Facebookのスナチャ化に新しい広告フォーマット! 2017年3月の主要なSNSニュース

2017/04/07

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先月は各社「ライブ動画」や「ストーリー(1日で消える動画)機能」など、動画に関するアップデートが多く見られました。それでは2017年3月の主なSNSニュースをご紹介します。

    ■目次

  1. Facebook
  2. Instagram
  3. X(Twitter)

1. Facebook

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FacebookのMessengerにも、ストーリー機能

Facebookは米国時間3月9日、ユーザーがその日の出来事を伝えることのできる新機能「Messenger Day」を、「Messenger」アプリに追加しました。またFacebookアプリにも「Facebook Stories」を追加しました。

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画像引用:http://ja.newsroom.fb.com/news/2017/03/more-ways-to-share-with-the-facebook-camera/

TechCrunchでは“若い世代向けにモバイル中心の第2のニュースフィードを作っている”という表現がされていましたが、まさにその通りだといえます。投稿数が減少している中、新たな起爆剤になり得るのでしょうか。また 今後数か月をかけて、Facebookカメラで撮った写真や動画に適用できるフレームやエフェクト機能を追加していくとのことです。

Facebook社はInstagramで成功したSnapchat似の機能を、Messengerまで実装しました。Instagramのストーリーは驚異的な成功を収めましたが、Facebookでも同様の成功が得られるか注目です。

■参照
http://ja.newsroom.fb.com/news/2017/03/more-ways-to-share-with-the-facebook-camera/

新広告フォーマット「コレクション」

Facebook広告に新たな広告フォーマット「コレクション」が追加されることを2017年3月24日に発表されました。

製品を関連する画像や動画と組み合わせて、モバイルでのショッピング体験の向上を図ることができるフォーマットです。 すでに一部のアカウントで利用可能となっていますが、日本でも数ヶ月以内に全アカウントに対して実装されるとのことです。

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画像引用:https://www.facebook.com/business/news/inspire-shoppers-to-purchase-with-a-collection

消費者の4人に3人は、ソーシャルメディア上の動画が購買判断に影響すると答えています。アディダスやTOMMY HILFIGERといったブランドは、コレクション広告で動画と商品カタログを効果的に組み合わせ、早くも成果をあげています。

アピールしたい商品をスムーズに製品セットとして選択できるようにするために、データフィードの整備が重要になります。広告へ効果的に活用できるように、データフィードの運用をすることがポイントになりそうです。

■参照
https://www.facebook.com/business/news/inspire-shoppers-to-purchase-with-a-collection

位置情報を使った新機能も追加

Facebookはライブ・ロケーション機能を追加しました。これは1対1またはグループでのプライベート・チャット中に1時間に限って地図上にリアルタイムで自分の場所を表示する機能です。

また、Facebookアプリの「More」メニューの中に「City Guides」という新しい機能が加わりました。 この機能では、友達が訪れた都市がリストアップされて現地のおすすめ観光地などを調べることができます。

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画像引用:http://newsroom.fb.com/news/2017/03/introducing-live-location-in-messenger/

これらの機能が装備されたことによって、MessengerやFacebookはFoursquareのSwarmのような位置情報アプリやDown To Lunchのような待ち合わせアプリの直接のライバルとなります。 同じく3月、GoogleMAPは自分がいる場所をリアルタイムで共有可能になりました。Googleもソーシャル化していますが、それを阻むFacebookの壁は高いです。

■参照:
http://newsroom.fb.com/news/2017/03/introducing-live-location-in-messenger/

ライブ動画配信がより手軽に

Facebookのライブ動画をデスクトップパソコンやノートパソコンからも配信可能にすることを発表しました。

また、360度動画のライブ配信について、このツールの利用範囲を拡大し、世界中の全ユーザーが利用できるようにしたことを明らかにしました。同社は2016年12月、National GeographicのFacebookページで、360度動画のライブストリーミングを開始していました。

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画像引用:http://ja.newsroom.fb.com/news/2017/03/golive_frompc/

固定カメラが内蔵されているデスクトップパソコンやノートパソコンによるライブ動画の配信が可能になることで、質問形式のライブ動画配信からビデオブログ、ハウツー、ゲーム実況まで色々な用途で利用の機会が広がり、これまでライブ動画配信を活用していなかった人にとってもより便利になるであろうと考えられています。

Facebookはライブ配信コンテンツがより流通する色々な施策を実施していますが、今回のニュースもその施策の1つと考えられます。

■参照
http://ja.newsroom.fb.com/news/2017/03/golive_frompc/

オーディエンスネットワーク活用のメリットとは

Facebookのターゲティング機能を使って、FacebookおよびInstagramの枠を超えて提携する外部の媒体に広告を配信することの出来るオーディエンスネットワーク。 国内では月間2100万人に、グローバルでは10億人にリーチが可能です。

Facebookの人ベースのターゲティングをオーディエンスネットワークでも利用可能なため、ユーザーにマッチした広告を媒体社のコンテンツの中でも配信することができます。

広告主の立場では、国内のほか全世界に向けて、Facebookプラットフォームにとどまらない多くのリーチとパフォーマンスを得られる点が大きいでしょう。 2016年5月からは動画広告への配信が始まり、さらに出稿できる選択肢の幅が広がっています。Facebook社は、オーディエンスネットワークの媒体社新規開拓を加速させていくと明言しています。新しい媒体が増えることで、今後より効果が期待できそうです。

■参照
http://markezine.jp/article/detail/26078

2. Instagram

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ビジネスプロフィール利用企業者数800万以上

Instagramは昨年8月に立ち上げた「ビジネスプロフィール」の利用企業数が800万社以上になったことも発表しました。 今後さらにビジネスプロフィールを充実させていく計画で、例えば年内に美容院などの「予約」タブを追加するとしています。

同社が紹介した美容院のビジネスプロフィール例では、予約タブをタップして次の画面で予約内容(ヘアカットかカラーリングかメイクアップかなど)を指定し、細かいバリエーションを決め、日時を指定すると総額が提示されるので、それで良ければ「予約を完了」ボタンをタップすることで予約できます。

多くのことがInstagram内で完結するようになる日も近そうです。また、このようにInstagramの便利さが増すことで、よりユーザーが増えることが期待できるので、企業側もますますInstagramに力を入れる必要性が増えます。

■参照
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1703/23/news114.html

ライブ動画をデバイスに保存可能に

Instagramは米国時間3月20日、ユーザーがライブ動画の配信後に動画をスマートフォンに保存することができる機能を加えたと発表しました。 2016年11月に提供を開始したライブ動画機能では、Instagramはユーザーが配信したライブ動画は配信後に自動的に削除される仕組みを採用していました。

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画像引用:http://blog.instagram.com/post/158630440252/170320-savelive

この機能がついたことで、今後はInstagramのユーザー以外の人とも動画をシェアすることが可能になりました。ただし、保存されるのは動画のみであり、コメントやいいね!、視聴者数などの情報は保存されません。また、今までどおり、配信後のライブ動画はアプリからは削除されます。

Instagramは、今回追加した保存のオプションの他にも、2017年中にさらにライブ動画配信機能を改善していくといいます。よりライブ動画が手軽なものに、身近なものになりそうです。

■参照
http://blog.instagram.com/post/158630440252/170320-savelive

広告主が全世界で100万を突破

Instagramは3月22日(米国時間)、全世界でInstagramの広告主が100万を超えたことを発表しました。 昨年9月には広告主が50万を突破しましたが、今回の発表によって、この半年間で世界における広告主の数が2倍以上の伸びを記録したことになります。

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画像引用:http://ja.newsroom.fb.com/news/2017/03/instagram_1madvertisers/

2016年は、シェアした写真・動画が24時間で消える機能「インスタグラム ストーリー(Stories)」の発表、動画トレンドの高まり、新しいアプリアイコン、そして全世界で6億人以上となったコミュニティの成長など、Instagramにとって昨年は創業以来もっとも変化の多い年でした。インスタグラム ストーリーにおける広告の提供も開始し、3月より世界中のあらゆる規模のビジネスがリーチ目的の広告を出稿することができるようになりました

■参照
http://ja.newsroom.fb.com/news/2017/03/instagram_1madvertisers/

3. X(Twitter)

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2017年は動画広告に注力

X(Twitter)Japanは3月14日、同社の2017年度の事業戦略に関する記者説明会を開催しました。 この中で、広告事業担当本部長の味澤将宏氏は、2017年度は、アクティブユーザーの獲得と動画広告プラットフォームに注力し、投資を行っていくと語りました。

同氏が語るツイッターの特性とは、リアルタイム性です。ツイッターは他のSNSと比べ、リアルタイムでつぶやかれるというスピード感が特徴です。同社では、この特徴を活かすため、ライブ映像を配信し、リアルタイムで会話が活性化・拡散されることを狙っています。

そして、今後はその特徴を活かした広告商品を開発していくといいます。 早速X(Twitter)は、Periscope APIのプライベートベータ版の提供を開始しました。これはPeriscopeのデータを各種プラットフォームから直接読み書き可能にするもので、カメラなどのハードウェアやソフトウェア、ウェブサービスから直接ライブ配信が行えるようになりました。

■参照
http://news.mynavi.jp/articles/2017/03/16/twitter/

「ファーストビュー」開始から、1周年

X(Twitter)のタイムラインのトップに24時間、動画広告を表示できる広告「ファーストビュー」の1周年を迎えました。 X(Twitter)社はファーストビューの効果について、通常の動画広告に比べ、ユーザーの反応率が高くなり、好意的な共感や購買意向、認知形成の向上に繋がると発表しました。

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画像引用:https://blog.twitter.com/ja/2017/0306fv1

ファーストビューは、「X(Twitter)上で今何が起こっているか」というインパクトを伝えることに最適です。たとえばJaguar USAはファーストビューとプロモトレンドを組み合わせ、利用者の方々から多くの反応と会話を獲得しました。

X(Twitter)の一番目立つ場所であるタイムラインのトップに24時間、動画広告を表示できる広告であるため、逆に誤ったイメージを植え付けないようにより細心の注意を払って作る必要があります。

■参照
https://blog.twitter.com/ja/2017/0306fv1

返信ツイートの「@ユーザー名」を140文字制限から除外

米X(Twitter)は、文字制限に関する仕様変更を発表しました。今後、リプライする際の「@ユーザー名」は140文字制限に含まれなくなります。返信先のユーザー名は返信ツイートの本文中には含まれず、本文の上に表示されます。その分、多くの文字数を会話に使えるようになります。

複数ユーザーへの返信ツイートの場合、本文の先頭に一連の「@ユーザー名」が並ぶよりも読みやすく、誰が会話に参加しているか分かりやすくなりました。

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画像引用:https://blog.twitter.com/2017/now-on-twitter-140-characters-for-your-replies

X(Twitter)では2016年5月、今後数ヶ月以内に返信ツイートの@ユーザー名のほか、写真や動画のアップロード先短縮URL、投票などをツイートの140文字に含まないようにすることを発表しており、今回のメンションにおけるユーザー名以外は、すでに実装されています。 日本語に比べて他の言語は1単語に含まれる文字数が多いので、世界でこれによって恩恵を受ける人は多いでしょう。

■参照
https://blog.twitter.com/2017/now-on-twitter-140-characters-for-your-replies

この記事を書いた人:ソーシャルメディアラボ編集部

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