【Facebook】グループ内で売買ができる『販売』ボタンが追加。Facebook上のC2C取引は日本で流行るか!?

2015/02/16

海外ではFacebookを使ったC2C取引が盛んです。

米国時間の2月10日に、FacebookはFacebookグループで使える『販売』ボタンのリリースを発表しました。

Facebookグループ内で、フリマのような感覚で何かしらを参加者に売るときに便利な機能…

…なのですが、そもそも「Facebookグループを使って誰かと売買する」という発想に、イマイチピンとこない方も多いのではないでしょうか。私もそうでした。

実は海外では、「Buy and Sell (in) ○○(○○に住んでいる人向けの売買グループ)」と銘打たれたローカルFacebookグループが大量に存在し、その部屋で人々は商品情報をポストし、気に入った商品があれば購入する、というフリマ的な売買が頻繁に行われています。今回の新機能は、主にそのユーザー向けの機能になりますね。

日本では先日ご紹介したC2Cアプリが流行りつつありますが、はたしてこのFacebookグループでの売買は流行するのでしょうか?今回の記事ではこちらの新機能の紹介と、海外で行われているFacebook上のCtoCの現状・今後の考察などをまとめました。

■目次

Facebookグループに「販売する」ボタンが追加!FacebookとCtoCの現状。

1.「Sell(販売する)」ボタンとは?

2.そもそもなんのためにこの機能は存在するの?

-海外ではFacebook上でC2C取引が盛ん!

3.日本のユーザーはこの機能を使うの?

1.「Sell(販売する)」ボタンとは?

この機能が導入されているFacebookグループでは、通常の『投稿』の他に『Sell(販売)』を選択することができます。

(※画像引用:http://newsroom.fb.com/news/2015/02/introducing-new-features-in-facebook-groups-to-improve-the-way-people-buy-and-sell/
『販売』を選択すると、売りたい商品の価格や引取り場所を入力できるようになっています。また商品の状態を「Available(在庫あり)/Sold(売り切れ)」と表示するフォーマットも用意されているようです。

こちらの機能を今利用するためには、グループの管理者が以下のリンクから申請をする必要があります。また、今後数カ月以内に全グループに適用されるとのことです。

Facebookグループでの売買ツール利用に関するフォーム

2.そもそもなんのためにこの機能は存在するの?

一見便利そうな機能ですが、ぶっちゃけあまり用途が思いつかないですよね。

一体なんのために追加されたのかを色々と調べてみたところ、どうやら海外ではFacebook上でC2Cの取引が頻繁に行われているらしいということがわかりました。

海外ではFacebook上でのC2C取引が盛ん!

「Buy and Sell(売買・取引)」というキーワードで検索をすると、「Buy and Sell (in) ○○(○○に住んでいる人向けの売買グループ)」が大量に表示されます。

要するにこのグループでは、特定の地域に住む人が参加して、売りたい商品を値段などの情報付きで投稿して、参加者は気に入った商品にコメントするなどして購入の意思表示をして、最終的に取引をするという、C2Cフリマ取引が行われています。

限られた地域に住む人を集めることで、商品の手渡しまたは送料を低く抑えることが可能になりますし、Facebookプロフィールを見て相手が信頼できるかどうかも確認できるので、海外では当たり前のように使われています。

今回追加された機能は、そのグループで使うために導入されました。これまでは、例えば過去にポストされた商品について質問をすると、その投稿が一番上に上がってきて、ウォールの順番がグチャグチャになってしまう、といった苦労があったようです…。

3.日本のユーザーはこの機能を使うの?

先日の記事でもご紹介しましたが、今日本でもC2Cフリマアプリが伸びてきています。

こちらの記事で紹介した日本で流行っているC2Cアプリの特徴は主に、

・支払がエスクロー形式で信頼できる

・とにかくスマホ特化で簡単

・若者で簡単に利用できる

という3点があります。

これらに比べると、FacebookでC2C売買をする場合は、まず支払はシステムがないので基本的に直接的なやりとりになりますね。第三者が介入しないので、トラブルの発生がないとは言い切れません。またプロフィールに顔写真・居住地まで詳細に表示されている人でないと、信頼度という観点から取引グループに入って売買をさせてもらえないケースが多いので、若者が簡単に取引するというよりは、自己責任を持つことができるある程度年齢の高い人たち向けのC2Cの場となっているようですね。

先日ご紹介したサービスの中では、Wish Scopeが比較的近いでしょうか。逆にメルカリのような「簡単!安心!若い人でも大丈夫!」といったサービスとは対極にあるので、今後日本でFacebook上のC2Cが広く使われていくかと言うと…少し微妙な気はします。

ちなみにこの「販売ボタン」は、現状「Facebookグループ」内でしか利用できず、通常の「Facebookページ」では利用できません。小売業のページなども利用することはできないので、ここは留意が必要です。

いずれにせよ、年始に発表されたポリシー改定の中にもあった通り、Facebook上での決済機能の強化がすすめられることになるので、今後Facebookページにも適用されるのかどうかといった件も含めて動向に注目ですね。


以上、『【Facebook】グループ内で売買ができる『販売』ボタンが追加。Facebook上のC2C取引は日本で流行るか!?』でした。

この記事を書いた人:ソーシャルメディアラボ編集部

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