【Facebook勢力図:プロ野球編】一番ファンと距離が近いチームはどこだ!?各球団のFBページを徹底比較。
2014/10/23
ゴングを鳴らしたプロ野球場外戦。
皆様おはようございます。熱血虎党の編集長です。
ついに…ついに、阪神タイガースがクライマックスシリーズを突破し、9年ぶりの日本シリーズ進出が決定しました!!
…というお話は一旦置いておいて。今回の記事では、業界別Facebookページ分析の第二弾として、プロ野球12球団のFacebook公式ページの運用方法や平均エンゲージメント率を徹底分析して、どの球団がファンと一番距離が近いかを調査していきます。
一般企業とはやや運用方法が異なりますが、どれも非常にエンゲージメント率が高く、また参考になる点も多々あります。果たしてFacebookページの順位は、シーズンの成績とも比例したのでしょうか?あなたの応援しているチームはどんなページを運用しているのでしょうか?そういったことにも注目して、見ていただけると幸いです!
(追記:「チャンピオンシリーズ」⇒「クライマックスシリーズ」に修正しました)
■目次
プロ野球Facebookページ対決!一番ファンと距離が近いチームはどこだ!?
1.各Facebookページエンゲージメント率比較
2.各球団Facebookページの特徴・セリーグ編
3.各球団Facebookページの特徴・パリーグ編
おまけ:編集長の日本シリーズ予想(※追記あり)
1.各Facebookページエンゲージメント率比較
それではさっそく、各チームの公式Facebookページのエンゲージメント率を比較してみましょう。(※広島東洋カープだけは公式Facebookページが存在しません)
ファン数はページ運用を開始したタイミングによって変わるので、投稿への平均エンゲージメント率から、そのチームのファンとの距離の近さを測ってみようと思います。分析には、当社で開発した解析ツールFantastics(ファンタスティクス)を使いました。
どちらのページも、同リーグの他のページとは少し違ったユニークな運用をしています。こういった結果が出るのがFacebookの面白いところですね。
それではさっそく各ページの特徴を、エンゲージメントが高かった投稿と一緒に見ていきましょう。
2.各球団Facebookページの特徴・セリーグ
読売ジャイアンツ:ジャビット【公式】
- ファン数:55,971
平均エンゲージメント率:18.45%
シーズン成績:セリーグ1位
エンゲージメント率:12球団第1位
セリーグのエンゲージメント率1位は、シーズンの結果と同じく読売ジャイアンツのページでした。こちらのページは、マスコットであるジャビットくんをフューチャーしたページとなっており、試合結果や意気込み・選手との写真を全てジャビットくんがアップしているという体で運営されています。
ポイント:お手本のようなキャラクター運用!
どのチームにもマスコットが存在しますが、いち早くそのマスコットを使ったFacebookページを運用しているジャイアンツ。正にキャラクター運用のお手本とも呼べるページですね。
横浜DeNAベイスターズ
- ファン数:87,153
平均エンゲージメント率:6.75%
シーズン成績:セリーグ5位
エンゲージメント率:第2位
平均コメント数:セリーグ第2位
今シーズンは最終的には5位でしたが、今年はジャイアンツに勝ち越すなど、セリーグを大いに盛り上げた横浜DeNAベイスターズ。
ポイント:グラウンドレベル・舞台裏写真の充実!
投稿されている写真はどれも綺麗で迫力があり、また投稿内容も多岐に渡っています。ベンチ裏でメンバー表を持っている中畑監督の写真なんて、野球ファン的には激レアですね。こういった裏側の写真をどんどん出していくのも、Facebookページ運用ならではです。
東京ヤクルトスワローズ
- ファン数:39,773
平均エンゲージメント率:6.54%
シーズン成績:セリーグ6位
エンゲージメント率:第3位
こちらも残念ながら2014年シーズンは最下位に沈んだスワローズですが、Facebookページはとても盛り上がっています。
ポイント:ポジティブな投稿で未来への希望が湧く運用を!
Youtube動画の投稿も流しており、丁寧な運用をされているということが伺えます。今シーズンは最下位に沈んだといっても、真中新監督の発表や山田哲人選手の安打記録更新など、来期に向けた希望が湧く明るい投稿の多い、ファンにとって嬉しいページになっています。
阪神タイガース DreamLinkプロジェクト
- ファン数:244,866
平均エンゲージメント率:4.32%
シーズン成績:セリーグ2位
ファン数:12球団第1位
平均コメント数:セリーグ第1位
9年ぶりの日本シリーズ進出を決めた阪神タイガースのFacebookページ。ファン数が多いため、エンゲージメント率ではやや不利になってしまいますが、コメント数が非常に多くなっています。
ポイント:ファン同士がコメントで盛り上がれる場を!
日本シリーズ進出を決めたCS第4戦の投稿は、なんと4900以上ものコメントが試合展開とリンクして付き、ちょっとした実況スレと化しました。他のページと異なるのは、タイガースのページは試合開始直前に投稿がされている点です。そうすることで、試合開始からファンがリアルタイムに書き込める場となっています。また、ファン同士が会話をして仲良くなり盛り上がるシーンも多く見受けられるので、コメントの効果が大きなページになっています。
中日ドラゴンズ
- ファン数:99,593
平均エンゲージメント率:3.27%
シーズン成績:セリーグ4位
ファン数:セリーグ第2位
いつのまにかCS圏内の3位に肉薄していた、相変わらず不気味な中日ドラゴンズ。エンゲージメントは他のページと比べるとやや低くなっていますが、とても良い運用をされているように見えます。
ポイント:リアルタイム制の強い投稿を!
特徴的なのは、一試合の中でも試合が動いたシーンで何度も投稿をしているという点。臨場感・リアルタイム感のある投稿が多く、今後伸びてくる可能性を大いに感じさせてくれるページです。
3.各球団Facebookページの特徴・パリーグ編
埼玉西武ライオンズ:Lions Community
- ファン数:9,330
平均エンゲージメント率:7.74%
シーズン成績:パリーグ5位
ファン数:12球団最少
エンゲージメント率:パリーグ第一位
ファン数は12球団で最少ながら、堂々のパリーグエンゲージメント率1位に輝いた、西武ライオンズのLions Communityというページ。『ファン、選手、スタッフなど、埼玉西武ライオンズにゆかりのある人々が「L」ポーズを決めて出演!』というテーマで運用されています。
ポイント:わかりやすいテーマを持ち、ファンを巻き込む!
他のチームのページとは違い、明確なテーマを持ち、ファンを巻き込む形で運用されているユニークなページで、平均エンゲージメント率の高さからその人気も表れています。ファン参加型の理想的なページとして、企業活用でも是非参考にしたいレベルですね。
福岡ソフトバンクホークス
- ファン数:79,040
平均エンゲージメント率:6.28%
シーズン成績:パリーグ1位
エンゲージメント率:パリーグ第2位
多くのファンを抱えながらも、高いエンゲージメントを維持するソフトバンクホークスのページ。今年も最後までもつれはしましたが、レギュラーシーズン1位でCSも突破という確実な強さを見せました。
ポイント:複数画像投稿でカッコよく!
Facebookページも、動画投稿・複数画像投稿・セール情報などなど様々なタイプの投稿でファンを楽しませる、非常に堅実な運用をしています。
千葉ロッテマリーンズ
- ファン数:41,987
平均エンゲージメント率:4.35%
シーズン成績:パリーグ4位
エンゲージメント率:パリーグ第3位
非常に熱い独特な声援を送るファンを持つ千葉ロッテマリーンズのFacebookページは、やはりエンゲージメント率も高くなっています。こちらも複数の画像を投稿し、ビジュアル面で充実しています。
ポイント:時事ネタもバッチリチェック!
ここ最近最もエンゲージメントが高かったのは里崎選手の引退試合に関する投稿ですが、QVCマリンフィールドから撮影された皆既月食の写真投稿が非常に印象的です。美しいスタジアムも野球にとっての魅力の1つなので、そういった写真も人気を呼ぶのではないでしょうか。
北海道日本ハムファイターズ
- ファン数:171,077
平均エンゲージメント率:3.71%
シーズン成績:パリーグ3位
ファン数:パリーグ第1位
投稿件数:パリーグ第2位
今シーズン、ソフトバンクホークスと最後まで激戦を繰り広げた北海道日本ハムファイターズ。北海道を熱く盛り上げるファイターズは、Facebookページでもパリーグ最多・12球団でも2番目に多くのファンを抱えています。
ポイント:熱くカッコイイ一文を!
画像投稿が中心の王道的な運用をしており、最近の投稿では特にCSの盛り上がりや稲葉選手・金子選手の引退もあり、非常に多くのエンゲージメントを獲得しています。個人的に印象に残ったのは、上の画像の投稿。ホークスとのCSを3勝3敗のタイに持ち込み、奇跡を信じるファンの心を湧き立たせる短い文章。勢いと熱さを感じる一文も、時には非常に効果的ですね。
東北楽天ゴールデンイーグルス
- ファン数:149,854
平均エンゲージメント率:2.77%
シーズン成績:パリーグ6位
ファン数:パリーグ第2位
昨年は初の日本一も相まって、驚異的なエンゲージメント率を記録した東北楽天イーグルスのFacebookページ。
ポイント:全てにおいてハイレベルなお手本のような運用!
今年は成績が昨年のようには振るわなかったため、全体的にややおとなしい印象ですが、それでもエンゲージメント率は高く、練習中の選手の表情などが見られる丁寧な投稿は健在です。投稿数も非常に多く、やはり最も理想的なプロ野球チームのFacebookページ運用と呼べそうです。
オリックスバッファローズ
- ファン数:28,874
平均エンゲージメント率:2.64 %
シーズン成績:パリーグ2位
投稿件数:第1位
レギュラーシーズン2位ながらも、CSで涙をのんだオリックスバッファローズ。エンゲージメント率は低くはないですが、やや他のページに比べると盛り上がりに欠けます。やはり最後の失速が響いてしまったのでしょうか…。
ポイント:面白いコンテンツは沢山ある!
とはいえ今年は6年ぶりのAクラスを達成したので、来期への期待は大いにあります。また、Bs夏の陣などの球場コンテンツの面白さは12球団随一で、さらには可愛すぎるマスコットベルちゃんを抱えるなど、Facebookページ運用でも下剋上を果たすポテンシャルは十分だと思いますので、今後に注目です!
最後に
長くなってしまいましたが、皆様の贔屓チームのFacebookページはいかがでしたでしょうか?個人的にはやはり、ジャイアンツのジャビットくんのページが面白いなぁと思いました。
リーグ優勝したホークス・ジャイアンツの投稿や日本シリーズ進出を決めたタイガースの投稿はどれもエンゲージメントが高かったですが、昨年の楽天イーグルスの投稿のような異常な数値は出ておらず、いかに昨年の楽天旋風が凄かったかも再認識しました。
また、試合開始前と試合終了後の投稿の2種類があるのも興味深いですね。試合終了後の投稿の方がカッコイイ写真を用意しやすいですが、開始前の投稿の方がリアルタイムでコメントが付きやすくなる、というメリットがあるようです。
総じて、ファンが喜ぶポジティブな投稿やきれいな写真投稿が多く見受けられ、暗い話題よりも明るい話題が中心になっています。またどの投稿にも特にコメントが多く、喜びを共有する内容から時には熱い議論など、ファン同士がコメントで盛り上がることができる場となっています。
シーズンの順位ともあまり比例しなかったのも面白いですね。果たして来季、エンゲージメントで善戦した横浜・ヤクルト・西武の逆襲はあるのでしょうか?それからカープの参戦も望まれます。実力と勢いを兼ね備えた有望な若い選手が多く、カープ女子・インパクト抜群のマスコット・スライリーなど、面白いコンテンツは沢山あるので、来季はこのFacebookページ戦力図にカープがどのように食い込んでくるかにも注目したいです。
以上、『【Facebook勢力図:プロ野球編】一番ファンと距離が近いチームはどこだ!?各球団のFBページを徹底比較。』でした。
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おまけ:編集長の日本シリーズ予想
さてさて、いよいよ明後日10月25日に開幕する日本シリーズ。みなさんはどちらのチームを応援しますか?
ここでは勝手に、日本シリーズの予想をしてみようと思います。
ずばり、4勝2敗で阪神タイガースの勝利です。
具体的に言うと、1・2戦目は甲子園で接戦を勝利し、3・4戦目は福岡ドームで落とすも5戦目で打線が爆発し再び勝利、勢いそのままに6戦目で甲子園で胴上げです。
…まぁ細かい結果や勝敗数はさておき、阪神タイガースの日本一を予想します!!(これが言いたかっただけ)
※10月30日追記:
編集長の予想も見事に外れ、4勝1敗で福岡ソフトバンクホークスの日本一が決定しました。すみませんでした。
ホークスの選手ならびにファンの皆様、おめでとうございます。タイガースは…来年もがんばりましょう…。
この記事を書いた人:ソーシャルメディアラボ編集部