInstagramは、新しい広告フォーマットと用途の導入や、API(Application Programming Interface)の公開、セルフサーブ型の広告運用の提供の開始などにより、マーケティング担当者はFacebookとInstagramの両方を活用して共通のターゲティングでキャンペーンを実施することが可能になりました。

広告売上:43億ドル(前年同期比45%増)…内モバイル 34億ドル(前年同期比73%増)

他にもモバイルユーザーの拡大に伴いモバイル向け広告サービスの強化を発表し、広告事業は一層の盛り上がりを見せてくることでしょう。

この記事を書いた人:ソーシャルメディアラボ編集部

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