1月の主要SNSニュースまとめ! NFTのプロフ設定、売買が主要SNSで検討。Instagram3種のフィードをテストほか

2022/02/08

皆さんいかがお過ごしですか? 年が明けて仕事モードが本格化する一方、天候はどんよりし、気温は下がってきましたね。

そんな一月はNFT関連のニュースがX(Twitter)やFacebookで相次ぎました。また、Instagramの新しいフィードのテストやサブスク機能も。それではご覧ください。

    ■目次

  1. X(Twitter)
  2. Facebook・Instagram
  3. Instagram
  4. TikTok

1. X(Twitter)

スペースにて、全ユーザーが録音機能を利用可能に


1月14日、X(Twitter)では、音声チャットサービス「スペース」の録音機能がAndroidとiOSで誰でも利用可能になりました。一部でのみ利用可能でしたが、全ユーザーが利用できます。

録音したものは、スペース終了後、30日間再生が可能。もちろん、30日を待たずにホストはいつでも録音を削除できます。ただし、X(Twitter)側では利用規約違反の確認のため、最大120日間録音を保持します。

音声SNS「Clubhouse」が昨年11月にリリースした録音機能に影響を受け、X(Twitter)でもアップデートが行われたと考えられます。この施策からはX(Twitter)がテキスト以外のコミュニケーションを増やしてユーザー体験を向上させようとする狙いや、他社サービスを牽制する姿勢が見受けられます。

一方で現状は企業活用は活発とは言えず、この録音機能が付加されたからといって利用が大幅に促進されることはないかもしれません。

参考:https://japanese.engadget.com/ywitter-spaces-audio-recording-for-everyone-023049338.html,
https://twitter.com/TwitterSupport/status/1481711244105158660

ミュート・ブロックしたアカウントをより表示されにくく変更


米国時間1月11日、X(Twitter)社は、ミュート機能とブロック機能の適用範囲を拡大したと発表しました。対象はAndroidとiOSアプリ版、Webブラウザ版です。

ミュートしたキーワードやミュート・ブロックしたアカウントからの通知は「検索タブ」「メッセージ」「サイドバー」などで当該通知を表示しない仕様に変更しました。

匿名で利用でき、リツイートにより拡散性が比較的高いX(Twitter)では、悪質なユーザーからの誹謗中傷や炎上が度々問題視されています。

直接的に企業運用に関わるわけではありませんが、ユーザー同士のコミュニケーションの健全化やモラルの向上のために寄与する有意義なアップデートだと考えられます。

参考:https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2201/12/news144.html,
https://twitter.com/TwitterJP/status/1481111619232944128

TikTok風リアクション動画「Tweet Take」のテストを開始


現地時間1月6日、X(Twitter)社は、引用リツイート時に写真や動画を撮影、その中に引用元のツイートを埋め込むリアクション付き引用ツイート「Tweet Take」のテストを開始しました。

この機能では、写真や動画は全画面形式で撮影され、引用する対ツイートをカードとして動画や写真の中に埋め込みます。フリートとは違い、リアクション付きの引用ツイートはタイムライン上に表示されるようです。

テキスト主体のX(Twitter)でも動画を載せて引用リツイートができるようになるため、ユーザーはそれまで140字以上で伝えられなかった意見や感想を伝えられるようになります。

また映像で見せられるため、送り手と受け手の認識の相違がテキストよりも起こりづらくなります。それにより、例えば言葉で表現しづらい状況を動画で説明したり、顔を出して話をすることで表情や声色から情緒も伝えられます。

参考:https://japanese.engadget.com/twitter-test-reaction-video-043012054.html,
https://twitter.com/TwitterSupport/status/1479185495267721218

親しい友達にだけツイートを見せる「Flock」機能をテスト


現地時間1月15日、X(Twitter)社は「Flock(仮の名称)」機能を開発中です。

試行では最大150人のユーザーをリストに追加し、そのグループに送信したツイートは追加された人たちのみが見て返信可能。送信したツイートには、グループに追加されているのでこのツイートが見えているという注意書きが付きます。グループはいつでも編集でき、削除された人にはそのことは知らされません。

Instagramの「親しい友達」にように公開範囲を指定することで、意図しない拡散を防ぎ、より健全な会話が楽しめる環境になったと言えます。ただし企業が同機能を使うことは、特定のキャンペーンや広報施策を除いて少ないかもしれません。加えて、特定のグループ宛に投稿したつもりが一般公開されていた、という誤爆にも注意が必要です。

また、同一アカウント内で別のペルソナを持てるようにする方法も検討中とのこと。こちらが実装されれば、これまで所属や趣味毎に(例えば大学や料理など)アカウントを所有していた人も、単一のアカウントからペルソナを使い分け、複数コミュニティにアクセスできるようになるかもしれません。

参考:https://jp.techcrunch.com/2022/01/26/2022-01-25-twitters-experimental-flock-feature-will-let-you-share-tweets-with-your-closest-friends/,
https://twitter.com/alex193a/status/1482124555934179330

認証済みNFTをプロフィール画像に。サブスクサービス「X(Twitter) Blue」にて開始


現地時間1月20日、米X(Twitter)は、有料サービス「X(Twitter) Blue」(日本では未提供)のiOS版で、プロフィール画像として認証済みNFTを選べるようにしたと発表しました。

これまでもNFTをプロフィール画像にしているユーザーは多いですが、認証済みかどうか分かりませんでした。新たな方法でNFT画像をプロフィール画像に設定すると、円形ではなく六角形の輪郭になります。

NFTとは、簡単にいうとブロックチェーン上で売買できるデジタル資産を指します。最近では、X(Twitter)だけでなく、YouTube、Instagram、Facebookなど大手SNSプラットフォームが市場に参入し、クリエイターに新たな収益機会を提供しようとしています。

これまでもX(Twitter)上でNFTのアイコンをプロフィールに設定する人はいましたが、認証済みか判別ができませんでした。今回の機能追加では、複製や偽装されていない、本物であるという証明としてNFTをプロフィールに設定した場合に、アイコンが円形ではなく六角形に表示されるようになります。ただし日本ではX(Twitter) Blue自体が未だ導入されていないため、今後に注目したいですね。

参考:https://twitter.com/TwitterBlue/status/1484226540984356864,
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2201/21/news073.html

2. Facebook・Instagram

NFTを売買できる場を提供する可能性を示唆。The Financial Timesが報道

米国時間1月20日、Meta(メタ)社がFacebookとInstagramを、NFT作品の展示&売買できるオンライン・マーケットプレイスにする計画があることが明らかになりました。

かねてよりNFTとの連携を模索。膨大な既存ユーザー数が利点で、NFTアートへの投資目的ユーザーと売りたいアーティストの利害が一致する一方、Facebook・Instagramとのユーザー層の違いを指摘する声もあります。

X(Twitter)のプロフィールにNFTが掲載できるニュースも先ほどありましたが、主要SNSプラットフォームがこぞってNFTの売買や公開を進めていることが分かります。

メタバースの構想を実現するために、自社サービスにどうNFTを組み込み、盛り上がりを見せる既存の競合マーケットプレイスといかに争うか注目が集まります。

参考:https://www.theverge.com/2022/1/20/22892917/meta-facebook-instagram-plans-make-show-case-sell-nfts,
https://www.ft.com/content/2745d50b-36e4-4c0a-abe0-e93f035b0628,
http://news.fintech.io/post/102hgvq/facebook-owner-meta-dives-into-nft-digital-collectibles-craze,
https://news.livedoor.com/article/detail/21562845/

3. Instagram

時系列含む、3種類のフィードをテスト開始


現地時間1月5日、Instagramは、フィードの表示方法を変更するテストを開始しました。変更後は、Home/Following/Favoritesの3つのフィードをホーム画面で切り替えられます。

Homeは「いいね」やコメントの履歴より、コンテンツをランク付けします。Favoriteは、見逃したくないアカウントの自作リストです。Followingでは、フォローしているアカウントの投稿を時系列で表示・閲覧が可能です。

Instagramはユーザーが興味関心のある商品やサービスを積極的に探したり、意外な発見を促すツールとして使われています。

今後フィードが複数登場し、ユーザーの使い分けが活発になれば、その分、認知から購買体験までの体験の質が向上すると考えられます。企業にとっては、例えばフォローだけでなく、Favoriteに登録してもらえるような施策が増えるかもしれません。

参考:https://japan.cnet.com/article/35181720/,
https://twitter.com/mosseri/status/1478767105444966401

有料サブスク導入へ、「月額99ドル」まで課金可能に


現地時間1月19日、Instagramは、クリエイターがファンに有料の限定コンテンツを配信できる、サブスクリプションサービスのテストを開始したことを発表しました。

米国の人気クリエイター10人がテスト中で、今後数カ月のうちにさらに多くのクリエイターが利用できるようになるそうです。

クリエイターは、月額0.99ドルから99.99ドルの範囲で、自分で購読料を設定できます。

昨年X(Twitter)が「Blue」を出したように、Instagramでもクリエイターの創作活動の活発化や経済的支援のための新機能を提供しようとしています。

主要SNSでは、ストーリーズや音声チャットなど、人気機能が模倣され、差別化が難しくなってくる昨今。クリエイターに投資し、そこで独自性の高いコンテンツを出してくれる彼らを支援することが、結果としてユーザーが喜び滞在時間の増加、最終的に媒体の価値を上げる戦略であると考えられます。

従来はクリエイターが有料かつ限定コミュニティを作る際は、Instagram外で作らざるを得ませんでしたが、本機能の導入によりInstagram内で完結できるようになることも大きな変化と言えます。

参考:https://forbesjapan.com/articles/detail/45428,
https://www.fashionsnap.com/article/2022-01-20/instagram-subscription-service/,
https://twitter.com/mosseri/status/1483867380878958593

4. TikTok

「再投稿」機能がテスト開始

米国時間1月4日、TikTokでは「Repost」(再投稿)機能のテストが行われていると明らかになりました。

この機能は、ユーザーが動画をフォロワーと共有するための新しい方法で、X(Twitter)の「リツイート」機能に相当します。

動画を共有すると、友達の「おすすめ」ページ(ホーム画面のフィード)に表示することができます。

企業にとっても個人のクリエイターにとっても、認知作りに貢献する質の高いコンテンツを作り続けることは課題になりやすいです。

この機能が実装されれば、相互フォロー関係にあるユーザーを対象に、過去に反応の良かった投稿を再び届けることが可能になります。また再投稿された動画はプロフィール欄に反映されることはないため、同じ動画で埋めつくされる心配もなさそうです。

一方、むやみやたらに過去のコンテンツを再掲すると、アルゴリズムによって低評価をつけられたり、既存のフォロワーに飽きられる可能性もあるため、内容や頻度には注意しましょう。

参考:https://japan.cnet.com/article/35181639/,
https://techcrunch.com/2022/01/04/tiktok-tests-its-own-version-of-the-retweet-with-a-new-repost-button/

運営会社の日本法人、対価を支払いながらPR表記せず宣伝を依頼し謝罪

1月25日、TikTokを運営するバイトダンス社は自社コンテンツの周知を図るために、2019年7月から2021年12月末までの期間、のべ20人のX(Twitter)インフルエンサーに対価を支払って投稿を依頼した件を謝罪しました。

「#PR」などの広告表記が必要とされる商品やサービスの宣伝をするものではないことから、広告表記は不要と認識していたとのことです。

公式発表によると、インフルエンサーを活用してTikTokの利用を促す今回の場合は、企業が商品やサービスを宣伝する場合のように広告表記を付ける必要がないという認識だったようです。

国内大手のSNSプラットフォーマーとして、一般ユーザーや有力クリエイター、広告主、支援会社など各ステークホルダーがより安心して使える、透明性の担保やコンプライアンスの強化が急がれます。

参考:https://japan.cnet.com/article/35182639/,
https://newsroom.tiktok.com/ja-jp/apology-reg-paid-posts

 

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