LINE Payの使い方を徹底解説!送金・バーコード決済、企業が知っておくべきLINE Payの機能
2024/02/06
最近ではQR決済の浸透にも努めており、キャッシュレス化に向けた取り組みを強化しています。国内でのオンライン送金や決済サービスの担い手として地位を築こうと様々な手を打っている印象です。
しかし導入のプロセスや利用の仕方がいまいちわからないという人は多いのではないでしょうか。
そこで今回の記事では、LINE Payの仕組みを解説していきます。
※編集部注:
2024年1月23日:最新情報をもとに一部を加筆修正しました。
2018年11月12日:最新情報をもとに一部を加筆修正しました。
2018年7月13日:最新情報をもとに一部を加筆修正しました。
2017年5月23日:最新情報をもとに一部を加筆修正しました。
2016年10月7日:最新情報をもとに一部を加筆修正しました。
- ■目次
- LINE Payとは
- LINE Payでできること
- LINE Payにチャージする方法
- LINE Payで送金する方法
- LINE Moneyの引き出し
- LINE Payで使える決済方法
- 実際にLINE Payを活用している例
- 企業視点で考えるLINE Pay
- まとめ
1. LINE Payとは
LINE Payは、LINEを使った電子マネーサービスです。店舗やネットショップでの決済に加え、割り勘や送金など友達とお金のやりとりが簡単にできます。
出金のみ手数料がかかりますが利用は基本的に無料で、チャージも銀行口座やコンビニATMから手軽に行うことができます。
2. LINE Payでできること
公式サイトの解説では少し全体の流れが見えにくいので、主なLINE Payでできることを図にしてみました。
LINE Pay自体は誰でも使えますが、本人確認の有無によってチャージしたお金を使える幅が大きく異なります。
- 本人確認をしていない場合:LINE Cashとなり限られた用途でしか使えない
- 本人確認済みの場合:LINE Moneyとなり送金や決済などに使える
LINE Payにお金をチャージするとまず「LINE Cash」になります。LINE Payを使っていない状態で友達から送金を受けた場合も同様です。
LINE Cashの使い道は非常に限られており、本人確認をしてLINE Cashを「LINE Money」にすると、送金や決済などに使えるようになります。
- <LINE Payでできること>
- チャージ:LINE Payのアカウントに入金することです。残高がない場合は、チャージをしないと決済や送金をすることはできません。
- 送金:LINEの友達にお金を送ることができる機能です。送金したお金は友達のLINE Moneyに反映されます。
- 出金:LINE Pay残高を引き出すことができます。1件ごとに手数料が必要です。
- 決済:実店舗やオンラインショップでの買い物の支払いにLINE Payを使うことができます。
基本的に、「LINE Money=LINE Pay」と考えて間違いありません。LINE Cashのままだと使いにくいので、LINE Payに登録したら早めに本人確認を済ませるといいでしょう。
本人確認の方法は?
チャージ(もしくは送金されたものの受け取り)までなら本人確認なしでも可能ですが、LINE Payを便利に使うためには本人確認が必要です。
本人確認はスマートフォンから2つの方法で行うことができます。
1.「かざしてすぐ本人確認」(マイナンバーカードを使用する方法)
LINEを開き、タブの右下の「ウォレット」をクリックし、右上の設定部分をクリックします。その後、設定画面で「本人確認」と進みます。
「かざしてすぐ本人確認」では、マイナンバーカードをかざすだけで、審査なしですぐに本人確認を完了することが可能です。
2.「写真で本人確認」(マイナンバーカードを使用する方法)
「日本国籍」あるいは「特別永住者」の方は下記書類が本人確認で使用することができます。
〈本人確認で利用できる書類〉
- 運転免許証
- マイナンバーカード
- 運転経歴証明書
- 特別永住者証明書
「在留外国人の方(16歳以上)」は在留カードが必要になります。
3. LINE Pay にチャージする方法
LINE Payを使い始めるためには、まずチャージが必要です。チャージまでなら、本人確認なしでも可能です。以下でチャージ方法をご紹介します。
チャージの方法は3つ
- 銀行口座
- コンビニ
- オートチャージ
お金の流れをまとめておくと、チャージしたら、LINE Pay内でAさんのLINE Cashになります。
1.銀行口座
保有の銀行口座から直接LINE Payへチャージすることができるという方法です。あらかじめ銀行口座を登録しておけば、即時にLINE Pay残高へ反映されます。
2.コンビニ
チャージ方法はコンビニによって異なります。
セブン銀行ATMの場合
手順1:LINEPayメインメニューからチャージを選択し、セブン銀行ATMを選択します。
手順2:セブン銀行ATMで「スマートフォンでの取引」をタップするとQRコードが表示されます。
手順3:スマートフォンの「QRコードをスキャン」をタップして、ATMに表示されるQRコードをスキャンします。
手順4:セブン銀行ATMで「次へ」をタップして、LINEPayの画面に表示されている4桁の企業番号を入力します。
手順5:セブン銀行ATMでチャージしたい金額を入力して、紙幣を投入するとチャージが完了します。
ローソン銀行ATMの場合
手順1:LINEPayメインメニューからチャージを選択し、セブン銀行ATMを選択します。
手順2:ローソン銀行ATMで「スマホ取引」をタップすると、QRコードが表示されます。
手順3:スマートフォンの「QRコードをスキャン」をタップして、ATMに表示されるQRコードをスキャンします。
手順4:ローソン銀行ATMで「次へ」をタップして、LINEPayの画面に表示されている4桁の企業番号を入力します。
手順5:ローソン銀行ATMでチャージしたい金額を入力して、紙幣を投入するとチャージが完了します。
ファミリーマート(マルチコピー機)の場合
手順1:LINEPayのメインメニューからチャージを選択し、ファミリーマートでチャージを選択します。
手順2:スマートフォンの画面下にある「チャージ金額を入力」をタップし、金額を入力してから「受付番号・予約番号を発行」をタップします。
手順3:受付番号と予約番号が表示されていることを確認して、完了をタップします。
手順4:マルチコピー機で「代金支払い(コンビニでお支払い)」をタップして、LINEウォレットから届いた受付番号と予約番号を入力し、レシートを発行します。
手順5:マルチコピー機で発行したレシートをレジに持っていき、お支払いをするとチャージが完了します。
3.オートチャージ
オートチャージを設定しておくと、LINE Payの残高が一定額を下回った場合に銀行口座から自動的にチャージされます。オートチャージが発動する金額やチャージされる金額は自分で決めることができます
4. LINE Payで送金する方法
「LINE経由で相手の口座を知らなくても送金できる機能」です。
LINE Cashとしてただチャージしただけでは送金できず、本人確認を経て、金額がLINE Moneyとして登録されて初めて友達に送金できる仕組みになっています。
トーク画面から送金する場合
手順1:トーク画面から①「送金」を選んで②「送金する」をタップします。送金したい金額を入力したら③「次へ」をタップし、次の画面で④「送金」をタップします。(メッセージの入力は任意です。)
手順2:LINEPayのパスワードもしくは、FaceIDを使用しロックを解除すると送金されます。
LINE Pay画面から送金する場合
手順1:LINE画面から下部にある「ウォレット」をタップし、画面上部の緑色のPayをタップします。
手順2:画面中央にある「送る・もらう」をタップし、LINEの友達から送りたい人を選択した後、送金金額を入力し、「次へ」をタップします。
手順3:送金相手に送られるメッセージカードを選択し、メッセージを任意で入力し、「送る」をタップします。
手順4:LINEPayのパスワードもしくは、FaceIDを使用しロックを解除すると送金されます。
5. LINE Moneyの引き出し
LINEPayの残高を現金に変える方法は、以下の2つです。
1.登録した銀行口座を利用する場合
2.セブン銀行ATMを利用する場合
以下それぞれの手順になります。
1.登録した銀行口座を利用する場合
手順1: LINE画面から下部の「ウォレット」をタップし、上部の「Pay」を選択します
手順2: LINEPay画面の右上にある「設定」をタップし、「出金」をタップします
手順3: 出金用の銀行口座を指定し、金額を入力したら「出金」をタップします
手順4: パスワードを入力すると、残高が指定口座に移動します
2.セブン銀行ATMを利用する場合
手順1: LINE画面から下部の「ウォレット」をタップし、上部の「Pay」を選択します
手順2: LINEPay画面の右上にある「設定」をタップします
手順3: 設定画面から「出金」をタップし、「セブン銀行ATM」を選択し、移動します
手順4: セブン銀行ATM画面から「スマートフォンでの取引」をタップし、QRコードを表示させます
手順5: ATMに表示されたQRコードを、スマートフォン側のコードリーダーで読み取ります
手順6: スマートフォンに4桁の「企業番号」と「認証番号」が表示されるので、ATM画面で各番号を入力し、続けて出金したい金額を入力します
この作業にて、LINEPayの残高を現金化することが可能です。
LINEPayの現金化にかかる手数料は、「銀行口座を利用する場合」、「セブン銀行ATMを利用する場合」どちらも1回の出金につき「220円」がかかります。
6. LINE Payで使える決済方法
LINE Payの仕組みがわかったところで、次にLINE Payを利用できる決済について整理してみましょう。LINE Payの決済には以下の5つの方法があります。
- コード支払い
- タッチ支払い
- オンライン支払い
- 請求書支払い
- LINEPayクレジットカード・プリペイドカード支払い
それぞれ詳細に解説します。
1. コード支払い (PayPay加盟店の店頭のコードも読み取り可能)
スマートフォンで決済画面を表示して、バーコードやQRコードを読み取ってもらうと支払いが完了します。
また、Visa LINE Payクレジットカードを登録すると、コード支払いでLINEポイントの還元も受けることができます。
2. タッチ支払い (PayPay加盟店の店頭のコードも読み取り可能)
決済端末にタッチするだけで支払いができます。
また、Visa LINEPayプリペイドカードでのタッチ支払いの場合、LINEポイントの還元も受けることができます。
3. オンライン支払い
LINE profile+に情報登録をすると、オンラインの支払いでLINEPayの支払いを選択し、届け先の住所などの必要事項を入力なしで簡単に注文することが可能です。
4. 請求書支払い
公共料金を支払う場合、請求書のバーコードを、LINE Payのコードリーダーで読み込むだけで支払いが可能です。
5. LINEPayクレジットカード・プリペイドカード支払い
LINEPayクレジットカードでの支払い
事前にLINEPay残高をチャージしなくても支払いが可能な後払いサービスです。利用方法によって還元率が異なりますが、ポイント還元があります。
LINEPayプリペイドカードでの支払い
LINE上ですぐに発行ができて、手数料や年会費も無料のバーチャルプリペイドカードです。ポイントの還元サービスもあります。
Apple PayやGoogle Payに設定しかざすことで簡単に支払い、オンラインショッピングでの支払いにも利用することができます。
7. 実際にLINE Payを活用している例
リリース当初と比べると、普通のプリペイドカードのように使いやすくなっているLINE Payですが、やっぱり友だち同士の送金などに活用してみたいもの。ここでは私の友人の活用事例をご紹介します。
~ルームシェアをしている友人A(仮)・友人B(仮)の場合~
①家賃をまとめて支払うのはB
②Aは月末、コンビニで家賃の半額分をLINE Payアカウントにチャージし、Bに送金(AはLINE Money本人確認済み)
③BはAから送られた家賃を登録済みの銀行に出金した後(ここで手数料216円がかかる)、口座から大家さんに振込み
…といった形で活用しているようです。
この場合のメリットは、AはBの口座にお金を振り込んだり、銀行に行ってお金を引き出したりしてBに手渡しすることなく、思い出した時にコンビニで金額をチャージしてBに送金することができるという点ですね。この時の手数料は無料なので、確かに手軽に送金できるというLINE Payの恩恵を受けています。
受けとったBも少ないプロセスで大家さんへの振り込みができますが、反面やはり口座に出金するのに手数料がかかっているので、便利ではあるもののわずかですが金額が発生していることになります。
異なる銀行間で振り込みをした際にも手数料がかかるので、ここは必要経費として諦めることもできますが、まだ使いにくいという印象を抱いてしまいます。
8. 企業視点で考えるLINE Pay
最後に、企業や店舗運営者、事業者から見るLINE Payについて考えてみましょう。
オンライン決済サービスの導入でユーザーの利便性・コンバージョン率アップが狙える
ECサイトを始め、オンラインで商品を販売している事業者にとって、どの決済サービスを導入するかは重要な問題です。
LINE Payのように普段使っているサービスを利用して決済ができるサービスの導入は、ユーザーにとっての利便性の向上に繋がり、ひいては企業の売上げアップに繋がります。ソーシャルログインのように、ユーザー情報や決済情報を転用できるサービスと組み合わせて利用することで、よりユーザーにとって使いやすいサイトになるでしょう。
PayPayの対象加盟店でLINE Payでの支払いも可能に
LINEPayは2021年にQRコード連携を開始しました。これによりLINEPayは「PayPay加盟店」でも使用が可能になり、今やコンビニやドラッグストア、飲食店ならず家電量販店やオンライン決済でも幅広く使用することができるようになっています。
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覇権を争うコード決済サービス
日本ではまだまだ現金が多く使われていますが、海外ではキャッシュレス決済がかなり浸透しています。
なかでも中国ではアリペイやWeChatPayによるQRコードを使った決済サービスが普及しており、激しいシェア争いを繰り広げています。
日本でも今後はキャッシュレスへ移行していくと考えられ、コード決済サービスの競争が激化していくでしょう。楽天の楽天ペイ、ドコモのd払い、PayPayなど、強力なプレーヤーが参入している中で、どの企業のサービスがNo.1になるのか注目です。
とくに店舗型ビジネスを営む事業者にとって、どのコード決済サービスを導入するかは迷うところでしょう。ターゲット層の利用率を考えたサービス選定が重要になります。
LINE Payの普及に向けたLINE社の動き
ヤフー株式会社の親会社であるZホールディングス株式会社とLINE株式会社の経営統合に伴い、国内カード決済を統合しました。そのためスマホ決済サービスのPayPayのQRコードをスキャンしてLINEPayとして利用することができるようになり、多くの加盟店で利用することができるようになってきている現状です。
また、LINEのグローバル事業はシェアを拡大し続けています。
キャッシュレス決済サービスのLINE Payは現在、台湾とタイにおいてサービスを提供しており、グローバルユーザーは6,000万人を超えています。
台湾では現地で利用率1位の決済サービスとなっており、タイでは、「Rabbit LINE Pay」というサービス名で、多くの方々に利用されている現状です。
9. まとめ
日本はコロナ渦でキャッシュレス決済化が進んだものの未だ海外と比較すると、現金での支払いが多い現状です。
自社に有意なキャッシュレス決済やコード決済を取り入れることにより、競合との差別化、顧客の獲得に繋げることができるでしょう。
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この記事を書いた人:ソーシャルメディアラボ編集部