【2016年4月】最近のInstagram 仕様変更・アップデートまとめ
2016/05/24
写真や動画の共有に特化したSNS「Instagram」。昨年9月に国内のMAUは過去1年間で倍増し810万人を突破し、その後わずか2ヵ月間で920万人を超えました。
世界中で爆発的に勢力を拡大していく一方、ユーザーのニーズに対応するため、しばしばアップデートされていくInstagram。本記事では、ここ過去3か月の更新情報を一気におさらいできるようにまとめました。
- ■目次
- ログインしたまま複数アカウント切替機能
- 動画の再生回数表示に
- 動画時間4倍に拡大15秒から60秒に、複数動画のまとめ編集機能
- アルゴリズム導入
- まとめ
1.ログインしたまま複数アカウント切替機能
今まで複数アカウントを所有する方がアカウント切り替える場合、一度ログアウトしてから別のアカウントでログインする必要があり、大変煩わしいものでした。しかし今回の変更で切り替えが円滑になり、複数アカウントを所有することの自体の障壁が低くなったと考えられます。
現在、企業や個人事業主の店舗でもInstagramを活用することが多くなっています。複数のアカウントを使い分けたいというニーズもあるため、web担当者の方にとっては個人用アカウントと仕事用のアカウントを使い分けることができるようになり、とても便利になったのではないでしょうか?
1)アカウント追加方法
① まず、自分のプロフィール画面の右上にある歯車マークの「設定」を押します。
② 次に、設定ページ下部の「アカウントを追加」を押します。ここが新機能で今までこの欄はありませんでした。
③ 最後に、既に所有しているユーザーネームとパスワードを入力し「ログイン」を押します。成功すればそのままプロフィール画面にとびます。
2)アカウントの切替方法
① 複数アカウントが追加されているとき、画面上部のユーザーネームの右隣に下向きマークが表示されます。
② ここを押すと今切り替えられるアカウント一覧が表示され、それぞれのアカウントを押すだけで切替が可能です。
アカウントは同時に最大5つまで所有可能で、プッシュ通知設定はそれぞれのアカウントで個々に行えます。この新機能はiOS7.15以降で利用できます。さらに今回のアップデートに伴い、マルチアカウント対応の閲覧アプリ「Fotogramme」によって切替がよりスムーズになります。(ただしこのアプリからの投稿はできません。)
参考URL:https://itunes.apple.com/jp/app/fotogramme-for-instagram/id449380292?mt=8
2.動画の再生回数表示に
この機能は動画を3秒以上再生したユーザー数を「view」としてカウントするものです。Facebookではすでにこの機能を公式に導入しています。さらに、「view」押すと「いいね!」をした全ユーザーと総数が表示されます。2月からテスト運用を開始し、数週間をかけて世界中にロールアウトしていく予定です。
この機能によって企業は動画投稿のリーチ数を把握することが可能になり、ビジネスでの活用でも大いに役立つでしょう。「ここ6か月で動画再生が40%増加」や「動画広告からWebサイトを訪問した経験がある人は26.0%」(*)というデータに代表されるように、動画広告がユーザーへ有効な訴求方法だということがわかります。動画は静止画よりもユーザー自身がその内容をイメージしやすく、企業にとっても的確に内容を伝えることができるでしょう。その分動画広告は静止画広告より効果的であるといえます。
*ジャストシステムの「モバイル&ソーシャルメディア月次定点調査(2016年2月度)」
3.動画時間4倍に拡大15秒から60秒に、複数動画のまとめ編集機能
動画の撮影及び再生時間が今までの4倍の60秒となりました。この機能も数か月をかけて全ユーザーに機能拡大していくロールアウト方式をとっています。
ただし、1分間もの動画を撮影する機会はさほど多くないのではないでしょうか。そこでさらなるアップデートとして、複数の動画をまとめて、一つの動画としてつなぐ機能がiPhone版アプリ限定で公開されました。これはiOS7.19以降で利用可能です。
上でも述べたように、最近ユーザーのInstagram動画の利用が伸びています。Instagram社は今後も動画に関連する機能の充実化を図ることを発表しています。同社は動画関連のサービスとして、無限ループ可能の1秒動画を作成するアプリ「Boomerang from Instagram」とタイムラプス(早送り)動画を撮影できる「Hyperlapse from Instagram」を公開しています。
4.アルゴリズム導入
「投稿の見逃し防止」を目的としたこのアップデートはX(Twitter)もFacebookもすでに導入している機能です。
1)そもそも「アルゴリズムタイムライン」とは
タイムラインのUI設計には2種類あります。1つ目は最新情報に基づいた順。つまり新着順、時系列に投稿が並べられていきます。これが今までの方式でした。2つ目がハイライトです。これが今回のアルゴリズムで実現されるもので、投稿の順がユーザー一人ひとりに最適化される方式です。Facebookではすでに「エッジランク(新密度、重み、経過時間)」に基づいてアルゴリズムが組まれています。Instagram公式ブログでは、以下のように定義されていました。
-
- “The order of photos and videos in your feed will be based on the likelihood you’ll be interested in the content, your relationship with the person posting and the timeliness of the post.”
●ユーザー(あなた)のフィード画面の写真やビデオの順番は、各ユーザーが興味のありそうなコンテンツや投稿の関係性、投稿時間などがもとになります。(ラボ編集部訳)
2)導入の背景
ユーザー・投稿の増加、そしてタイムラインのフロースピードは加速し、投稿を見逃す頻度が増えています。そこでインスタグラムはユーザーが興味・関心を示しそうな投稿を優先してタイムラインに上位表示させることにしました。
Instagramにおける爆発的な人気の上昇とユーザーの急増が、タイムラインの混雑を招き、悩みの種に思うユーザーが増えてきています。ここで、ユーザー心理として何が起こるのか、似たケースであるX(Twitter)の例を出しながら考えていきます。X(Twitter)はいまだ国内では人気がありますが、海外では下火になってきています。その理由として、ユーザーがタイムラインに溢れる多種多様なツイートをノイズと感じる場面が多く、それらがスパムや悪評につながるということが考えられるためです。そこで、タイムラインをより快適なものにするために、X(Twitter)も一部アルゴリズム変更をしたのでしょう。
5.まとめ
Instagramはここ数ヶ月でいくつかの変更がありましたが、やはり一番影響が大きいのはアルゴリズムの導入です。Facebook・X(Twitter)もそうですが、ユーザーのタイムラインに載り、リーチすることが徐々に難しくなってきています。今後はよりユーザーに関連した、価値のある投稿をするかがカギとなるでしょう。
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この記事を書いた人:ソーシャルメディアラボ編集部