ポイントカードはもう古い?LINE@の新機能“ショップカード”とは。その効果と活用事例
2016/01/28
昨年の10月にLINE@に新たな機能として“LINEショップカード”がリリースしました。今回、ショップカード機能を企業視点でどのように活用できるかご紹介させていただきます。
1. LINEショップカードはどういうもの?
LINEショップカードは一言でいうと“店舗のポイントカード”機能です。店舗アカウントと友だちになったお客様が来店・会計時にそのポイントカードを使用することができます。また、店舗側はQRコードを作成することによってお客様へのポイント付与サービスを提供できます。ショップカード機能で獲得したポイント付与情報はアプリ管理画面から閲覧可能です。
2. お客様、店舗それぞれにおけるメリットは?
従来の有形のポイントカードから無形の“持たないポイントカード”となることでいったいどんなメリットがそれぞれの立場で得られるのでしょうか。
お客様の立場において
- アプリ内で管理できるのでカードで財布がいっぱいにならない
- データ管理なのでカード紛失の心配がない
- QRコードの読み取りでポイントゲットできるのでカードを探す手間がなくなる
- メッセージ配信によりLINE@限定のお得情報を入手できる
- ポイントの有効期限が近づくとお知らせがくるので無駄なく使える
店舗の立場において
- 無料で作成できる上にカード作成においての印刷代などのコストがかからない
- 配布数の制限がない
- お客様のカード紛失と有効期限切れのケースが減るため、ポイントがたまりやすくなりリピーターが増加する
- メッセージ、1to1トーク(個別チャット)で追加情報なども伝えることができる
- ポイントカード保持者の人数や利用状況を把握できる
- お客様が友だちへ拡散することが可能で、更なる顧客獲得を図れる
ポイントカードがアプリで管理されることで、コスト削減になるだけでなく情報発信やユーザー情報の把握なども可能というのがデータ管理ならではの強みですね。
3. LINEショップカードの機能詳細
1:ショップカードを作成しポイントが貯められる
一定数を貯めると特典を受けられるだけでなく、ユーザーのランク設定もできるのでヘビーユーザーを獲得することもできます。また、カードのデザインは選択が可能です。http://linecorp.com/ja/pr/news/ja/2015/1128
2:特典チケットの作成ができる
ポイントを一定数貯めたユーザーに対して、特典を獲得できるチケットを作成できます。こちらもカード同様デザインをアレンジすることができます。
http://blog.lineat.jp/archives/45639327.html
3:QRコードによるポイント付与ができる
ポイント付与ができるQRコードを作成し、ユーザーがそれを読み込むことでポイントを獲得できます。QRコードには店舗の位置情報の登録ができるので、店舗に来店しないと獲得できないように対策することもできます。
http://blog.lineat.jp/archives/45639327.html
4:ショップカードのアピール
店舗アカウントのトーク画面下にあるリッチメニューにてショップカードのアピールができるため、ユーザーが常にカードの存在を意識することができる。
http://blog.lineat.jp/archives/45639327.html
5:カードの統計情報を把握できる
日にちごとにカードの配布枚数を把握したり、ポイントの獲得状況や特典チケットの取得状況などが数値化されて確認したりすることができます。これにより、ポイントに応じた顧客管理や分析が可能になります。
http://blog.lineat.jp/archives/45639327.html
4. 業界ごとの活用例
LINE@はビジネスツールとしての活用を期待されてリリースされましたが、実際の利用率は飲食店や小売業が半数を占めています。
http://weekly.ascii.jp/elem/000/000/315/315712/
業界ごとに提供するサービスが異なるため、ショップカードの用途や特典内容もそれぞれ異なります。利用比率が高い飲食業界や小売業界で考えてみると以下の様な特典内容が考えられます。
飲食業界
【ポイント付与条件】
・10ポイントごとにプレゼントクーポンを発行
・毎月5のつく日はポイント2倍
【特典】
・10ポイントでお好きなコーヒー1杯サービス
・ランクアップでお会計10%オフ
小売業界
【ポイント付与条件】
・来店ごとに1ポイント付与
・3000円のお買い上げごとに1ポイント付与
【特典】
・20ポイントで1000円オフ
・30ポイントで1000円以下のお好きなアクセサリーをプレゼント
5. ショップカードを上手く活用した事例
LINE@導入背景
蔵前温泉さらさのゆさんは、若年層に「お風呂の良さを知ってもらいたい」という思いがありましたが、従来の販促方法ではその層に上手く伝えられていませんでした。そこで、若年層のユーザーが多いLINEが有効な解決策になるのではと考え、LINE@の導入を決めました。
無料で手軽の観点から決めたショップカード導入
ポイントカードの制度は、従来の機器の入れ替えタイミングで一度廃止していました。再開のタイミングでLINE ショップカードがリリースされ、無料で利用できるという手軽さもありすぐに運用開始を決めました。
ショップカードの運用
受付付近にQRコード読み取りコーナーを設置し、お客さまにQRコードを読み取っていただく方式をとっています。LINEショップカードは位置情報と連携したポイント取得の不正防止設定があるので、お客さまご自身でポイント取得を行っていただくことができ、運用負担の軽減が出来ています。
ショップカード導入効果
ポイントを貯められますという案内をきっかけに、LINE@の友だち追加を促すという流れができています。
もともと狙いとしていた若年層にとどまらず幅広い年代のお客様から興味を持っていただけており、LINE ショップカード導入前は1日5~6人だった新規友だち数が、導入後は1日10人に増え、ポイントカード機能があるためブロック率は導入前よりも減少しています。
6. まとめ
新機能のショップカードは顧客側も企業側もメリットがあります。
顧客はポイントカードを持ち歩かなくてもLINEで気軽にポイントを貯めることができ、企業側は運用コストが低く顧客を管理できます。今後店舗系のビジネスを展開している企業においては、LINE@の存在感はさらに大きくなるでしょう。
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この記事を書いた人:ソーシャルメディアラボ編集部