ターゲットに情報を届けるために。有効な画像デザイン方針の作り方
2023/05/08
この記事はSNS投稿デザインの方針についての記事です。
企業のSNS担当者向けにデザインを工夫する具体的な方法や注意点、色合いやフォント例を分かりやすく解説。SNS投稿はデザインに注力しなければターゲットへ届きません。本記事を読んで、届けたいユーザーに響くデザインを発見しましょう。
この記事のテーマ
届けたいユーザーに届けるためのSNS投稿のデザインの考え方
- 記事を読んでわかること
- デザインを工夫する具体的な方法
- デザインの方針を決めるときの注意点
- 色合いとフォントの基本情報
■目次
- デザインに注力しなければ、届けたいユーザーに届かないという現実
- どうやってデザインを工夫する?具体的な方法
- 注意点:すでにブランドのデザインレギュレーションがある場合
- 色合いとフォントの例
- まとめ
デザインに注力しなければ、届けたいユーザーに届かないという現実
情報の流通量が爆発的に増えている今、99パーセントの情報はスルーされてしまいます。投稿が少しでもユーザーの目に留まるにはさまざまな工夫が必要であり、その一つが「デザインへの注力」です。
出典:情報爆発のこれまでとこれから(https://www.ieice.org/jpn/books/kaishikiji/2011/201108.pdf)
ユーザーに「自分向けのコンテンツだ」と認識してもらうために、デザインを工夫しよう
ユーザーに投稿を見てもらうために、届けたいユーザーが普段から好んで見ているコンテンツのデザインを取り入れましょう。すると、「自分好みの情報」「自分にとって見る価値のある情報」と認識され、受け取ってもらえる可能性が高まります。
どうやってデザインを工夫する?具体的な方法
では、どのようなデザインにするとターゲットに届くのでしょうか。
まずターゲットに届くデザインを把握するために、メインターゲットがエンゲージメントしているコンテンツをリサーチします。そして、そのリサーチ結果を投稿クリエイティブに取り入れるという進め方が有効です。詳しい手順を以下で解説していきます。
運用対象のSNSについて、ターゲットになりきったつもりでクリエイティブ調査を実施
最初に、企業アカウントを作成する予定のSNSで、メインターゲットになるようなアカウントを自身で作成します。そして、ターゲットがフォローしている人を実際にフォローし、日常的にSNSを見てみましょう。
その中でどのようなコンテンツ、アカウントがおすすめに表示されるのかなどをユーザー視点で見ていくのです。すると、「ターゲット層が好むデザインや要素」がわかってきます。
デザイン要素を分解、共通点を探す
次にデザイン要素を分解し、共通点を探します。ここで注視するデザイン要素とは、主に「色合い」「フォント」「装飾」の3つです。
各要素について、メインターゲットが興味を持ちやすい方向性を自社のSNS投稿のデザインに反映します。
注意点:すでにブランドのデザインレギュレーションがある場合
多くの企業では、すでに企業やブランドのレギュレーションが存在します。
既存のレギュレーションに合わせながら、調査で見えてきた「メインターゲットに好まれるデザイン要素」を取り入れるようにしましょう。
色合いとフォントの例
色合いは、カラートーンで考える
色の明度と彩度によって、カラートーン(色調)が決まります。ターゲットに好まれるカラートーンを取り入れることが重要です。
幼児向けのアカウントであれば、ペールトーン系(淡い色)、Z世代向けのアカウントであれば、流行りの色など。世代や趣味嗜好によって好まれる色がある程度決まっています。
出典:トーン別の色相環カラーチャート(https://iro-color.com/colorchart/tone/)
フォントの基礎は、明朝体とゴシック体
日本語のフォントは明朝体とゴシック体が基本です。
明朝体は横線に比べて縦線が太く、横線の右端やはねる部分に「うろこ」と呼ばれる三角の山が付く特徴があります。反対に、ゴシック体は縦横の線の太さが統一されており、明朝体に付くような「うろこ」はありません。
明朝体・ゴシック体はともに、「丸明朝」、「丸ゴシック」といった、より柔らかな印象のフォントも存在します。そのほかには「手書き風フォント」や「筆文字」など、多くの選択肢があります。
ターゲットが好んでいるフォントや与えたい印象から、使用フォントを選定しましょう。
装飾
コミュニティーで使われている装飾を調査。届けたいターゲットが指どめするであろう装飾を施すようにしましょう。装飾に関しても、ターゲットが好む共通のトーン&マナーの傾向が見つかるかと思います。
まとめ
- メインターゲットとなるユーザーがフォローしている人をフォローし、ユーザー視点で日常的にSNSを見ていくと、ターゲット層が好むデザインや要素が見えてくる
- すでにブランドのデザインレギュレーションがある場合は、既存のレギュレーションに合わせながら、ターゲットに好まれる要素を取り入れる
- デザインとして取り入れる要素は主に色合い、フォント、装飾の3点
この講座を監修した人
飯塚みちか|Michika Iizuka
ガイアックスソーシャルメディアマーケティング事業部コンサルタント。ガイアックスでは主に官公庁・代理店向けの勉強会プログラム制作や部内人材教育に従事。ガイアックスでの業務の傍ら、「越境カワイイ」を目指すクリエイティブチーム・合同会社メンメイズ副代表を務める。
この講座の総合監修・執筆者
平井 みのり|Minori HIRAI
ソーシャルメディアマーケティングコンサルタント。 大学在学中より広告代理店にてキャリアをスタート。 主に、ウェブマーケティング事業に従事。大手企業や官公庁を中心にソーシャルメディアマーケティング、PR、ブランディング、キャンペーン施策に関わる。Z世代向けの施策提案や英語での支援も可能。